フォーガットンの紹介:2004年アメリカ映画。公開当時、その予想外の展開と、テレビCMのインパクトの強さから「シックス・センス以来の衝撃」や「仰天映画」などと呼ばれた。飛行機事故で最愛の息子を亡くしたテリー。悲しみ続ける彼女に、あるとき夫が驚くべきことを告げる。「僕らにに子供などいない。君は妄想を見ているんだ」―― 日常が崩れ落ちる恐ろしさを描く、ミステリー・サスペンス。
監督:ジョセフ・ルーベン 出演者:ジュリアン・ムーア(テリー・パレッタ)、ドミニク・ウェスト(アッシュ・コレル)、アンソニー・エドワーズ(ジム・パレッタ)、ゲイリー・シニ―ズ(ジャック・マンス)ほか
映画「フォーガットン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フォーガットン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「フォーガットン」解説
この解説記事には映画「フォーガットン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フォーガットンのネタバレあらすじ:起
14カ月前、9才の息子サムを飛行機事故で亡くしたテリー。今も絶望のどん底にいる彼女には、夫のジムの優しさも、精神科医のマンスによるセラピーも効果はありません。そんな中、奇妙な現象が彼女を襲います。駐車した車が別の場所に移動していたり、飲んでいたコーヒーのカップが消えたりするのです。さらに、家族3人で撮った写真からサムの姿だけが消えています。ジムの仕業だと思ったテリーは彼に食ってかかり、夜中に家を飛び出します。近所の公園に行くと、ブランコに座る1人の男がいます。サムの友達で、同じ飛行機事故で死んだ少女ローレンの父親、アッシュでした。テリーは彼に話しかけますが、酒に酔っていて彼女を思い出せないのか、ふらふらと去って行きます。ある日、テリーがサムのアルバムを開くと、写真が全て消えています。さらにビデオの映像も削除されていて、テリーはパニックを起こします。そんな彼女に、ジムとマンスは驚くべきことを言います。子供など最初から存在しない。テリーは流産して以来、ずっと精神を病んでいるのだと。
フォーガットンのネタバレあらすじ:承
混乱したテリーは、図書館で14カ月前の新聞を調べます。事故の記事も消えていました。途方に暮れた彼女は、アッシュの家に押しかけてサムとローレンの話をします。一流のホッケー選手だったのに、なぜか14カ月前から酒浸りのアッシュ。テリーは、それは娘を亡くしたからだと言いますが、彼は自分に娘などいないと言い、警察を呼んでテリーを追い出します。しかしその直後、アッシュの脳裏にローレンの姿が鮮やかに蘇ります。一方テリーは、国家安全保障局の捜査官だという2人の男に引き渡され、車に乗せられます。そこへアッシュが現れ、テリーを逃がして自分も逃走します。一方、警察に呼び出されたジムは、妻が元ホッケー選手の家に押し入ったと聞かされます。わけがわからないと言うジムですが、女性警官のアンはこの事件に興味を持ちます。逃げのびたテリーとアッシュは、モーテルに身を隠します。テリーは、ここまでの陰謀を企てるのは政府ではなく、他の「何か」ではないか、そして、親の記憶を消したのは、子供達がまだ生きているからではないかと推理します。
フォーガットンのネタバレあらすじ:転
モーテルを出た2人を、再び国家安全保障局の男達が追ってきます。テリーはジムに助けを求めますが、彼は「君は誰?」と聞いてきます。ジムは妻のことを完全に忘れていました。ショックを受けるテリー。その頃アンは、テリーとアッシュの周囲を調査していました。しかしそこにも安全保障局の男達が現れ、この件には関わるなと暗に脅しをかけてきます。アッシュは、テリーを連れて郊外の持ち家に身を潜めます。テリーはマンスに電話をし、彼女の話を聞いて驚いたマンスは、警察に飛び込んでアンに助けを求めます。その夜アッシュは、茂みにいた安全保障局の1人、ペタリスという男を捕まえ、椅子に縛り上げます。ペタリスは言います。「俺達は子供を拉致などしない。協力しているだけだ」。そして「子供のことは忘れろ。これは地球上で行われている“実験”なんだ」。子供達を助ける方法を教えてというテリーの問いかけに答える間もなく、いきなり天井を突き破って現れた巨大な「何か」に捕えられたペタリスは、そのまま空高く消えて行きました。
フォーガットンの結末
サムの飛行機がクエスト航空だと思い出したテリー達は、社長の家へ向かいます。無人の家に、以前からテリーが何度も見かけていた怪しい男が現れます。アッシュはテリーを逃がし、そこにアンとマンスが到着します。アンは男に発砲しますが逃げられ、アッシュとマンスは車でテリーを追います。アンはテリーの目の前で「何か」に捕まり、空中に飛ばされます。テリーがアッシュのアパートに行くと、またあの男が現れます。アッシュがとびかかり、2人は窓から落下しますが空中で消えます。そこへマンスが現れ、テリーを飛行場へ連れ去ります。待っていたのは、消えたはずのあの男。マンスも“彼ら”に協力する人間の1人でした。男は言います。「我々に“母と子の絆”の強さは理解できない。実験とは、お前に息子を忘れさせることだ。失敗すれば私が責任をとらされる」。そしてテリーの首を絞め、彼女の出産の記憶を除去します。しかし、妊娠の記憶は残っていました。お腹に手を当てて微笑む自分を思い出したテリーは言います。「私には愛しい息子がいるのよ」。次の瞬間、空から現れた「何か」は、男を捕えて消えました。家に戻ったテリーは、公園で遊ぶサムを見つけて抱きしめます。そこにはローレン、アッシュの姿も。テリーは彼に近づき、「サムの母親よ」と自己紹介します。アッシュは不思議そうに笑い「初対面とは思えないな」と言います。
この映画の感想を投稿する