駆逐艦ベッドフォード作戦の紹介:1965年アメリカ映画。取材のためにアメリカ海軍駆逐艦ベッドフォード号に乗船した新聞記者のマンスフォード。彼が目にするのは厳格な艦長がソ連の潜水艦の「狩猟」に狂奔する姿だった。製作年はキューバ危機の三年後。
監督:ジェームズ・B・ハリス 出演:リチャード・ウィドマーク(フィンランダー艦長)、シドニー・ポワチエ(マンスフォード)、ジェームズ・マッカーサー(ロールストン少尉)、マーティン・バルサム(軍医ポッター少佐)、エリック・ポートマン(西ドイツ海軍シュレプケ准将)ほか
映画「駆逐艦ベッドフォード作戦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「駆逐艦ベッドフォード作戦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「駆逐艦ベッドフォード作戦」解説
この解説記事には映画「駆逐艦ベッドフォード作戦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
駆逐艦ベッドフォード作戦のネタバレあらすじ:起・二人の乗船者
アメリカ海軍のヘリコプターから二人の男が、グリーンランド沖を航行する駆逐艦ベッドフォード号に下ろされる。取材に来た新聞記者のマンスフォードと新任の軍医ポッターである。艦長のフィンランダーは、技術顧問として同乗している、第二次世界大戦でUボートの艦長として名高かかった西ドイツ海軍のシュレプケ准将をポッターとマンスフォードに紹介し、この駆逐艦の仕事を説明する。フィンランダーは「狩猟」が彼の本当の目的だと言う。今は核魚雷装備のソ連潜水艦「ビッグ・レッド」を追いかけていた。フィンランダーは軍医の補充は断ったと言う。実際、ポッターは一人の患者も来ないことに驚く。フィンランダーは冷酷に部下をしつけ、「狩猟」のための高い士気を保っていたのだった。ポッターは乗員の緊張をほぐすための提案をするが、フィンランダーは、民間人の医師として成功せず20年ぶりに海軍に復帰したポッターをさげすんで耳を貸さない。
駆逐艦ベッドフォード作戦のネタバレあらすじ:承・潜水艦を追って
氷山の間に、潜航を始めるソ連潜水艦をついに発見する。デンマークの領海内である。フィンランダーはNATO北方司令部にソ連潜水艦を強制浮上させる許可を求めるが、追跡にとどめるように指示される。司令部からの待機指示が重ねられるうちに時は過ぎ、フィンランダーは不満を募らせていく。潜水艦は公海に出たがフィンランダーはあきらめない。潜水艦が浮上して空気を補給する時を待っているのだった。
駆逐艦ベッドフォード作戦のネタバレあらすじ:転・氷山の間を抜ける
マンスフォードはフィンランダーと二人きりで話す。フィンランダーはキューバ沖で立てた手柄にもかかわらずの昇進がなかった。マンスフィールドは国防総省がフィンランダーのタカ派の考え方を嫌ったのではないかと疑っていた。フィンランダーはマンスフィールドの勘ぐりに怒る。表面的には取材に協力的な艦内の人々の中でマンスフィールドが気を許せるのはポッターだけだった。ベッドフォード号は沈没の危険を冒しながら氷山をかいくぐって敵潜水艦を追い続ける。度重なる戦闘配備で乗員は疲労していたが、司令部からようやく敵潜水艦を強制浮上させる許可が出る。
駆逐艦ベッドフォード作戦の結末:対潜ミサイル発射
ついに敵潜水艦のシュノーケルが浮上しているのがみつかる。疲労困憊でソナーの読めないソナー担当者を2時間休ませて復帰させるという無茶を言うフィンランダーに対してポッターが医師として怒りをぶちまけるが、聞き入れるフィンランダーではなかった。シュレプケの反対を押し切り、フィンランダーは公海上にもかかわらず敵潜水艦に浮上を命じ、命令に応じないと見るや駆逐艦をシュノーケルにぶつける。敵による攻撃を誘いかねないと批判するマンスフォードやシュレプケに、フィンランダーはこちらから先制攻撃はしないと言う。しかし、「向こうが一発撃てばこっちも一発撃つ」とも。 ずっと叱責され続けてきたロールストン少尉はそのことばの後半を発射命令と勘違いして対潜ミサイルを発射してしまう。敵潜水艦は爆発するが、爆発直前に発射された四発の魚雷が直進してくるのが見つかる。マンスフィールドが魚雷回避計画の有無を問いただすが、フィンランダーは無言のまま。絶望の表情を浮かべる。そして核魚雷が爆発した。
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