ザ・カーの紹介:1977年アメリカ映画。田舎の山岳地帯の町で、黒塗りの自動車による死亡事故が連続しました。事故を調べるウェイクら保安官は、インディアンの女性の証言から車が人を狙っているのではと考え、車を包囲する作戦に出ますが、逆に保安官まで殺されてしまい…という内容の、自動車を殺人鬼にしたホラー映画です。
監督:エリオット・シルヴァースタイン 出演者:ジェームズ・ブローリン(ウェイド)、キャスリーン・ロイド(ローレン)、ジョン・マーレイ(エヴェレット)、R・G・アームストロング(エイモス)、ロニー・コックス(ルーク)、エリザベス・トンプソン(マージー)ほか
映画「ザ・カー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・カー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・カーの予告編 動画
映画「ザ・カー」解説
この解説記事には映画「ザ・カー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・カーのネタバレあらすじ:起
山岳地帯の道路をピーターとスージーのカップルがサイクリングをしながら競争していました。そこへ黒塗りの自動車が走って来ます。車はスージーの後輪にぶつけ、スージーを道路の下へ突き落としました。そのまま車はピーターを追いかけ、橋の上から谷底に突き飛ばします。
酒を飲んでは妻のバーサに暴力を振るうエイモスが、妻を追いかけて家の前に出ると、ヒッチハイクの学生ノリスがいました。二言三言話した後、黒塗りの車が走って来たのでノリスが止めようと、手をあげます。しかし車はノリスめがけて突進し、何度も何度もノリスを轢いて殺しました。
2年前に妻に逃げられた保安官のウェイドは小さい娘二人と暮らしています。新しい彼女のローレンは学校の教師をやっています。そのウェイドに呼び出しがかかり、エイモスの家の前に着き、ノリスの死体を確認しました。町で評判のワルのエイモスだけに、目撃証言を得ようにも、ウェイドらの口調も荒くなり言い争いになります。妻のバーサに事情を聞こうとしても、バーサも何もしゃべりませんでした。結局わかったのは、黒い2ドアの自動車という事だけでした。
ザ・カーのネタバレあらすじ:承
ルークとパトロール中のウェイドに、スージーの事故死の現場へ招集がかかります。その後、ピーターの死体も見つかり、署では黒い車の仕業ではないかと疑い始めます。
そのころ、妻バーサへの暴力でエイモスが署に連行されていました。バーサが初恋の相手だった署長のエヴェレットは、バーサに証言させて別れさせようとしますが、バーサは書類に印を押しませんでした。失意のエヴェレットが外に出ると、再びエイモスがバーサに暴言を浴びせていました。すると黒塗りの車が走って来ます。エイモスを狙って突進しますが、エイモスが上手く避けたため、エヴェレットが撥ねられて死亡しました。
目撃者として事情を聞かれたインディアンの女性は「悪い事は風と一緒に来る、あの車には誰も乗っていなかった」と言います。小さな町で起こる事件を止めようと、つながる道路を封鎖しました。
そしてウェイドは学校で行われるパレードを延期するか中止するのかをルークと考えていました。学校では、ローレンとマージーが引率しながらパレードの練習をしていました。
ザ・カーのネタバレあらすじ:転
突然強風が吹き、砂ぼこりが上ります。ローレンらは一旦生徒達を引き揚げさせますが、黒塗りの車が走って来ます。生徒達を引き連れ墓地の中に逃げ込んだローレンは、墓地の入り口で黒塗りの車を挑発し始めます。その間にマージがウェイドに連絡し、保安官たちが到着しました。
車は墓地の中には入って来ず、辺りをうろうろしたあと走って行きました。道路で待ち構えていたレイ保安官が、車に向かって発砲します。すると車は進路を変更し、レイの車めがけ突進し、車をレイもろとも崖から突き落とします。
レイの仇だと保安官たちはパトカーで追いますが、逆に車からの攻撃を受けます。ウェイドは白バイで車を追い詰めますが、開いたドアに飛ばされ負傷しました。
家に帰る途中のローレンが、突然の強風に恐れ、家に入るとウェイドに電話します。しかし車は家の窓を突き破りローレンを殺しました。悲しむウェイドにルークが「道路でしか人を殺さなかった車が、家の中にまで入ってローレンを殺した。それはローレンが車を挑発したからだ。そしてあの車が墓地に入れないのは、悪魔で意思があるからだ」と言いました。
ザ・カーの結末
ウェイドは留置場に入れていたエイモスを連れてきて「手伝ってくれ」と頼みます。エイモスはダイナマイト爆破のプロでした。車をダイナマイトで爆破するため、保安官を集め準備を始めます。ダイナマイトを崖に仕掛け、ウェイドが車を引き寄せ爆破させる手はずでした。
崖の頂上で準備が進み、ウェイドは自宅のガレージにいた車をバイクで挑発し始めます。予定通り崖の下におびき寄せると、ウェイドはロープで崖をあがり、車を呼びます。車は引き返し、崖の頂上めがけて走り出しました。
準備が整い、崖の頂上でウェイドは車を待ちます。突進してくる車を目いっぱい引きつけ、横っ飛びしてかわします。車は崖から飛び出しました。そのタイミングでエイモスがスイッチを押すと、崖もろとも車が爆発しました。
炎が舞い上がり、その中に悪魔の姿が映り、唸り声がします。やがて黒い煙に変わり、夜明けを迎えました。ルークが「炎の中に化け物が見えたが、本当に死んだのか?」とウェイドに聞くと「終わったんだ」と言いました。
以上、映画「ザ・カー」のあらすじと結末でした。
「ザ・カー」感想・レビュー
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やはり子供の頃見て怖い思いをしたが、この車種を選んだ人は天才だ。本当に何かが乗り移って走っているように見える。大人になったらさすがに怖がらずに見ることができたが、子供の頃はこの映画を見た後はしばらくアメ車に近づかなかった。
これ小学生の時テレビで見たけど、マジで震え上がった。その晩、夢に出てくるし。あの悪魔車のパカパカパカパーのクラクションはしばらくトラウマだった….。