荒野のガンマン(別題:ワイルド・リベンジ/復讐の荒野)の紹介:1961年アメリカ映画。児童文学作家アーロン・シドニー・フライシュマンの小説『The Deadly Companions』を自ら脚本を手掛けて映画化した西部劇です。南北戦争終結から数年後を舞台に、因縁の宿敵を探す男と軽蔑されて町を出た女の出逢いと復讐劇を描きます。
監督:サム・ペキンパー 出演者:モーリン・オハラ(キット・ティルドン)、ブライアン・キース(イエローレッグ)、スティーヴ・コクラン(ビリー・ケプリンガー)、チル・ウィルス(ターク)、ストローザー・マーティン(パーソン)、ウィル・ライト(カクストン医師)、ジェームズ・オハラ(キャル)ほか
映画「荒野のガンマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「荒野のガンマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「荒野のガンマン」解説
この解説記事には映画「荒野のガンマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
荒野のガンマンのネタバレあらすじ:起
南北戦争の終結から数年後。元北軍の兵士だったイエローレッグ(ブライアン・キース)はある南軍兵士を探して旅を続けていました。イエローレッグは立ち寄った酒場で、イカサマをしたために縛り首にされそうになっていたターク(チル・ウィルス)という男を助けたのですが、タークの手には噛まれた歯型がくっきりと残っていました。イエローレッグはかつて南軍兵士に酔った勢いで顔の皮を剥がされそうになった過去があり、その時に相手の手を噛んで歯型をつけたのです。イエローレッグはタークこそが自分が探し求めていた相手だと確信、自分の手でケジメをつけようとタークを助けました。
イエローレッグは、タークとその相棒のガンマン、ビリー・ケプリンガー(スティーヴ・コクラン)と手を組み、一緒に銀行強盗しようとヒーラーの町へ向かいました。
荒野のガンマンのネタバレあらすじ:承
町に着いたイエローレッグは、町医者のカクストン(ウィル・ライト)に肩の古傷を診てもらい、その際に探し求めていた宿敵をようやく見つけたことを伝えました。
その頃、町の酒場では、ビリーはダンスホールで働くキット・ティルドン(モーリン・オハラ)という女性と知り合っていました。
イエローレッグとターク、ビリーは銀行へ押し入ろうとしたその時、別のならず者がお目当ての銀行を襲撃していました。激怒した3人は保安官に加勢して銃撃戦となりましたが、肩の古傷が疼くイエローレッグは誤って一人の少年を射殺してしまいました。その少年こそがキットの9歳になる一人息子だったのです。キットは父親のわからない子供を産んだことで街中の人々から軽蔑されており、我が子の遺体はこの町ではなく亡き夫の墓があるシリンゴの町に埋葬することに決めました。その道中はアパッチ族の縄張りであり、イエローレッグはせめての償いにと護衛を申し出ましたが、キットはそれを拒んで息子の遺体を馬車に乗せると独りで出発していきました。
荒野のガンマンのネタバレあらすじ:転
イエローレッグはタークやビリーの反対を押し切ってキットの後を追い、馬車がぬかるみにはまって動けなくなったキットを助けました。3人は改めてキットの護衛を買って出ましたが、彼女は心を閉ざしたままでした。
その夜、一行は野宿をすることになり、見張りについたビリーはキットの寝込みを襲おうとしてイエローレッグにぶちのめされました。追い払われたビリーはタークと共に町へと去り、一度は二人を追おうとしたイエローレッグはキットが気になり、彼女の護衛を優先してそのまま旅を続けました。途中で馬に逃げられたイエローレッグとキットはアパッチ族の馬を奪い、道中でイエローレッグはキットから夫を殺されヒーラーの住人から軽蔑された哀しみを打ち明けられました。最初はイエローレッグに憎しみを抱いていたキットも、アパッチ族から必死で護ってくれるイエローレッグに特別な想いを抱くようになっていきました。
荒野のガンマンの結末
シリンゴの町に辿り着いたキットとイエローレッグは、キットの夫の墓に息子を埋葬しようとしたその時、ヒーラーの銀行から金を奪ったビリーとタークが現われました。ビリーはイエローレッグにもはや用済みとなったタークを殺すよう命じ、キットは息子の死は事故であり人殺しは愛せないとイエローレッグを止めようとしました。イエローレッグは帽子を取り、かつてタークにつけられた傷跡をキットに見せました。キットは誰にでも心の傷はあることをイエローレッグに伝えましたが、イエローレッグはタークに銃を向けました。しかし、肩の古傷が響いて狙いを定められず、見かねたビリーはタークを銃撃、続いてイエローレッグを撃とうとしましたが、タークは力を振り絞ってビリーを射殺しました。イエローレッグは逃げようとするタークを捕まえ、叩きのめして顔の皮を剥ごうとしましたが、キットに制止されて思い留まりました。キットの息子の葬儀を終えたイエローレッグとキットは、タークが駆け付けた追っ手に連行されていくのを確認した後、新たな人生に向かって旅立っていきました。
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