ヒッチ・ハイカーの紹介:1953年アメリカ映画。「ハイ・シェラ」などの出演作のある女優アイダ・ルピノの監督としての代表作。実際に起こったヒッチハイク殺人に基づくもので、この手のジャンル映画の元祖とも呼ばれている。上映時間はわずか70分。
監督:アイダ・ルピノ 出演:エドモンド・オブライエン(ロイ)、フランク・ラブジョイ(ギルバート)、ウィリアム・タルマン(エメット・マイヤーズ)、クラーク・ホワット(政府の役人)、ナチヴィダト・ヴァシオ(ホセ)、ほか
映画「ヒッチ・ハイカー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒッチ・ハイカー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ヒッチ・ハイカー」解説
この解説記事には映画「ヒッチ・ハイカー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒッチ・ハイカーのネタバレあらすじ:起
自動車修理工場を経営するロイと機械製図工のギルバートは古くからの友人。釣りを楽しむためにそろって休暇を取り、自宅のあるカルフォルニア州のエル・セントロからメキシコのサン・フェリペへ1台の車で出かけることにします。メヒカリを通り過ぎ、郊外の夜道を走っている時、ひとりの男が彼らの車の前に出てきました。どうやら車のガソリンが切れた様子です。気のいい2人はその男を近くの町まで乗せてやることにします。
ヒッチ・ハイカーのネタバレあらすじ:承
ところが車が走り出してしばらくすると男は2人に拳銃を突きつけ、脇道に入れと命令します。男の名前はエメット・マイヤーズ。マスコミが「ヒッチハイクの殺人者」と呼んでいるお尋ね者です。これまでヒッチハイクをしては何人ものドライバーを無慈悲にも殺し、金品を奪ってきました。マイヤーズは車が脇道に入ると一旦止めさせ、トランクに入れてあったライフルを取り上げます。その上で後ろの席から2人を拳銃で脅しながら、荒涼とした道を進ませます。
ヒッチ・ハイカーのネタバレあらすじ:転
やがて車はガソリンスタンドへ。そこで地図を買ったマイヤーズはサンタロサリアという町を調べ、次の金曜日にグアイマス行きのフェリーが出港することを確認。この辺りは警察の目が厳しいため、カリフォルニア湾を渡って捜査の手が及ばないところに移動してしまおうというのです。マイヤーズひとりでは目立つため、ロイとギルバートをいい隠れみのにしようという計画でした。マイヤーズはサディスティックな男で、離れたところでロイに空き缶を持たせ、無理やりギルバートにライフルで撃たせたりします。車が道路を走る間、マイヤーズははそんな風に2人をいたぶり続けます。
ヒッチ・ハイカーの結末
2日目の夜となり、マイヤーズが眠っている様子を見て2人は走って逃げ出しますが、すぐに車で追いつかれて再び囚われの身に。しかし、舗装のできていない脇道ばかりを走っていたせいでエンジンのクランク室に穴が開いてしまい、もう車は使えません。仕方なく3人は歩いて荒野を横断。余りのつらさにロイは泣き出したりします。
ようやく男たちはサンタロサリアに到着。ところが乗ろうとしていたフェリーは船体修理のために欠航。仕方なく付近の住民との交渉で小さな船を借りると、マイヤーズは2人を連れて埠頭まで行きます。船に乗り込んだ後、マイヤーズは2人を殺すつもりでしたが、住民が手配書を見て通報していたため、警察が待ち構えていました。マイヤーズは逮捕。こうしてロイとギルバートの悪夢のような旅はようやく終わりを告げます。
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