千と千尋の神隠しの紹介:2001年日本映画。宮崎駿監督のスタジオジブリ長編アニ映画。ひとりっ子の千尋は甘えん坊で臆病者そして少しドジな少女だった、両親の都合で引っ越しする事になり、そこでとても奇妙な経験をする事で、少しずつ成長していく一人の女の子の物語。アニメーションでは史上初となるベルリン国際映画祭の金熊賞に輝いた作品。
監督:宮崎駿 声の出演:荻野千尋(声:柊瑠美)、荻野明夫(声:内藤剛志)、荻野悠子(声:沢口靖子)、湯婆婆(声:夏木マリ)、釜爺(声:菅原文太)、ハク(声:入野自由)、坊(声:神木隆之介)ほか
映画「千と千尋の神隠し」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「千と千尋の神隠し」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
千と千尋の神隠しの予告編 動画
映画「千と千尋の神隠し」解説
この解説記事には映画「千と千尋の神隠し」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
千と千尋の神隠しのネタバレあらすじ:1/6 トンネルの向こう側
小学生の千尋とその父母は、新居に向かうため車を走らせていました。道に迷いこんでしまい、たどり着いたのはトンネルでした。興味を抱いた3人は、その中へ入っていきます。トンネルの出口にでると日本とはかけ離れた不思議な街が広がっていました。お腹が空いていた父と母は誰もいないことを良いことに屋台に並ぶ食べ物を食い散らかします。
千と千尋の神隠しのネタバレあらすじ:2/6 ハクとの出会い
千尋は一緒に食べず、町の中をさまよっていました。すると、油屋の看板が飾られた大きな建物の前にたどり着きました。後ろを振り向くと、少年ハクがいて「ここにきてはいけない、夜になる前に逃げろ」と千尋に警告します。その直後凄まじい早さで夜になろうとする町に異変を感じた千尋はハクの言う通りに、その場から離れ父母を探しに走り去ります。しかし、屋台に座っていたのは服を着た豚の2匹!千尋は困惑してトンネルまでの道を辿りますがそこは海に変貌していました。
千と千尋の神隠しのネタバレあらすじ:3/6 町で働く
町中に溢れるお化けたちに千尋は震え上がっていた中、ハクが助けにきます。ハクは千尋にこう告げます、「この町で働かなければ、父母のように豚に変えられてしまう」。千尋はハクの言う通りにして湯屋のボイラー室にいる釜爺に会いに行きました。千尋は「ここで働かせてください!」とお願いしますが仕事で手一杯だった釜爺は直接、湯婆婆に言えと言いリンという女に案内させます。エレベーターで最上階へいくと湯婆婆がいました。
千と千尋の神隠しのネタバレあらすじ:4/6 ハクを救うため
千尋は働かせてほしいと懇願し、その日から「千」という名前で働きはじめます。銭湯の雑用すべてをこなし、だんだんと一人前になってきた千でした。そののちに、ハクは龍の姿に変身する事実、そして変身したハクが湯婆婆の姉である銭婆の大切な魔法の印鑑を盗んでしまう事件が起こりました。それを知った千はハクが印鑑の強い魔力のせいで殺されてしまうと感じ、ハクから無理矢理に印鑑を取り戻し銭婆へ直接返しにいく決意をします。
千と千尋の神隠しのネタバレあらすじ:5/6 千とハクの繋がり
釜爺にどうしたら銭婆と会えるのか聞き、「片道しかない電車に乗り6番目の駅に降りなさい」と教わります。千は6番目の駅へたどり着き、銭婆の住む家にたどり着きました。無事、銭婆へ印鑑を返し外へ出ると龍の姿をしたハクが迎えに来ていました。千はハクの背中に乗り空を飛んで湯屋へ戻ります。戻る最中、千はハクの名前を『こはくがわ』だと伝える、するとハクは自分の名前を『饒速水小白主 (にぎはやみこはくぬし)』と思い出し、千の本当の名前は千尋であることを伝えます。千尋が家に帰るために、ハクもこの世界から解き放たれるために名前が必要であったからです。湯屋へ戻ると、町の住人全員が千尋とハクを迎えます。
千と千尋の神隠しの結末
何頭もの豚に番号札がぶら下げられ、この中から父母のどれかわかれば人間の世界へ戻してあげるといわれました。千尋はこの中にいないと言うと「大当たりー」と全員が祝福され、千尋はハクと手を繋ぎ最初のトンネルがあった場所へ走ります。途中でハクは「ここまでしかいけない。後ろを振り向かずにトンネルを抜けて」といい、手を離します。千尋は人間の姿へ戻った父母と合流しトンネルの外へ出ました。トンネルから出ると車は何年も時を経たように雑草や枯れ葉に埋もれており、父母は理解していない様子だが千尋だけはなぜこうなっているのかを知っているという表情を浮かべ、トンネルから遠ざかっていく車の姿で物語は終わります。
以上、映画 千と千尋の神隠しのあらすじと結末でした。
続いて、より詳細なネタバレあらすじを解説します。
「千と千尋の神隠し」感想・レビュー
-
ハクは、優しい所ある。でも千尋は、ハクの事助けた場面良かった。
-
大人になってから久しぶりに観ると、子ども時代に観た時とは違うさまざまな発見がありました。かおなしは、手のひらに金塊を生み出し、それに群がる群衆が飲み込まれるなど、拝金主義を批判しているし、生命と自然と神と愛がテーマになっていることを再認識しました。
-
この映画が舞台化されると聞きもう一度この映画を見ました。やはり考えさせられるものがありますね。舞台ではどのようになるのかとても気になります。
-
ハク…めっちゃ良かったぞ
ふとしたことから陥穽に陥った先が日常の世界と全く異なっていたら…。童話の範疇に入らない童話のアニメです。リアルだけれどもとてもグロテスクな面が目立ち過ぎ。神様も普通の魔物とどこがどう違うのか。そんな考えに耽っている自分の姿がありました。日本の伝統は八百万の神という多神教に基づいていますが、ありがたくない神様もいるのよですね。私は両親が豚にされたことは当然だと思いましたが、主人公の千尋は自分が置かれている立場を理解して、年端も行かないのに立派に行く抜こうとする姿に感動を覚えました。『魔女の宅急便』もそうでしたが子供の自立をテーマとしている。我が国のそう遠くない過去においても不幸な身の上の人間が苦労しながらも立派に懸命に行く抜こうとしていた時代が確かにありました。そういう負の事実が私達の遺伝子にも刻み込まれていて、懐かしさと実感が湧いてくるのですよね。モデルになった温泉街は互いにそれを主張しているそうですが、私もいつかはそこへ行ってみたいです。湯の中にいる隣人が、どうかやっかいな神様などではないことを祈りながら。