クローブヒッチ・キラーの紹介:2018年アメリカ映画。アメリカ・ケンタッキー州の小さな田舎町、10年以上前に起きた10人以上の女性殺害事件の後遺症に悩まされています。16歳の少年タイラーは父のトラックで、女性が縄で縛られた写真を見つけ「父親が事件の犯人では?」と不信感を抱きます。彼は町で事件の謎を追う少女カッシと出会い、父と事件の関わり、真相究明に乗り出します。『クローブヒッチ・キラー』は、ハリウッドで注目される若手俳優チャーリー・プラマー主演のサスペンススリラー。事件の謎と真相に最後まで目が離せないストーリーになっています。
監督:ダンカン・スキルズ 出演:チャーリー・プラマー(タイラー・バーンサイド)、ディラン・マクダーモット(ドン・バーンサイド)、サマンサ・マシス(シンディ・バーンサイド)、マディソン・ベイティ(カッシ)、ほか
映画「クローブヒッチ・キラー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クローブヒッチ・キラー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クローブヒッチ・キラーの予告編 動画
映画「クローブヒッチ・キラー」解説
この解説記事には映画「クローブヒッチ・キラー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クローブヒッチキラーのネタバレあらすじ:起・殺人事件の謎を追うタイラー
ケンタッキー州クラークスビルという小さな町で、10年以上前に起きた10人の女性が殺害されたクローブヒッチ・キラー殺人事件の追悼集会が開かれています。この集会は毎年開かれ、事件は町の忌まわしい思い出となっています。
16歳のタイラー(チャーリー・プラマー)は、父ドン(ディラン・マクダーモット)、母シンディ(サマンサ・マシス)、妹スージーと暮らしています。一家はクリスチャンの家庭で、毎日お祈りを欠かしません。
ある夜、タイラーは学校の女子生徒と、無断で持ち出した父のトラックで外出してキスをします。すると彼女はタイラーの父の物だと思われる、女性が縄で縛られた雑誌の切り抜き写真を発見します。彼女はその写真に嫌悪感を見せます。
タイラーは教会へ行くと、そこで友達が不審な女性を見つけます。タイラーはその女性のことが気になりながらも、家族と家へ帰りました。
タイラーは父が納屋で何かをしているのではないかと疑い始めていました。タイラーは父の納屋に忍び込むと、ボンデージ(性的興奮を得るため縄などで人を縛る行為)専門の雑誌を見つけ、写真が切り抜かれているのを見つけます。さらに、ノラと書かれた女性の死体の写真を見つけます。
タイラーは写真に書かれたノラという名前の女性をネットで検索します。そして、ノラがクローブヒッチ・キラー殺人事件の犠牲者であることを知ります。タイラーは父が殺人事件に関係していると疑います。
その後、父はタイラーが納屋に忍び込んだことに気づきます。タイラーは父に呼び出され「くだらないことに興味を持つな」と言われます。
キリスト教の影響が強いこの町では、タイラーがボンデージの写真を持っていたことについて「罪深いこと」として友達に嫌われます。タイラーは以前、教会で見かけた不審な女性を見かけます。タイラーが後をつけると、その女性と森で遭遇します。女性はカッシ(マディソン・ベイティ)と名乗ります。タイラーは事件のことを尋ね食いさがるため、彼女は後日またタイラーと会うことにします。
クローブヒッチキラーのネタバレあらすじ:承・事件を追うタイラーとカッシ
タイラーはカッシの家を訪れます。彼女はクローブヒッチ事件に関心があり、過去の新聞の切り抜き記事や、犠牲者の写真をタイラーに見せます。そして2人は犯人像について話し合います。タイラーの父ドンはタイラーを尾行し、カッシとタイラーが一緒にいるのを目撃します。
ドンはタイラーに、カッシを夕食に招くよう言います。タイラーはカッシを自宅に招待します。カッシはドンに会うことを躊躇しますが、殺人事件の件は話さないということで行くことにします。
カッシはタイラーの家を訪ね、ドンに会います。そしてカッシはドンと世間話をして打ち解けます。その後、タイラーが車でカッシを送ります。カッシは「ドンは犯人ではない」と言います。しかしタイラーはドンが犯人だと信じており、カッシと一緒に納屋に行くことにします。
そこで2人は多くの奇妙な絵を見つけ、それは明らかにクローブヒッチ殺人事件を連想させるものでした。カッシはそれらの絵を写真に残します。タイラーは今度は一人で納屋に忍び込みます。彼は多くのボンデージ写真、奇妙な絵、そして明らかに殺人事件の被害者のものと思われる数枚の自動車免許証を見つけます。
ドンは息子の行動を不審に思い、キャンプだと言って森の奥までタイラーを連れて行きます。二人きりの森の中で、ドンは「あの事件は昏睡状態にある叔父ルディの仕業だ」と話します。多くの奇妙な絵などは、いつか被害者に返還するつもりだったと言います。父が語る話にタイラーは納得します。そして2人は事件の証拠である被害者の免許証を含む、すべてを焼却します。
