ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男の紹介:2018年アメリカ映画。過去にヒトラーを殺し、今度はビッグフット!? アメリカの伝説のスナイパーとされる主人公カルヴィンの壮絶な過去と、新たに彼に課せられた任務に挑む姿を描いています。寡黙ながら黙々と仕事をこなす老人が渋く勇ましく映ります。
監督:ロバート・D・チコフスキ 出演:サム・エリオット(カルヴィン)、エイダン・ターナー(若き日のカルヴィン)、ケイトリン・フィッツジェラルド(マキシン)、ラリー・ミラー(エド)、ロン・リヴィングストン、ほか
映画「ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男の予告編 動画
映画「ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男」解説
この解説記事には映画「ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男のネタバレあらすじ:起
バーに1人座り酒を飲む男カルヴィン・バールは、第二次世界大戦の事を思い出していました。それはナチスの厳重な見張りをくぐり抜け、密かに銃を作り上げた記憶でした。
我に返ったカルヴィンがバーテンダーと少し話し外に出ると、怪しげな黒い車が現れます。駐車場に向かっていたカルヴィンが車にたどり着くと、3人のチンピラに絡まれてしまいました。金を出せと凄むチンピラ、カルヴィンは素直に財布を差し出しますが、財布に入っていた若い女性の写真に手を出した時カルヴィンが一変し、あっという間にチンピラをのしてしまいます。
車に乗り、家に帰ったカルヴィン、食事をとり髭を剃るため鏡に向かうと、再び過去の記憶が蘇ってきました。
時々このように記憶がフラッシュバックしてしまうカルヴィン。戦争中に起こったユダヤ人の虐殺を黙って見守ることしか出来なかった事や、人を殺してしまった事がカルヴィンのトラウマでもありました。そして彼の見え隠れする記憶から、若き日に当時ナチスの党首だったヒトラーに近づき人知れず暗殺した人物が、カルヴィンだったという事が分かります。
ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男のネタバレあらすじ:承
今は愛犬と共に平和に暮らしているカルヴィン。そんな彼に、怪しい車に乗った男達が近づいていきます。一人の男が身分証を出し、彼らがFBIだということが分かりました。
FBIだという男が最近起こっている連続殺人事件について語り始めます。どうやら事件はアメリカ、カナダ政府の偽装工作のようで、真相は別にあるようです。多くの命を救うため協力を願いたいと話す男が差し出した資料は、未確認生物ビッグフットの関する資料でした。
ビッグフットの影響でたくさんの命が失われていると話す男。実際、カナダの森林地帯のかなりのエリアで生き物が死に絶えていました。どうやらビッグフットは致死性のあるインフルエンザのキャリアになっていて、それを広めていたのです。
このまま放って置くと大変な事になってしまいます。そこで選ばれたのが、ビッグフットが撒き散らす疫病に耐性があるカルヴィンでした。もしビッグフットが世に出てしまえば大変な事になってしまいます。アメリカもカナダも核兵器の使用を辞さない考えです。しかし、カルヴィンは男の話を遮り、こう話します。
カルヴィンはヒトラーを殺した後、その事実は隠蔽され、替え玉が用意され、結局戦争は終わらなかった。カルヴィンのやった事は闇に葬られてしまったのです。その事実を告げ、カルヴィンは「もう人殺しは嫌だ」と落ち着いた様子で依頼を断りました。
ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男のネタバレあらすじ:転
捜査官を見送り、ビッグフットに関する資料を捨てたカルヴィン。その後カルヴィンは弟エドに電話をし、ビッグフットを殺さなければならないと告げ、愛犬を預かって欲しいと頼んだのです。
ヘリコプターに乗り現地に向かったカルヴィンは、スコープの付いたライフルとナイフを手にし、危険地帯と言われる場所に足を踏み入れました。すぐにスコープでビッグフットを捕らえたカルヴィンは、銃を命中させます。血を流し逃げ出したビッグフットを追いました。
現状を報告しビッグフットを追跡する途中に崖から落ちそうになり、それを回避するため怪我をしてしまいました。それでも必死にビッグフットの姿を追います。そしてついに岩山の上で、瀕死で横たわるビッグフットの姿を見つけました。
ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男の結末
やがて息を引き取ったビッグフットを、涙を流し丁重に葬ろうとしたカルヴィンに、突如目を覚ましたビッグフットがカルヴィンを突き飛ばし逃げていきました。再び始まった追走劇、隠れていたビッグフットにカルヴィンはいきなり襲われます。カルヴィンもナイフで応戦しました。
そして激しい攻防の末、満身創痍のカルヴィンがほんの少し優位に立ち、同じく傷だらけでボロボロのビッグフットにライフルを向けると「すまない」とだけ告げ、ビッグフットにとどめを刺しました。そしてカルヴィンも倒れ込みます。
エドはなかなか帰らないカルヴィンのために墓をたて、葬式を開いていました。しかしある日、カルヴィンの愛犬と釣りに行ったエドは、湖畔に立つカルヴィンの姿を見つけました。
自宅に戻ったカルヴィンは、エドが死んだと思って墓に埋めたとされる木箱を墓から掘り出すと、それを大事そうに抱え、また愛犬と共に自宅へと帰って行きました。
以上、映画「ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男」のあらすじと結末でした。
タイトルだけだとB級並のできなんだろうなぁと思いましたが、主人公の波乱万丈な人生を濃密濃厚に描かれたその中身に驚かされました。ここまでドラマチックに人間模様を描いた映画はそうないでしょう。この点がおすすめしたいポイントです。