シルヴィ 恋のメロディの紹介:2020年アメリカ映画。夢を追う者同士愛し合う2人の男女が、互いを思うゆえにすれ違いながらも幸せになる道を模索するラブ・ストーリー。恋愛の要素だけではなく、人種問題や女性のキャリアについても考えさせられる作品。
監督:ユージン・アッシュ 出演:テッサ・トンプソン(シルヴィ)、ンナムディ・アサマア(ロバート)、アヤ・ナオミ・キング(モナ)、アラーノ・ミラー(レイシー)、ほか
映画「シルヴィ 恋のメロディ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シルヴィ 恋のメロディ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シルヴィ 恋のメロディの予告編 動画
映画「シルヴィ 恋のメロディ」解説
この解説記事には映画「シルヴィ 恋のメロディ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シルヴィ 恋のメロディのネタバレあらすじ:起
1962年のニューヨーク。ジャズコンサートにやってきたシルヴィ(テッサ・トンプソン)は、コンサートホール前で待ち合わせの最中、偶然通りかかった旧知の男性ロバート(ンナムディ・アサマア)に再会する。
5年前、シルヴィは厳格な母親に隠れてテレビを観るために、父親の営むレコード店で店番していた。そこへ一人の男性が店先の”店員募集”の張り紙を見てやってくる。その男がロバートだった。
ロバートは夏の間ジャズクラブ”ブルーモロッコ”で演奏するため、仲間とデトロイトからやってきたサックス奏者だった。
ある晩、彼は店に来ていた白人の裕福な女性ジーニーにその腕を見込まれ「自分の店で演奏しないか」とオファーを受ける。ジーニーはバンドをニューヨークで成功させるため自らがマネージャーになって売り込みを始める。
店で音楽の話をするうちに親しくなっていったシルヴィとロバート。いとこのモナ(アヤ・ナオミ・キング)と”ブルーモロッコ”へ演奏を聞きに来たシルヴィは、サックスを奏でるロバートに魅了され、その日の帰り際に思わず熱いキスを交わす。
シルヴィ 恋のメロディのネタバレあらすじ:承
しかし親し気に話す2人にシルヴィの母ユニスが眉をひそめ、身分の低い者とは距離を置かなければ困ったことになると告げる。それを聞いたシルヴィはロバートに「昨夜の出来事は魔が差しただけで2度と起こらない」と言い放つが、その晩、友人の誕生日パーティーで鉢合わせた2人は、互いに自分の気持ちに正直になる。
そして2人は密かに付き合い始めるが、ユニスに知られて会うことを禁じられ、ロバートは店をクビになる。そんな中バンドのパリ行きが決まり、ロバートはシルヴィに「2週間後、パリへ行くから一緒に来てほしい」と話す。
その時、彼の子を妊娠していることを知ったシルヴィは「第二のコルトレーンになれる」とだけ告げて別れ、ロバートを見送るのだった。
シルヴィ 恋のメロディのネタバレあらすじ:転
5年後、シルヴィはレイシー(アラーノ・ミラー)と結婚して娘ミシェルを育てながらアシスタントプロデューサーとして働いていたが、レイシーは彼女が仕事をすることに理解を示していなかった。
シルヴィがレコーディングのためにニューヨークを訪れていたロバートに再会したのはそんな時で、再会したその夜2人はベッドを共にする。
ロバートからステージに招待されたシルヴィは、車のエンストで遅れて会場に着くが、そこで彼女はロバートがかつてのガールフレンドと一緒にいるのを見て黙って引き返す。
大晦日のパーティーでシルヴィはプロデューサーに昇格するという吉報を受けるが、その後、家に帰った彼女は父が心臓発作で亡くなったという知らせを聞く。
弔問客を後目に仕事に追われる彼女をレイシーは非難するが、そんな彼に耐えられなくなったシルヴィは「もう限界だ」と話す。レイシーはシルヴィに愛されたいと思って、妊娠していた彼女と結婚したが、彼女の心にはいつも別の男がいたことを知っていた。
シルヴィ 恋のメロディの結末
人づてにシルヴィがレイシーと別れたことを聞いたロバートは彼女に会いに行き、シルヴィの父が死の直前彼に電話で「ミシェルは彼の子だ」と打ち明けていたことを告げ、ずっと黙っていたことを責める。シルヴィはバンドで成功したいという彼の足かせになりたくなかったと話し、ロバートに娘を会わせる。
シルヴィとミシェルを幸せにしたいと、親子3人で暮し始めたロバートだったが、時代はジャズから離れていた。メンバーとの不和でバンドを辞めた彼は、なんとか音楽で身を立てようと苦心するが、新しい仕事に着くことができない。
無理と言われながらも夢を実現させたシルヴィを目の当たりにし、自分の不甲斐なさに耐えられないロバートは、「自分は家庭向きの男ではない」と言って彼女から去って行く。
しばらくして、モナのいるワシントンを訪れたシルヴィは、そこで人づてにロバートが音楽を捨てて自動車工場で働いていることを知る。
シルヴィは工場へロバートに会いに行き、「あなたがいなければ幸せになれない」と告げると、ロバートは素直にそれを受け入れるのだった。
以上、映画「シルヴィ 恋のメロディ」のあらすじと結末でした。
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