グラスハウスの紹介:2001年アメリカ映画。両親の交通事故で姉弟の二人だけになったルビーとレット。二人は、むかし隣に住んでいたグラス夫妻が後見人となって面倒を見てもらうことになります。豪邸で何不自由ない暮らしをするルビーでしたが、日が経つにつれ、グラス夫妻の行動がおかしい事に気づきます・・・という内容のスリラー映画です。
監督:ダニエル・サックハイム 出演者:リーリー・ソビエスキー(ルビー・ベイカー)、ダイアン・レイン(エリン・グラス)、ステラン・スカルスガルド(テリー・グラス)、ブルース・ダーン(アルビン・ベグレイター)、トレヴァー・モーガン(レット・ベイカー)、キャシー・ベイカー(ナンシー・ライアン)ほか
映画「グラスハウス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グラスハウス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「グラスハウス」解説
この解説記事には映画「グラスハウス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グラスハウスのネタバレあらすじ:起
高校生のルビーはいつも夜遊びをして、両親に叱られています。今日は両親の20回目の結婚記念日で、二人は夜、デートです。両親が出かけるとルビーはいつものように友人と夜遊びに出ます。夜遅く帰ってくると、自宅に警官が来ています。警官は「ご両親が交通事故で亡くなった」と告げ、聞いたルビーは気絶してしまいます。
葬儀が始まると、以前隣に住んでいたグラス夫妻が面倒を見てくれます。母の弟の叔父のジャックが「力になる」と言ってくれますが、ルビーは「ずっと連絡もなく、遠くに住んでいたら力になれないじゃない」と言います。
弁護士のアルビン・ベグレイターがルビーを呼びます。「お父さんの遺言にのっとり、以前隣に住んでいたグラス夫妻が後見人となって、あなたと弟の面倒を見てくれる。それと倹約家だったご両親のおかげで、お金を沢山残してくれているので、お金の心配はしなくていい」とベグレイターが言うと、「いくらくらいあるの」と聞くルビー。ベグレイターは「私は専門ではないのでわからないが、全く心配いらないくらいらしい」と言います。
やがて二人は住み慣れた家を出て、カリフォルニアの海岸線の富裕層地区マリブの高台にたたずむ豪邸に案内されます。ガラス張りの家に、幾つもの部屋があり、シアターやプールまであります。そんな豪邸なのに、ルビーとレットの姉弟は、狭い部屋に相部屋にさせられます。
翌日、ルビーは公立高校に編入させられます。一方レットは、欲しかったゲーム機を数台買ってもらいご満悦でした。エリンはルビーに対し、細かい事で色々小言を言います。夜、プールでルビーが泳いでいると、夫のテリーに見つかります。テリーの目つきは水着のルビーを女として見ています。「夜はプール禁止だ」と言って、セキュリティシステムを作動させました。
グラスハウスのネタバレあらすじ:承
翌日の夜、イラついているルビーに、医師のエリンが「いい薬がある」と言って、化粧台の棚にたくさんある薬の中から取り出し飲ませます。ルビーは気分がよくなり朦朧としはじめますが、その時、テリーとエリンの夫婦喧嘩が始まります。激しく怒るテリーに、言い返すエリン。その様子は近寄りがたいものでした。
学校から帰ってきたルビーに、テリーは「自分の会社、グラス送迎社の車を使った試写会とパーティーがあるから、一緒に行こう」と言います。「レポートがある」と断ったもののテリーは、ボルボに乗せ走りだします。
テリーはパーティーにはいかず、レストランでルビーに御馳走します。「もう帰ってレポートをしないといけない」とルビーが言うと、「じゃあ帰ろう」と言い、テリーは車を暴走させます。そして急停車すると、ルビーに体を密着させ「シートベルトを締めるんだ」と言いました。
家に帰ると、エリンがリビングで注射器を持ちラリってします。ルビーはパソコンでレポートを入力しますが、知らぬ間に寝てしまっています。目覚めたルビーは、レポートが完成していることに気づきます。テリーがやってくれていました。
テリーが怖くなったルビーは、メイドのヴィッキーの運転でベグレイターに会いに行きます。そして、公立学校に行かされている事や、暴走、体の密着、そしてエリンの注射の事を話します。ベグレイターは「力になる」と言ったものの、「グラス夫妻から離れたら、誰も面倒見てくれない」と言います。
