処刑人IIの紹介:2009年アメリカ映画。神の啓示を受けたコナーとマーフィーの兄弟が“聖人”としてマフィアのボスを殺害してから8年後、彼らを模した手口で神父が殺される。それをきっかけに静かに父親と暮らしていたコナーとマーフィーは再び銃を手に取りボストンへと渡る。前作のマフィアのボスの息子コンセイシオとの戦い、明かされるコナーとマーフィーの父親ノアの過去、そして裏で糸を引く黒幕とは。前作「処刑人」から10年、今や海外ドラマ“ウォーキングデッド”でトップスターとなったノーマン・リーダスがスタイリッシュ&コミカルに魅せるアクション作品。
監督:トロイ・ダフィー 出演:ショーン・パトリック・フラナリー(コナー・マクマナス)、ノーマン・リーダス(マーフィー・マクマナス)、クリフトン・コリンズ・Jr(ロミオ)、ジュリー・ベンツ(ユーニス・ブルーム)、ビリー・コノリー(ノア・マクマナス)、ピーター・フォンダ(ルイ)、ジャド・ネルソン(コンセイシオ・ヤカヴェッタ)ほか
映画「処刑人II」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「処刑人II」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
処刑人IIの予告編 動画
映画「処刑人II」解説
この解説記事には映画「処刑人II」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
処刑人IIのネタバレあらすじ:起
マフィアのヤカヴェッタを処刑してから8年、コナーとマーフィー、そして父親のノアは、アイルランドの田舎で羊飼いをしながら静かに暮らしていました。
ある雨の日、神父が彼らを訪ね、ボストンで善人として有名なマッキニー神父が何者かに殺害されたと告げます。ノアは、何者かが息子達のやり方で殺し彼らをおびき出そうとしている、と言いますが、コナーとマーフィーは身を整え武器を持ち、かつての姿へと戻ります。マッキニー神父が殺された手口は、死体の側にペニー硬貨を置くというコナーとマーフィーが“聖人(セインツ)”としてマフィアを殺していた頃のものでした。
一方、ボストンでは前回、コナーとマーフィーに協力していたグリーンリー刑事達に加え、切れ者のFBI特別捜査官ユーニスが捜査にあたることとなり、ユーニスは現場検証で、これは聖人の犯行ではなく単独犯だと断言します。
処刑人IIのネタバレあらすじ:承
コナーとマーフィーはボストンへと渡る途中、陽気なメキシコ人のロミオに正体を知られ仲間にし、8年前に殺したボスの息子コンセイシオが生きていることを知ります。コンセイシオは殺害された際に父親の名誉が傷つけられたことに憤っており、コナーとマーフィーを殺すよう手下に命じます。
ボストンに着いたコナーとマーフィーは手始めに、ヤカヴェッタの倉庫を襲い、メッセージを残します。
捜査を進めるユーニスは、ヤカヴェッタの手下ゴージャス・ジョージに会いコンセイシオの居場所を聞きだします。また、神父殺しも、十字架を触る時に手袋を外してついた指紋から犯人の身元を割り出そうとします。
その頃コナーとマーフィーは、ゴージャス・ジョージ達を酒場で襲いますが、そこにユーニスと神父を殺した犯人がやってきて撃ち合いとなります。
しかし、FBIであるユーニスは前作でコナーとマーフィーの協力者であったポール・スメッカーと同じ立場だと言い、襲撃者からコナーとマーフィーを守り撃退した後、その男の名が不正に入国した移民のパンサであることを突き止めます。
処刑人IIのネタバレあらすじ:転
一方、コナーとマーフィーとロミオは決着をつける為、コンセイシオ達が集まる高層ビルに乗り込み、戦いに勝利します。後始末に現場を訪れたユーニスは唯一逃れたコンセイシオの部下から話をきき、組織を作り操っていたのはコンセイシオではなく”オールド・マン“と呼ばれる男だと知るのです。
コンセイシオは死にましたが、パンサは生きており、コナーとマーフィーの隠れ家を襲います。そこに居合わせたグリーンリー刑事がパンサに撃たれ、命を落としてしまいます。コナーとマーフィーも劣勢にたたされますが、間一髪の所に父親のノアが現れます。そしてパンサからオールド・マンの居場所を聞きだそうとしますが、パンサは最期まで口を割りませんでした。
ノアはコナーとマーフィーにオールド・マンとは旧知の仲であり、ルイという名前だと告げます。ノアの父親がマフィアに殺され、それに憤って次々と復讐を重ねていた頃、ルイが気にかけてくれ、やがて一緒にマフィアを処刑するようになりました。しかし、1975年の仕事の後、ルイが裏切りノアは警察に捕まり25年の刑に服しました。
処刑人IIの結末
ユーニスからの情報でルイの居場所を知ったノアは、ルイと再会します。ルイはノアに言います。ルイは父親の復讐がきっかけではなく元からの殺人者であり、たった一日とも一緒に過ごしていない息子達がノアと同じ道をたどったのは血の中にノアの怒りが受け継がれているからだと。
そして、当時ノアはルイが“彼ら”と呼ぶ勢力に敵対するマフィアを殺していたので見逃されていたこと、その仕事が終わったので用済みとなりルイの裏切りにより刑務所に入れられたこと。更に今回、神父を殺したのはヤガヴェッタを潰すためにコナーとマーフィーと父親を呼ぶためであり、それによりルイは報酬を手にすること。
ルイの話が終わると同時にノアが銃を抜き、ルイを守る手下との間で激しい銃撃戦がはじまります。降り注ぐ銃弾の中、ノアは深手を負いながらもコナーとマーフィーと共に敵を全て倒し、ノアはその手でルイを殺します。そして、「美しい日だ」と息子達に残しそのまま息を引き取り、ルイの屋敷を出たコナーとマーフィーも警察に包囲され逮捕されます。
コナーとマーフィーが重犯罪刑務所に送られた頃、神父の導きによりユーニスは海を渡ろうとしていました。そしてそこで、死んだはずのスメッカー(前作のコナーとマーフィーの協力者)と再会します。スメッカーは、神父を指さし、世界最大の“企業”が支援しているのでコナーとマーフィーは大丈夫だと言います。更に、コナーとマーフィーを刑務所から脱出させることも可能だとも。その言葉の通り、刑務所で目覚めたコナーとマーフィーは不敵に窓の外を眺めるのでした。
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