ラスト・ムービースターの紹介:2017年アメリカ映画。年老いた映画スターはテネシー州のナッシュビルでの映画祭で、特別功労賞の受賞の知らせを受けます。クリント・イーストウッドなども受賞したということで、会場のナッシュビルへ行くと、安ホテルに宿泊させられ、スクリーンも無い小さなバーが会場でした。怒りの映画スターは家に帰ると言いますが、生まれ故郷に近いことを知り、そこで思い出ツアーを始めます。その思い出の旅で意外な人物に会うことになります。『ラスト・ムービースター』は1960−80年代に大活躍したバート・レイノルズの最後の主演作となった作品、カントリーミュージックの本場、テネシー州を舞台にベテラン俳優と若手俳優の共演が見どころとなっています。
監督:アダム・リフキン 出演:バート・レイノルズ(ヴィック・エドワーズ)、アリエル・ウィンター(リル)、クラーク・デューク(ダグ)、エラー・コルトレーン(シェーン)、ニッキー・ブロンスキー(フェイス)、チェヴィー・チェイス(ソニー)、ほか
映画「ラスト・ムービースター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスト・ムービースター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラストムービースターの予告編 動画
映画「ラスト・ムービースター」解説
この解説記事には映画「ラスト・ムービースター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラストムービースターのネタバレあらすじ:起・謎の映画祭に向かう昔の大スター
ヴィック・ヴィック(バート・レイノルズ)は昔の映画スター、今は年をとり体も不自由になり一人暮らしをしています。ある日、テネシー州ナシュビルの国際映画祭での特別功労賞の受賞の招待状を受け取ります。友人ソニー(チェヴィー・チェイス)と談笑中、その話をしますが、飛行機移動は体力的にきつく乗り気ではありません。しかし、過去の受賞者にクリント・イーストウッドなどがいたと知り、行くことにします。
飛行機に乗るヴィックは、ファーストクラスでなく安い席でナッシュビルに着きます。飛行場で迎えの車を探していると、ヴィックを汚い言葉で呼び、大声で電話で話す若い女性リル(アリエル・ウィンター)がドライバーだと知ります。「リムジンはどこだ?」と聞きますが、リルは聞いていないと言います。
ヴィックはリルの古い車に乗り、スマホ片手の乱暴な運転で高級ホテルとは桁違いの安ホテルに着きます。ヴィックは騙されたと思って怒り、飛行場まで行って帰ると言いますが、リルは大きな映画祭ではないと言います。
ラストムービースターのネタバレあらすじ:承・騙されたと怒りのヴィック
リルの運転で開会式に向かうヴィック、会場は単なるバーで、彼は怒ります。会場は小さいながらヴィックを歓迎するファンで溢れています。主催者のダグ(クラーク・デューク)とシェーン(エラー・コルトレーン)はヴィックに挨拶、ヴィックの経歴を称賛します。写真とサインを求められるヴィックは少し気分を取り直します。
フェイス(ニッキー・ブロンスキー)という映画祭スタッフがヴィックに酒をサービスします。ヴィックは開会式で昔の主演映画を見ることにします。映画上映中、ヴィックは大スクリーンでもない壁に上映される映画に失望したのか、一人で酒を飲むことにします。リルはヴィックのところに来て、この映画祭はナシュビルの名前の似ている大きな映画祭とは違うこと、イーストウッドらには過去に招待状を出しているが、返事すら無いことなどの内情を暴露します。
上映映画も終わり、ヴィックへのインタビューが始まるのに、彼はいません。シェーンとダグは、ヴィックが外にいるところをなんとか会場の中に入れます。ヴィックは酒を飲み、質問を受け自分のキャリアを語りますが、映画祭の批判を始め、倒れます。ホテルへ戻るヴィックは、シェーン、ダグら映画祭スタッフに対して、映画祭の小ささに怒り、文句を言い、カメラを壊してしまいます。ヴィックはスタッフを追い返し、薬を飲んで寝ることにします。
ラストムービースターのネタバレあらすじ:転・ヴィックの故郷の思い出ツアーと最初の妻
翌朝、リルはヴィックを迎えに行くはずが、寝坊してしまいます。リルは遅れてホテルに着くと、ヴィックから「今日のイベントには出席しない、自宅のあるロサンゼルスに帰るから飛行場に連れて行け」と言われます。リルの運転で飛行場に向かうヴィックは、故郷のノックスビルが近いことを知り、リルにそこまで運転しろと命じます。リルは3時間のドライブだと驚きますが、怒りの表情で行くことにします。
故郷に着いたヴィックは、育った家に行きます。現在の住人が、ヴィックが来たと知ると大喜びで自宅に招き入れます。昔の家でのヴィックは母の幻想をみます。ヴィックは大学のアメフト選手の頃のスタジアムへ行き、昔を懐かしみます。最初の妻で離婚したクラウディアにプロポーズした思い出話を始め、指輪を川に落としたこと、いつか同じ場所にクラウディアと戻ってくると約束したことを話します。その夜、クラウディアに会いたいと言い出し、彼女がいる施設を訪れますが、時間外で中には入れません。
ラストムービースターの結末:クラウディアとの出会いと特別功労賞授賞式
ヴィックはその晩はリルと高級ホテルに泊まることにします。予約無しで来た彼とリルに受付は困りますが、マネージャーはかつての地元出身の映画スターということで、最高級の部屋にいれます。
大喜びのリルは、ヴィックとインスタ用の写真を撮りまくります。翌日、ヴィックはリルと共にクラウディアのもとを訪ねます。ヴィックは離婚したいきさつをお詫びしますが、クラウディアはアルツハイマー病のため、昔を思い出せません。ヴィックはクラウディアを、昔プロポーズした場所へ連れていき、キスをします。
映画祭は最終日、ヴィック不在の中で功労賞の授賞式が開かれますが、そこへヴィックが現れます。彼は参加者にお詫びした後、謙虚な受賞のスピーチを行い拍手を浴びます、ロサンゼルスに帰るヴィックは、飛行場でリルと抱き合い、別れを惜しみます。
ヴィックは功労賞のトロフィーを懐かしそうに見つめています。
以上、映画「ラスト・ムービースター」のあらすじと結末でした。
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