ルビーが事務所を出ると、ベグレイターはテリーに電話し、話したことを全て教えます。家に帰ったルビーはグラス夫妻に呼ばれ、「妻は糖尿病でインシュリンをうってるんだ、僕は迫ってなんかいない、シートベルトを締めようとしたんだ」などと、話したことを全て否定します。
グラスハウスのネタバレあらすじ:転
翌日、学校が終わったルビーでしたが、ヴィッキーが迎えに来ませんでした。そこでテリーの会社に向かいます。するとテリーは強面の男たちから「金を返せ」と脅されています。待つ間、送迎車の整備場に行くと、父が乗っていたサーブがあります。
やがてテリーが迎えに来ると「ヴィッキーは勝手に君を送ったからクビにした」と言います。部屋で両親の事故の記事を見ると、事故車はBMWでした。その車を調べると、グラス送迎社の所有だったのです。
翌日ルビーは福祉局の調査員・ライアンに呼び出されます。後見人であるグラス夫妻との関係を聞くライアンに、ルビーは今までの事を全て話します。ライアンは「相部屋というのはだめだ」と言って、テリーの自宅に向かいます。
すると、ルビーとレットの部屋が別々に構えられていたのです。更にゲームばかりやっているレットが「この部屋で読書をしている」とゲーム欲しさに嘘をつきます。エリンはルビーの証言を確かめるために化粧台を見ると、薬が半分に減っています。
その夜、ルビーはネットで色々調べようとしますが、回線が切られていました。そこでテリーの電話を盗聴します。テリーは高利貸しから多額の借金をしていることがわかり、相手に「新しい金庫が出来たから、すぐ返せる」と言います。自分たちの財産目当てだと分かったルビーは、テリーの部屋を調べます。
するとジャックからの手紙は破り捨てられ、私立高校の入学辞退と授業料返還の書類を見つけます。そしてルビーには相続した400万ドルの金があることを知ります。ルビーはテリーが両親に細工をしたBMWを貸し、事故死させ自分が後見人になって財産を奪おうとしていることに気づきます。
レットを起こし、テリーのボルボを盗んで逃げ出しますが、途中で検問に引っ掛かり、追って来たテリーに連れ戻されます。両親の事故とBMWの事をテリーに問い詰めますが、テリーは「結婚20周年にBMWを貸しただけで、車に細工なんかしていない」とシラをきります。そして「お前らは私のものだ」と言って、ルビーに「お前はどうなってもいい、レットが1年生きていてくれればいいんだ」と本心をばらしました。
グラスハウスの結末
エリンが帰って来るとルビーに注射をし眠らせます。翌日テリーが私立高校の返還金の話しに行きますが、ルビーが先に手回しをしていて、不正行為を知った担当者が後見人の口座を凍結していました。
仕方なく家に帰ったテリーは、エリンが病院から薬を盗んでいたことがバレて医師免許をはく奪されたことを知ります。テリーはエリンに「お前のせいだ。お前がヤク中になったからこうなったんだ」と怒鳴ります。エリンは「サラ金から100万ドル借りたのがまちがいよ」と言い返します。
エリンは「私はもう降りる」と言って自分の部屋で、楽しかった昔のビデオを見ます。幼いルビーの姿を見てたエリンは薬物自殺をします。1日中寝ていたエリンが目覚めると、横でエリンが死んでいます。
レットを連れ、酒を飲んで寝ているテリーの部屋から車のカギを盗みます。カギは何故かジャガーでした。そこへ借金取りがやって来ます。テリーに詰め寄り、脅しているとベグレイターがやって来ます。「君の言う事を聞いたのに何故だ!」と怒っていると、テリーが「こいつが共同経営者で、金をくすねたんだ」と嘘をつくと、借金取りはベグレイターを殺してしまいます。
テリーを縛り上げると、ジャガーで連れ去ろうとします。テリーは「ジャガーは嫌だ、ボルボがいい」と叫びます。ルビーはボルボをパンクさせます。借金取りは、「ボルボはだめだ」と言ってジャガーにテリーを乗せ走りだします。下り坂に入るとブレーキが全く効きません。テリーはルビーを殺すためジャガーに細工していたのです。そして自分たちが、道路からがけ下に落ちてしまいます。
ルビーはレットを連れ歩いて逃げ出します。パトカーが通りかかり二人を車に乗せます。そしてテリーの事故現場に着くと、警官が降りて調べます。借金取りは死んでいたものの、テリーが生きていて警官を殴り倒すと拳銃を奪い、ルビーに銃口を向けます。ルビーはアクセルを踏み込みテリーを轢き殺しました。
以上、映画「グラスハウス」のあらすじと結末でした。
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