ドンはタイラーをボーイスカウトの集会に連れて行きます。そこにカッシが現れます。タイラーは父の説明に納得したと言いますが、カッシはまだ納得していません。カッシは納屋で撮った事件の写真を落としてしまい、それを他の男が見てしまいます。タイラーはその男と喧嘩になります。その後タイラーは、家の窓にカッシからの謝罪の置手紙を見つけます。
後日、タイラーはしばらくの間キャンプに出かけることになりました。ドンは妻シンディに母親の家に行くように言い、祖母に会えるとスージーは喜びます。
ドンはスーパーである女性に興味を持ち、尾行します。その後ドンは屋根裏へ行き、そこで古いポラロイドカメラを手に取ります。ドンは女装をして縄を使い、スーパーで見かけた女性を殺す予行演習として写真を撮り始めます。するとそこへカッシが訪ねてきました。ドンは慌てて男装に着替えます。カッシはタイラーがいないとわかると、すぐに家に帰りました。
クローブヒッチキラーのネタバレあらすじ:転・ドンを追うカッシとタイラー
ドンは教会やボーイスカウトのイベントに参加するものの、自宅では縄や凶器を用意しています。ドンはスーパーで目をつけた女性の家を訪れます。そして彼は覆面をしてピストルで彼女を脅します。ドンは「警察に言うな」と脅し、彼女を縄で縛り始めます。
ドンはポラロイドカメラで、縄で縛られて身動きがとれない彼女の写真を撮り始めます。そこへタイラーがライフル銃を持って現れます。ドンはキャンプに行ったはずのタイラーが現れたことに驚きます。
(タイラーの回想、謝罪の置手紙をもらったシーンより)
タイラーは謝罪の置手紙をカッシからもらい、彼女に会います。二人は事件の被害者であるノラの家に行きます。廃墟と化した家でタイラーは「クローブヒッチ事件にはもう関わりたくない」と言います。しかしカッシは、自分の母は事件の犠牲者だと語ります。
タイラーは「クリスタル・ハーパー?」と聞くと、カッシはそれは母の名前だと言います。タイラーはクリスタルの免許と遺品があったことを憶えていました。その後タイラーはキャンプに行くことになり、バス停で父ドンと母シンディ、妹スージーと別れます。
そしてタイラーはキャンプには行かず、カッシの家に泊まり込み、二人はドンの尾行を開始します。二人はドンがスーパーである女性に目をつけたことに気づきます。タイラーはカッシと、叔父のルディに会いますが、彼は車椅子に乗り重度の昏睡状態にあるため事件の真相は話せません。
タイラーは自宅に忍び込み、父の携帯に追跡機をとりつけます。そこへ女装したドンが現れます。タイラーはベッドの下に隠れ、そこへカッシが家を訪れてドンの注意をそらします。カッシはドンと少し話して帰ります。
後日、タイラーはカッシと自宅へ行くと、父ドンが出かけていきます。ドンがスーパーで目をつけた女性の家に行くと思い、追跡機で彼女の住所を突きとめます。二人はライフルを持ち、ドンが目をつけた女性の家に忍び込みます。
(回想シーンここまで)
クローブヒッチキラーの結末:タイラー、カッシとドンの運命
ライフルを持ったタイラーは、ドンが女性を縛って写真を撮っている部屋へ行きます。ドンは驚き「武器を捨てろ」と言います。そしてカッシも現れ、女性の縄を解きます。しかしカッシはドンによって倒され気絶しました。
ドンは自分の銃の弾丸を捨て、タイラーにも銃を捨てるよう説得します。タイラーは銃を捨てるものの、二人は乱闘になります。そしてドンはタイラーを倒して首を締めます。するとカッシが突然目を覚まして起き上がり、ドンをランプで殴って倒しました。カッシは警察に電話をしようとしますが、タイラーに止められます。
数日後、行方不明者としてドンの顔写真が出ています。タイラーは、母シンディと妹スージーといつも通り食事をしています。その後電話があり、父の遺体が発見されたようです。
カッシとタイラーは事件の犠牲者であるノラの家を訪れます。二人はドンのことを話し合いますが、警察はクローブヒッチ・キラーとドンを結び付けないだろうと話します。警察はこの事件を自殺と断定します。
数日後、ドンの葬儀が教会で開かれています。タイラーはドンの追悼スピーチを始め、彼はドンの生涯を称えます。一方でタイラーはドンの死に様を思い出します…。
(タイラーの回想)タイラーとカッシはドンを倒した後に、彼の体を引きずって森の中へ行きます。タイラーは銃をドンの顔へ向けます。ドンは生きているようで目を開けます。しかしタイラーは、ドンを自殺か事故死に見せかけて殺害します。
葬儀でスピーチするタイラーは、ドンの死の真相は語らずに「I love you」と父への愛と敬意を語るのでした。
以上、映画「クローブヒッチ・キラー」のあらすじと結末でした。
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