ザ・ヘラクレスの紹介:2014年アメリカ映画。全知全能の神ゼウスを父に持つヘラクレスの冒険を描いた作品。暴君である人間界の父や、冷酷な弟に、苦難の末にヘラクレスは刃を向けることになるのです。アクション映画では名高いレニー・ハーリンが監督を務めています。
監督:レニー・ハーリン 出演:ケラン・ラッツ(ヘラクレス / アルケイデス)、スコット・アドキンス(アンピトリュオン王)、リアム・マッキンタイア(ソティリス)、リアム・ギャリガン(イピクレス)、ジョナサン・シェック(タラク)、ロクサンヌ・マッキー(アルクメネ王妃)、ガイア・ワイス(ヘベ姫)、ほか
映画「ザ・ヘラクレス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ヘラクレス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ヘラクレスの予告編 動画
映画「ザ・ヘラクレス」解説
この解説記事には映画「ザ・ヘラクレス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ヘラクレスのネタバレあらすじ:起
紀元前1200年、ギリシャ。アンピトリュオン王(スコット・アドキンス)がアルゴスの地を襲います。アンピトリュオン王はこの地を収めるガレヌス王に一騎討ちを挑み、勝利をあげました。ガレヌス王が持っていたものは全てアンピトリュオン王のものになったのです。
私利私欲のために戦争を行うアンピトリュオン王を、王妃であるアルクメネ(ロクサンヌ・マッキー)は恐れていました。戦争で傷ついた民衆のため、アルクメネは女神ヘラに祈りを捧げると、ヘラはそれを受け入れ、救世主となる息子を誕生させます。それが神々の王ゼウスの息子、ヘラクレス(ケラン・ラッツ)でした。
アンピトリュオンはヘラクレスを自分の息子だと信じておらず、実の息子イピクレス(リアム・ギャリガン)と同列に並べられるのを嫌い、さらにヘラクレスの名をアルケイデスと名付けるのでした。
20年の時が過ぎました。アルケイデスはクレタ族のへべ姫(ガイア・ワイス)と恋人関係にありました。イピクレスもへべ姫に恋心を抱いていて、アルケイデスに嫉妬していました。ある日、アンピトリュオンはクレタ族との関係をより強固にするため、イピクレスとへべ姫の結婚を発表、ショックを受けたへべ姫は飛び出し、出ていってしまいます。
へべ姫を追いかけ、追いついたアルケイデス。へべ姫と駆け落ちすることを決意しますが、結局捕まり、連れ戻されてしまいます。アンピトリュオンはアルケイデスに、誰も生きては帰れないような場所であるエジプト行きを命じます。
ザ・ヘラクレスのネタバレあらすじ:承
ショックを受けるアルケイデスに、母アルクメネはアルケイデスの出生の秘密を打ち明けますが、彼には信じ難い話でした。へべ姫に結婚式までに戻ると約束し戦地に向かいます。軍隊長のソティリス(リアム・マッキンタイア)と共に戦地へ赴きますが、軍勢はアンピトリュオンにより半減させられていて、敵に囲まれてしまいます。
辛くも生き残ったのは、アルケイデスとソティリスでした。敵に捕まったアルケイデスは、身分を隠すためヘラクレスと名乗ります。
その頃、アルケイデスが使っていた兜が見つかったことから、アンピトリュオンはアルケイデスが死んだと判断し、葬儀を執り行います。へべ姫は泣き崩れました。
ソティリスは軍勢が半減させられていることに疑問を持っていましたが、ヘラクレスの話を聞いて、それがアンピトリュオンによる策略だと知り、ショックを受けます。
その頃、アルクメネはアンピトリュオンにアルケイデスの秘密を話し、アンピトリュオンに襲いかかろうとしますが、返り討ちにされて殺されてしまいました。
ザ・ヘラクレスのネタバレあらすじ:転
ヘラクレスとソティリスは奴隷落ちし、闘技場のファイターとして戦わされていました。そこで圧倒的な強さを見せたヘラクレスは名を上げ、ギリシャに戻ることとなり、かつての仲間たちと再会を果たします。
現在のギリシャはアンピトリュオン王への不満が重なっていました。弟のイピクレスも同様に私腹を増やしていたので、ヘラクレスは彼らを討つ決意をします。そして、母アルクメネが亡くなったことをヘラクレスは知るのでした。
ヘラクレスはソティリスらの協力を得て協力者を募り、アンピトリュオンを討つ準備を整えていきます。その後、ヘラクレスは神官の女性から、自分の秘めたる力の開放の仕方を教えてもらいました。
それは自分の力を素直に受け入れること、そうすれば内なるゼウスの力が開放されるのですが、ヘラクレスは母や遠征隊を救ってくれなかったゼウスを信じきれていなかったのです。
ヘラクレスはへべ姫と再会を果たし、もう二度と離れない事を誓いあっていた頃、ソティリスが自宅に帰ると妻が殺されていることに気づきます。そこにイピクレスが現れ、ソティリスの息子を人質にとったのです。ソティリスはヘラクレスの居場所を話してしまいます。
ザ・ヘラクレスの結末
再びへべ姫は捕まってしまいました。同じく捕らえられたヘラクレスは鞭打ちの刑に処されます。アンピトリュオンはソティリスや神官までも処刑にかけようとしました。傷ついたヘラクレスはゼウスに呼びかけ、強大な力を開放することになります。
一気に形勢は傾き、攻め入るヘラクレス。そしてアンピトリュオンに一騎討ちを挑みます。しかし、アンピトリュオンはそれを拒否しました。怒るヘラクレスは、さらなる力を開放し、敵を薙ぎ倒しアンピトリュオンと一騎討ちとなります。
そこに、イピクレスがへべ姫を人質にとって現れました。へべ姫はヘラクレスを守るために自分の体に剣を突き刺し、自分の体ごとイピクレスを貫いたのです。
ヘラクレスはその怒りのままアンピトリュオンを倒します。そしてへべ姫の元に駆け寄りますが、へべ姫はヘラクレスの腕の中で静かに息を引き取りました。
平和を取り戻した国を、ヘラクレスが城内から静かに穏やかな表情で見つめていました。
以上、映画「ザ・ヘラクレス」のあらすじと結末でした。
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