三つ数えろの紹介:1946年アメリカ映画。私立探偵フィリップ・マーロウは、資産家の老人スターンウッドの屋敷へ呼ばれます。老人は彼に「娘をネタに恐喝されている」と言って彼の協力を求めます。彼を待っていたのは、スターンウッド家の美しい娘ヴィヴィアンとカルメン、そして殺人事件でした。
監督:ハワード・ホークス 出演者:ハンフリー・ボガード(フィリップ・マーロウ)、ローレン・バコール(ヴィヴィン)、マーサ・ヴィッカード(カルメン)、ほか
映画「三つ数えろ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「三つ数えろ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
三つ数えろの予告編 動画
映画「三つ数えろ」解説
この解説記事には映画「三つ数えろ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
三つ数えろのネタバレあらすじ:起
私立探偵フィリップ・マーロウのもとに仕事の依頼がありました。元将軍で今は大邸宅に住む隠居の老人スターンウッドからです。末娘カルメンが古本屋の店主ガイガーから恐喝されている、あんたは腕のいい探偵らしい、ぜひ追い払ってほしいとの依頼です。さらに姉娘ビビアンの夫リーガンが最近、行方不明になっていることを知らされます。
マーロウはさっそくガイガーを訪ねます。家の中へ入ると、居間にいたのはスターンウッド家の末娘カルメンです。カルメンは酒に酔っていて前後不覚の状態です。床にはガイガーの遺体が横たわっています。早くもマーロウに事件が降りかかってきます。
その夜はまた、スターンウッド家の車が海へ転落します。中からは運転手テイラーの遺体が出てきます。テイラーは、カルメンと恋仲の関係にあった人物です。どういうことなのか。マーロウの眉間に深い皺が刻まれます。
三つ数えろのネタバレあらすじ:承
古本屋の店主ガイガーが殺された夜、彼の家にいたカルメンは、その時、ガイガーと情事の最中でした。いま何者かがその写真をネタにスターンウッド家をゆすってきています。妹のスキャンダルを世間にさらしたくない。そう願う姉のビビアンは、父親に相談せず、カジノの胴元エディ・マースに相談します。
マースは、殺されたガイガーの家の貸主です。マーロウはしだいに、スターンウッド家に振り回されてきます。その彼の前に、またひとり、ブローディという男が現われます。カルメンは、マーロウに「ブローディがガイガーを殺した」と告げます。
ガイガー、カルメン、ブローディ、3人には何か因果関係があるようです。しかしそのブローディも、何者かの手によって殺されます。
三つ数えろのネタバレあらすじ:転
姉ビビアンは、マーロウに仕事の終わりを告げます。ガイガーが亡くなったいま、あなたの仕事は終わった、報酬を手にしてすぐに去るように。そういう意味のことを口にします。背後には彼を煙たく思う人間がいるようです。ビビアンを介してそのことを伝えようとしています。
しかしマーロウは検事出身の探偵です。殺人事件がまだ解決していません。探る必要がある、と彼は言います。さらにマーロウが深入りする理由があります。彼はビビアンに惹かれています。マーロウは38歳の男ざかりです。聡明で美しい娘に夢中になるのも無理はありません。
お互いに強く意識していますが、マーロウにはまだビビアンのことがよく分かりません。敵なのか味方なのか。その一点で彼は踏みとどまっています。
三つ数えろの結末
行方不明になっているビビアンの夫リーガンは、じつは殺されていました。誰の手にかかったのか。不幸にも、姉の夫に恋したカルメンです。カジノの胴元マースの妻とリーガンの情事を見て逆上した彼女が拳銃を発射しました。
リーガンの死体を始末したマースは、その後もカルメンをネタにビビアンをゆすり続けていました。また、ガイガーやブローディも、資産目当てにカルメンを恐喝していました。腹黒い連中が、資産家の金を目当てに娘のスキャンダルをダシにしていたのです。
マースのたくらみはマーロウに暴かれます。マースはさらにマーロウの計略で死を遂げます。マーロウは、スターンウッド家を救いました。ビビアンは感謝します。「リーガンを殺ったのはマースだった」。マーロウは検事局へ電話を入れました。
以上、映画「三つ数えろ」のあらすじと結末でした。
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