ハウリングの紹介:1981年アメリカ映画。狼人間の恐怖を描くホラー作品。ニュースキャスターのカレンは、連続殺人犯エディに呼び出され彼と対面することになった。その時何か恐ろしいものを目撃したカレンは、あまりの衝撃に記憶を失ってしまう。以降悪夢やフラッシュバックに苛まれるようになったカレン。医師の勧めで山奥のコロニーで治療を受けることになったが、そこには更なる恐怖が待ち構えていた。当時絶賛された革新的な変身シーンは必見。
監督:ジョー・ダンテ 出演者:ディー・ウォーレス(カレン・ホワイト)、パトリック・マクニー(Dr.ジョージ・ワグナー)、デニス・デューガン(クリス)、ジョン・キャラダイン(アール・ケントン)、クリストファー・ストーン(R・ウィリアム・ニール)ほか
映画「ハウリング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハウリング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハウリングの予告編 動画
映画「ハウリング」解説
この解説記事には映画「ハウリング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハウリングのネタバレあらすじ:失った記憶と残った恐怖
舞台はアメリカ、ロサンゼルス。街では連続殺人事件が起こっていました。ニュースキャスターのカレン・ホワイトは、事件の犯人と目されるエディ・クイストから呼び出しを受けます。カレンは歓楽街を歩き、エディが目印として貼ったスマイリーフェイスのシールに導かれるようにしてポルノショップに入りました。カレンには警察の監視及び護衛がついていましたが、電波障害が原因で交信が途絶。警察はカレンの姿を見失ってしまいます。店の個室に入ったカレンの背後にエディが立ちました。話し始める彼の息遣いが次第に荒くなり、後ろを向いたカレンは「何か」を目撃し悲鳴を上げます。駆けつけた警官が発砲し、エディは死亡。茫然自失で救出されたカレンは、あまりの恐怖にエディの顔も目撃したはずの「何か」の記憶も失ってしまいました。以降、カレンは恐ろしい悪夢とフラッシュバックに苛まれ、日常生活もままならなくなります。精神科医ジョージ・ワグナーのカウンセリングを受けたカレンは、彼が管理する「コロニー」という療養所に来ないかと誘われました。そこでは集団治療や指導が行われており、記憶喪失も治るだろうと話すワグナー。カレンは気乗りしませんでしたが、夫ビルと共に山奥のコロニーへ行ってみることにしました。
ハウリングのネタバレあらすじ:狼人間の伝説
コロニーには風変わりな人々が暮らしていました。あてがわれた家で眠っていたカレンは、狼が吠えるような声を聞いて目を覚まします。慌ててビルを起こしますが相手にして貰えず、不安な夜を過ごしました。翌日、住人からこの辺りにはよくコヨーテが出るのだと教えられます。一方、カレンの仕事仲間テリーとその恋人クリスは、エディの特集を組むためあちこちで取材していました。その際訪れた検死所で、エディの遺体が忽然と消えたことを知ります。何者かが遺体を盗んだと考えた2人は、オカルト色の強い古書店で情報を集めました。そこでテリーは狼人間について書かれた本を見つけます。店主によると、狼人間は基本的には不死の存在で、彼らを殺害するには銀の弾丸が必要なのだそうです。そうしなければ死亡したように見えても蘇ると聞かされたテリーとクリスは、不気味な符合を感じました。
ハウリングのネタバレあらすじ:感染
コロニーで狩りに参加したビルは、その帰り道暗い森の中で狼の鳴き声を聞きます。そして背後から大きな狼に襲われ、腕を咬まれてしまいました。カレンはテリーに電話をかけ、ビルが狼に襲われたことを話します。怯えている様子のカレンに、すぐ会いに行くと約束するテリー。テレビでは「狼人間に咬まれた者も 狼人間になる」と不気味な解説が流れていました。翌日。コロニーでカレン達と再会したテリーは、夜になって森に響き渡る狼の鳴き声を耳にします。ちょうどその頃、ビルはベッドを抜け出し森に入っていました。彼の前に現れたのは、コロニーの住人で妖艶な美女マーシャです。そのままセックスに耽る2人の体に異変が起こりました。爪が伸び、牙が生え、体が毛に覆われていきます。やがて2人のシルエットは狼へと変化していくのでした。
ハウリングのネタバレあらすじ:コロニーの秘密
翌日、コロニーを調べていたテリーは、思わぬ発見をしました。以前エディの部屋で発見された風景画と、全く同じ光景の場所を見つけたのです。エディとコロニーには何か関連がありそうだと考えるテリー。急いで森を歩いていると、ふいに「テリー」と誰かに呼ばれました。導かれるように向かった先には、不気味な家があります。そこで狼に襲われたテリーは無我夢中で抵抗し、偶然手にした斧を振り下ろしました。切断された前脚がテリーの目の前でみるみる人間の腕に変わっていきます。狼人間の存在を確信したテリーは、ワグナーのオフィスに駆け込みクリスに電話をかけました。しかしその最中に先ほどとは別の狼に襲われ、抵抗虚しくテリーは殺害されてしまいます。
ハウリングの結末:真実を伝えるために
一方、カレンはビルと喧嘩をして1人ワグナーのオフィスに向かっていました。そこで惨殺されたテリーの遺体を発見します。動揺し悲鳴も上げられずにいるカレンの前に現れたのは、死亡したはずのエディでした。カレンの前で彼の体はビルやマーシャのように変貌し、やがて狼の姿になります。カレンは何とかその場から逃げ出しますが、コロニーの住人に捕まってしまいました。連行された小屋には、コロニーの住人が顔を揃えています。彼らは全員狼人間でした。今回の事件は人間の協力者を得ようとしたワグナーの計画でしたが、それに反発するマーシャ達はカレンを殺害しようとします。そこにクリスが駆けつけ、購入しておいた銀の弾丸で狼人間達に発砲しました。クリスは既にエディも射殺しています。狼人間を小屋に閉じ込めたカレンとクリスは、火を放って逃げ出しました。しかし逃げる途中、カレンが狼人間に肩を咬まれてしまいます。自分の運命を悟った彼女は、ある決意を持ってテレビ番組に出演しました。カレンは狼人間の存在とその危険性を市民に警告します。そして「証拠は私です。皆さん 見て下さい」と言って立ち上がり、カメラの前で狼に変身しました。クリスは悲しそうに銃口を向け、カレンを射殺します。テレビの視聴者の反応は様々でした。カレンの言葉を信じる人、冗談だろうと笑う人。その中に生き延びたマーシャの姿がありました。彼女が妖艶に笑い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ハウリングのあらすじと結末でした。
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