光をくれた人の紹介:2016年アメリカ,オーストラリア,ニュージーランド映画。M・L・ステッドマンの小説「海を照らす光」の映画化作品で、第一次世界大戦後のオーストラリアの孤島を舞台に、島に流れ着いた赤ん坊を拾った灯台守とその妻、赤ん坊の実の母の葛藤を描いた人間ドラマです。
監督:デレク・シアンフランス 出演者:マイケル・ファスベンダー(トム・シェアボーン)、アリシア・ヴィカンダー(イザベル)、レイチェル・ワイズ(ハナ)、ブライアン・ブラウン(セプティマス・ポッツ)、ジャック・トンプソン(ラルフ・アディコット)、ほか
映画「光をくれた人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「光をくれた人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
光をくれた人の予告編 動画
映画「光をくれた人」解説
この解説記事には映画「光をくれた人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
光をくれた人のネタバレあらすじ:起
1918年、第一次世界大戦から帰還した兵士トム・シェアボーン(マイケル・ファスベンダー)。戦争で心に深い傷を負ったトムはオーストラリア西部のバルタジョウズ岬から160km離れた孤島ヤヌス島の灯台守の仕事に採用されます。トムは島に向かう前、島への出発点となるバルタジョウズの町で美しい女性イザベル(アリシア・ヴィキャンデル)と出会います。3ヶ月後、正式採用が決まったトムは契約を結ぶために一旦バルタジョウズの町へ戻り、イザベルと再会して互いの身の上話をします。イザベラとの出会いにより心の傷から立ち直る勇気をもらったトムは彼女と手紙のやり取りをはじめ、やがてトムはイザベルにプロポーズ、1921年に二人は結婚、ヤヌス島で新婚生活を始めます。しかし二人は子宝には恵まれず二度の流産を経験してしまいます。
光をくれた人のネタバレあらすじ:承
1923年4月26日、島に一隻のボートが流れ着きました。中には男性の遺体と共に泣きじゃくる女の赤ん坊が乗っていました。トムは赤ん坊を保護し本部に報告しようとしますが、イザベルは赤ん坊を自分たちの子として育てたいと提案、トムは男の遺体を埋葬すると赤ん坊に「ルーシー」と名付け、洗礼式のためにバルタジョウズの教会へ向かいますが、トムはそこで夫と生まれたばかりの赤ん坊を海で亡くした女性ハナ(レイチェル・ワイズ)を見かけます。町の資産家ポッツ(ブライアン・ブラウン)の娘であるハナは周囲の反対を押し切って当時の敵国ドイツ出身のフランク(レオン・フォード)と結婚、娘のグレイスも生まれて幸せな生活を送っていました。しかし町の若者たちに絡まれたフランクはグレイスとともにボートに乗って海に逃げ、そのまま遭難していたのです。ルーシーがグレイスだと気付いたトムはこの事をイザベルには伏せ、匿名の手紙をハナに出し、フランクの死とグレイスの無事を伝えます。ハナは警察に捜査願いを出しますが、それ以降は何の進展もありませんでした。
光をくれた人のネタバレあらすじ:転
時は過ぎ、トムとイザベル、4歳になったルーシーはヤヌス島で幸せな暮らしを送っていました。しかしある日、バルタジョウズで行われたヤヌス島の灯台設置40周年記念式典の席で、イザベルもルーシー(グレイス)の実の母がハナであることを知ってしまいます。に話しかけます。断腸の思いでルーシー(グレイス)をハナに返すことを決意したトムは、ルーシーが漂着した際に身に着けていたフクロウの鈴をハナの自宅の郵便受けに入れておきます。その1週間後、自ら全ての責任を被ったトムはフランク殺害容疑で逮捕され、ルーシー(グレイス)もイザベルから取り上げられてハナのもとに帰りますが、ルーシー(グレイス)はハナに心を開くことはありませんでした。一方、イザベルは、ルーシー(グレイス)を勝手にハナに返す決断をしたトムを決して許さず、フランクの事件に関する証言を拒みます。
光をくれた人の結末
ある日、イザベルは町でハナと一緒にいたルーシー(グレイス)と偶然にも再会します。ルーシー(グレイス)はイザベルと一緒にいたいといいますが、ハナは自分は未だに母親として認められていないことにショックを受けつつも彼女を連れて家に帰りました。翌日、思い悩んだハナはイザベルの自宅を訪れ、ルーシー(グレイス)はイザベルやトムと一緒にいる方が幸せなのでは考え、トムが釈放されたらルーシー(グレイス)を返すと申し出ます。イザベルはハナから幸せを奪った罪悪感に苛まれ、トムが逮捕される前に託されていた手紙を読みます。そこには、トムはイザベルを幸せにしようと尽くしたもののこんな結果になってしまったことへの償いが記されていました。イザベルは警察に向かい、全ての真実を証言すると、これ以上ルーシー(グレイス)を島に置くのは成長に良くないと考え、彼女をハナの元に返しました。以降、彼女は「ルーシー・グレイス」と呼ばれるようになり、ハナや家族とも打ち解けていきました。1950年。年老いたトムはイザベルに先立たれ、一人寂しく暮らしていました。ある日、トムの元に成長したルーシー・グレイス(カレン・ピストリアス)が生まれて間もない息子を連れて訪れ、4年間育ててくれた感謝の気持ちを伝えます。トムはイザベルが生前ルーシー・グレイスに宛てて書いていた手紙を手渡し、彼女は再会を約束してトムの元を後にしました。
この映画の感想を投稿する