キッズ・リベンジの紹介:2012年アメリカ映画。原題は「The Aggression scale」で、「攻撃性尺度」という意味を持つ。マフィアが狙いをつけた一組の家族。ごくごく平凡に見える彼らの中に、とんでもない凶暴性を隠し持った少年がいた。家族を殺害された彼はその本性を露わにし、殺し屋を相手に恐るべきリベンジを仕掛けていく。“バイオレンスなホーム・アローン”とも呼ばれたアクション・スリラー。
監督:スティーヴン・C・ミラー 出演者:ライアン・ハーツィッグ(オーエン)、ファビアンヌ・テリース(ローレン)、ベルヴァンス(レイ・ワイズ)、ダナ・アシュブルック(ロイド)、ボイド・ケスト(ビル)、リサ・ロトンディ(マギー)、ジル・バーレス(ケイ)ほか
映画「キッズ・リベンジ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キッズ・リベンジ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キッズ・リベンジの予告編 動画
映画「キッズ・リベンジ」解説
この解説記事には映画「キッズ・リベンジ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キッズ・リベンジのネタバレあらすじ:起
保釈金を払って刑務所から出てきたマフィアのドン、ベルヴァンス。彼は、500万ドルという大金を何者かに横領されていました。犯人を突きとめるため、ベルヴァンスは殺し屋のロイドを雇います。48時間のタイムリミットを言い渡されたロイドと3人の手下達は、疑惑の人物リストに挙がった者達を次々と殺害していきます。リストの1人で金を盗んだ張本人のビルは、自分が追われているとも知らずに田舎町をトラックで走っていました。同乗するのは息子のオーエン。父親が話しかけても口をきかず、無表情なままです。2人は緑に囲まれた一軒の屋敷に到着します。ビルはこの場所で恋人マギーと新しい生活を始めるつもりでした。マギーにはオーエンより年上のローレンという娘がいます。ローレンの気分は最悪でした。母親の再婚も、大きな屋敷も、発達障害なのか一言もしゃべらないオーエンも、全てが気に入らないのです。翌朝、二階でシャワーを浴びていたローレンは、突然の銃声に驚いて階下をのぞきます。そこには見知らぬ4人の男達がいました。射殺された母親が床に倒れ、ビルが殴られています。驚いたローレンは泣きながら自室に隠れます。ロイドはビルに金のありかを吐かせようとしますが、知らないの一点張りです。手下の1人が二階に上がると、ローレンはオーエンの部屋へ逃げ込みます。
キッズ・リベンジのネタバレあらすじ:承
危険な状況を察知したオーエンは、無言のままカッターナイフを分解してドアの上に差し込みストッパーにし、手下の侵入を阻みます。2人は窓から抜け出しますが、オーエンの部屋に入った手下は驚きます。戦闘関連の書物やトラップの材料らしき物で一杯なのです。「戦争おたくかよ?」と手下は目を丸くします。金はトラックの中にあるとビルから聞いたロイドは、手下と共に外に出ます。トラックの中でビルとロイドが殴り合いになり、トラックの天井に潜んでいたオーエンが運転席に飛び乗り発進させます。いきなり動き出したトラックに殺し屋達はパニック。ロイドはビルを射殺し、ローレンはさらに戦おうとするオーエンを引っ張って森の中へ逃走します。ロイドは手下2人を森へ向かわせます。ローレンは窓ガラスで腕を切り、大量に出血していました。オーエンは黙ったまま、上着から救急キットを差し出します。屋敷の中で金を探していたロイドは、オーエンの診断書を見つけます。学校でいじめを受けていた彼は、いじめた相手を半殺しの目にあわせていました。オーエンの攻撃性に改善の余地なしと判断した医者は、彼を成人用の更生施設に入れることを提案。ビルはベルヴァンスの金を使って息子を外に出していたのです。ロイドは、自分達が追っているのが人並みはずれた凶暴な子供だと知るのでした。
キッズ・リベンジのネタバレあらすじ:転
ローレンとオーエンを探して、森の中をさまよう2人の手下。オーエンが仕掛けたトラップに1人が引っ掛かり、怪我を負って倒れます。屋敷で待つロイドの前に、マギーを訪ねてきた友人のケイが現れます。ロイドは容赦なく彼女を射殺しました。手下の1人は、川にかかる橋の下に隠れていたローレンとオーエンを発見。オーエンを殴り倒してとどめを刺そうとする手下の背中を、死にもの狂いのローレンが何度も刺します。恐怖と後悔に泣き続けるローレン。オーエンが何も言わずに近づき、彼女の血まみれの手を川水で洗います。びっくりしたローレンがオーエンを見つめます。夜が来て森を抜け出した2人は、ずらりと車が並んだ大きなカーショップに辿り着きます。2人を見つけたロイドと手下は、オーエンとはぐれてしまったローレンを追いかけてきます。オーエンは、手下の背後から襲いかかり殺害します。ところがロイドがオーエンに発砲。撃たれたオーエンは血を流して倒れてしまいます。
キッズ・リベンジの結末
ロイドはローレンを車に乗せて走り去ります。ふらふらと立ち上がったオーエンは、車に乗るとナイフで弾を摘出。シガーライターを傷口に押し当てます。痛みに歯をくいしばりながら、車を走らせるオーエン。ローレンを助けるためにロイドの後を追います。屋敷についたロイドは、ローレンに銃を向けます。しかし撃った弾は壁に立てかけてあったマットレスに命中。マットレスの中から大量の札がバラバラと舞い出てきます。ローレンは呆気にとられたロイドを背後から殴り、逃げ出します。屋敷についたオーエンは、またもやトラップを仕掛けています。意識が回復したロイドは、森から戻った手下を怒りにまかせて射殺。マットレスからこぼれた札は消えていました。ロイドは逆上し、オーエン達を追って地下室へ誘導されます。しかしそこにも数々のトラップがあり、またたく間にロイドは体じゅう傷だらけに。痛みにうめきながら顔を上げると、地下室の入り口に立つオーエンが目に入ります。オーエンはにやりと笑い、大きなキャビネットをロイドめがけて落とし息の根をとめます。ロイドからの連絡が途絶えたベルヴァンスは、隠れ家のトレーラーハウスでしびれを切らしていました。外にはトラックに乗ったオーエンとローレンの姿が。2人は笑顔を交わすと、ベルヴァンスのトレーラーハウスめがけて猛スピードで突進していきます。
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