映画「ウェディング・テーブル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウェディング・テーブルの紹介：2017年アメリカ映画。親友の結婚式に招待されたエロイーズは、新郎新婦からもっとも離れた19番テーブルに座らされる。それもそのはず、エロイーズは親友の兄テディに振られたばかりだったのだ。おまけに19番テーブルを見渡すと、招待客は全員が変わり者。そんな惨めな心境のエロイーズの前に、どこからともなく謎のイケメンが現れるが…。海外ドラマ「トワイライト」シリーズで注目を浴び、「ピッチ・パーフェクト」で人気スターとなったアナ・ケンドリック主演。ハッピーな気分になれること間違いなしのラブ・コメディ。
監督：ジェフリー・ブリッツ 出演者：アナ・ケンドリック（エロイーズ）、ジューン・スクイブ（ジョー）、トニー・レヴォロリ（レンゾ）、リサ・クドロウ（ビーナ）、クレイグ・ロビンソン（ジェリー）、スティーヴン・マーチャント（ウォルター）、ワイヤット・ラッセル（テディ）、トーマス・コックレル（ハック）ほか
この解説記事には映画「ウェディング・テーブル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
二十代の独身女性、エロイ―ズ。親友のフランシーから届いた結婚式の招待状を手に、しかめっつらで考え込んでいます。出席するか欠席するか、悩みに悩んだあげく、出席に印をつけて投函しました。そして結婚式当日。浮かない顔で式場に到着したエロイ―ズに、フランシーの兄のテディが声をかけてきました。結婚式のベストマンを務めるテディは、実はエロイーズの元カレ。2人は付き合って2年でしたが、テディが一方的にメールで別れを告げ、エロイーズは悲しみをひきずっていたのです。テディとの別れがなければ、フランシーの花嫁介添人になるはずだったエロイーズ。テディは「なんで来たんだ？」とエロイーズにつっかかり、早くも険悪ムードです。エロイーズが自分の席を探すと、新郎新婦から一番離れた場所にある19番テーブルです。同席者は、テディとフランシーの乳母だったというジョー、ダイナーを経営するビーナとジェリーの夫婦、刑務所に服役中のウォルター、女子に全くモテないレンゾという、なんとなくクセの強い5人です。
エロイーズを振ったテディは、新しい恋人ニッキーを連れていました。不機嫌が頂点に達したエロイーズは、19番テーブルのゲスト達に言います。この19番テーブルに座らされたのは、新郎新婦にとって最もどうでもいい客なのよ。それを聞いたジョーやビーナは反論しますが、エロイーズの言葉はおそらく事実であり、19番テーブルに陰気な空気が漂い出します。新郎新婦のダンスが始まり会場は盛り上がりますが、19番テーブルの人間だけは別でした。レンゾは声をかけた女子に無視され、ジョーはフランシーの母親に軽くあしらわれ、ウォルターは親戚に恥をかかせ、ビーナとジェリーも口げんかを開始。エロイーズはテディの気を引くため、声をかけてきたイケメン男性とダンスし、熱烈なキスまでしてみせます。しかしハックと名乗るその男性は招待客ではなく、エロイーズの誘いを断り消えてしまいます。その後、気分が悪くなりトイレに駆け込むエロイーズ。彼女はテディの子供を妊娠していました。19番テーブルの皆がエロイーズを心配し、エロイーズはテディに妊娠したから捨てたのかとくってかかります。テディは君を失望させたくなかったんだと言って去ります。テディを追ったエロイーズはウェディングケーキにぶつかり、ケーキはぐちゃぐちゃに。慌てた19番テーブルの皆はケーキの残骸を集めて地下のゴミ置き場に捨て、途方にくれてしまいます。いきなりジョーが提案します。「私の部屋にハッパがあるから来なさい」。
ジョーの部屋に集まった6人は、マリファナを吸ってハイになります。互いの身の上話で盛り上がるうちに、次第に打ち解け和やかに。ところがビーナはジェリーに、ここで不倫相手と会うつもりだったと衝撃発言します。ジェリーはショックを受け、夫婦は互いの人生がすれ違いばかりだったことを話します。エロイーズは、ジョーのマリファナが医療用であり、ジョーの命が長くないことを察します。ジョーは、エロイーズの赤ちゃんが生まれる頃、自分はこの世にいないだろうと打ち明けます。一方、女子に相手にされないと悩むレンゾの背中をジェリーが押し、レンゾは気になる女性にアタックしますが撃沈。またエロイーズもジョーに背中を押され、ハックの姿を探すことにします。式場を探し回るうちにハックは見つかりますが、なんとハックは偽名なうえに、別の会場で結婚式を挙げていた新郎だったのです。エロイーズはがっくり肩をおとしますが、ウォルターが機転をきかせ、ハックのウェディングケーキをワゴンごと盗んでフランシーの会場に持ってきます。
忘れ去られた19番テーブルに、ようやくフランシーと新郎が挨拶に現れます。ジョーはフランシーに、大昔に買ってあげた金の鳥のおもちゃのことを話します。フランシーは、失くしてしまったがテディが自分のをくれたと答えます。テディが実は優しい青年であると気づいたジョーは、エロイーズにテディを取り戻すよう言います。エロイーズは、遊覧船に乗って出た新郎新婦とテディを追いかけます。あなたを愛さずにはいられない！と叫ぶエロイーズですが、遊覧船の上のテディの耳には届きません。19番テーブルの皆がエロイーズをなぐさめ、ホテルの部屋へと戻ります。招待客が去り、がらんとした式場で、残ったケーキを分け合う6人。そこにずぶ濡れのテディが現れます。子供の父親になりたいと告げるテディにエロイーズはキスします。バンドが演奏を始め、皆が楽しげに踊り出すのでした。その後、エロイーズは出産。19番テーブルの仲間達に手紙を送ります。今では彼女ができてハッピーなレンゾ、相変わらず服役中のウォルター、そして亡くなったジョーの愛犬を引き取っているビーナとジェリーの夫婦。彼らは皆、エロイーズからの手紙を受け取って微笑みます。手紙にはこう書かれています。「男の子が生まれました。名前はジョー」。
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