映画「アルティメット・チョイス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アルティメット・チョイスの紹介：2013年アメリカ映画。残業疲れの居眠り運転で、歩いていたマックを轢いてしまったジョンは、マックを自宅のガレージに運びます。埋めようとした時、マックは生きていました。病院に連れて行こうか殺そうかと迷ったジョンでしたが、実はマックは殺し屋二人に妻殺しを依頼していて、その二人が乗りこんできたのです。人を撥ねてしまった事で、悪い方へどんどん巻き込まれていく男を描いたバイオレンススリラー作品です。
監督：アンディ・ローレンツ 出演者：ジョディ・ムーア（マック）、ジョー・ネマーズ（ジョン）、マックス・ハートマン（ボブ）、フランク・モズレー（リック）、スサナ・ギブ（シルビア）ほか
この解説記事には映画「アルティメット・チョイス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
初老のマイクがバーでリックと会っています。リックは「オレが警官だったらどうする？」と言いながら「要件を話せ」と切りだします。マックは妻殺しの依頼をしたのです。リックは「前金5000ドル、始末した後に20000ドル出せ」と言います。マックが5000ドル渡すと「明日のこの時間に金を持って出てこい」と言って帰ります。
その後酒を飲みまくったマックが、帰ろうと車に乗りますがエンジンがかかりません。仕方なく歩きはじめたマックはふらついています。そのころ、残業のセミナーが終わったジョンが睡魔に襲われながら帰宅中でした。やがて眠りに落ちたジョンは、マックを轢いてしまったのです。
ジョンは動揺しながらガレージに車を入れると、マックをおろしボンネットの上に置きます。死んだマックを埋めようと庭に穴を掘り、ピザとビールを持ってガレージで食べます。その時、マックが目覚めしゃべりだします。「オレを轢いただろう、病院へ連れて行け」と言ったのです。
ジョンは「埋めてしまえばわからない」と言います。聞いたマックが起き上がろうとしますが、体は動きませんでした。二人は身の上話を始めます。ジョンは「今まで働いて、妻と子供二人とで幸せな暮らしをしている。この生活を捨てたくない」と言います。そしてジョンは「オレに病院へ連れて行かせるよう納得させろ」と言います。
マックは「若い時、一目ぼれした女がいた。彼女と結婚し幸せな生活を想像していた。しかしあの女は酒びたりでアバズレだった。子供が欲しかったが、工場が閉鎖され、横領の罪を負わされた。妻はオレの友人と浮気をして離婚すると言い出した。オレのものや、オレの犬まで連れて行った。だからオレは妻を殺してくれとある男に頼んだんだ」と言いました。
聞いたジョンが怒りだしマックを殴ります。その時マックの電話が鳴り、ジョンが出るとマックの妻でした。「犬を返してやれ」というジョンに、妻は「あの人に、顎を殴られて入院したのよ！離婚の書類が揃ったら返す」と言います。ジョンは「女を殴ったのか！」と再び怒りだしマックを殴ります。
するとマックは「妻はまだ生きている。病院に連れて行ってくれるなら妻殺しをやめさせる」と言います。了解したジョンが一旦家に戻ると、マックがジョンの車で逃げようと乗りこみますが倒れ込んでしまいます。
ガレージに見知らぬ子供二人が入って来ました。ガレージの中を色々見ているとジョンが帰って来ます。前のへこんだ車を見た子供が「車がつぶれている」と言います。ジョンはとっさに「シカを撥ねたんだ」と言ってしまいます。興味深く聞きだす子供に手を焼きながら追い出します。その間、マックが何も言わなかったことで二人は少し信頼し合います。
ジョンの妻シルビアが帰って来ました。「今から子供のところへ行く」と言うと、ジョンは「ガレージを片付けている」とごまかします。その間に、マックはリックに電話して、妻殺しの中止を指示します。しかしリックは「今から中止は出来ない」と言いますが、マックはそのまま電話を切ってしまいます。
リックはジョンの家の近くで電話を受けていました。リックとボブがいて、二人はマックが車に撥ねられるのを見ていて、ジョンの後をつけてきたのでした。
「殺しをやめさせた」とマックがジョンに話します。そしてマックが「君は悪くない、死のうと思って自分からぶつかったんだ」と言ったのです。ジョンは「居眠り運転で撥ねてしまったと悩んでいたのに、なんだお前は」と怒ってマックを殴りだします。「お前の望み通り殺してやる」と斧を持ったジョンでしたが、殺せませんでした。
シルビアが忘れ物を取りに帰ってきたため、ジョンが家に戻ります。その隙にガレージにリックが入って来ました。マックに「お前が死のうと関係ないが、残金はもらう」と脅します。リックが出て行くと、入れ替わりにジョンがガレージに戻って来ます。マックは「今度はオレじゃなくアンタを狙うだろう」と言います。ジョンは「あいつらにあんたを引き渡す」と言うと、マックは「引き逃げをネタに奴らに脅されるぞ」と警告しました。
シルビアと子供たちが帰って来ます。夕食の準備中シルビアが「見知らぬ子供がうろついていて、警察が来たら逃げて行ったらしい」と教えます。夕食を4人で食べていると、リックが訪ねてきます。ジョンはリックに言われるがままガレージに行きます。
マックが「ジョンは関係ない、悪いのはおれだ」と訴えます。リックが「ひき逃げは犯罪だ」と言うと、ジョンが「マックを好きにしてくれ」と言います。顔色の変わったリックが「こいつが死んだらお前はひき逃げの犯人で刑務所行だ、オレは警官だ」と言ったのです。そしてリックがボブを呼びます。
入ってきたボブはシルビアを拉致し、「子供たちも縛っている」と言います。リックが「5000ドル払うか、刑務所へ行くか二つに一つだ」と脅します。更に「金を渡せば、一切干渉しないし、マックはおれ達が殺す」と言います。
マックが「最後に煙草を吸わせてくれ」と言います。ボブが煙草を渡し、拘束を解きライターで火をつけてやります。その時、マックがボブを押し倒し首を絞めます。それを見たジョンは、斧で銃を持ったリックの手首を切断し、背中に斧を叩きつけて殺したのです。
マックがボブを殺すと「よくやった、オレを助けてくれた」と礼を言います。ジョンは「まだ終わっていない」と振り向き、マックを射殺しました。
以上、映画「アルティメット・チョイス」のあらすじと結末でした。
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