メダリオンの紹介:2003年アメリカ、香港映画。キャッチフレーズは「このメダルには謎がある。このメダルには敵がいる。だから、このメダルには命を賭ける」で、超人的パワーをもたらすメダリオン(メダル)を巡って、熱血刑事と恋人とちょっと間抜けな同僚が、悪の組織と激闘する、少しコメディタッチのアクション映画です。主演はジャッキー・チェン、アクション監督は『燃えよデブゴン』シリーズで有名なサモ・ハン・キンポーです。
監督:ゴードン・チャン 出演:ジャッキー・チェン(エディ・ヤン)、クレア・フォーラニ(ニコル・ジェームス)、リー・エヴァンス(アーサー・ワトソン)、ジュリアン・サンズ(スネークヘッド)、ジョン・リス=デイヴィス(スマイス)、ほか
映画「メダリオン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メダリオン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「メダリオン」解説
この解説記事には映画「メダリオン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メダリオンのネタバレあらすじ:1.プロローグ:選ばれし少年と聖なるメダリオン
この世には、古くから不思議な力をもたらす1枚のメダルが存在していました。ある日、とある古い倉庫から1つ木箱を開けると、その中から1冊の古文書が発見されました。それにはサンスクリット語でこう書かれていました。「2001年、巳年の5月に、選ばれし少年が、聖なるメダリオンの表と裏を合体させる。少年が触れると、死者はにわかに蘇り、その肉体には超自然的な力が宿る」と。(注:以下、「メダリオン」は表裏一体となったとき、片方だけのときは「メダル」と表記します)
メダリオンのネタバレあらすじ:2.スネークヘッド一味を追うエディとワトソンたち
大勢の人たちで賑わう香港、ある白人の男は、その本を発見して大金を要求する中国人をナイフで脅し、端金でその本を買い、店を出ていきました。ある日の夜、屋台でイカの脚を湯がいた物を注文した香港警察の刑事“エディ・ヤン”は、隠し無線ヘッドセットを装着し、仲間と共に国際的犯罪組織「スネークヘッド」の検挙のため、群衆に紛れて捜査をしていました。本を買った白人の男を乗せた1台の車が、1人の道路掃除をしている女性を轢きそうになり、止まりました。運転していた黒人の男“ジスカール”は、文句を言うその女性を相手にせず、車を走らせました。その女性は隠し無線で直ぐにエディに「ジスカールが観音寺へ、連れがいます」と連絡しました。この車に乗っていた白人の男こそが、国際的犯罪組織「スネークヘッド」の首領である“スネークヘッド”で、発見された古文書に書かれていた「選ばれし少年」と「聖なるメダリオン」を奪おうとしていたのでした。同僚女性警官からの連絡を受けたエディは、注文していた物を食べるのを止め、直ぐに近くの警察車両に乗り込み、観音寺へ急行しました。その車には、国際警察(インターポール)の捜査官“アーサー・ワトソン”と数名の部下たちが乗っていました。香港警察とインターポールは共同でスネークヘッド一味の検挙を狙っていました。ワトソンは「スネークヘッドは確認できていない」と言って踏み込みに反対するエディの言葉を無視し、「一緒に来ているはずだ。踏み込もう」「香港警察はインターポールの作戦を見学していればいい」と命じました。その頃、観音寺にはジスカールを始めとするスネークヘッド一味が、既に踏み込んでいました。ジスカールは、赤い薄いカーテンで覆われた丸い一郭の中央に、静かに座っている少年を見つけました。彼は無線で「見つけた」と首領に報告しました。一足遅く観音寺に到着したワトソンは部下たちと銃を持ちました。エディは「寺は聖域だ」と銃の持ち込みに反対しましたが、ワトソンはエディの言葉を笑い飛ばし、部下たちと突入していきました。エディはワトソンの指示通り、車で待機していました。ワトソンは部下を率いて怖々、銃を構えて寺の奥へと一歩一歩、踏み込んでいきました。
メダリオンのネタバレあらすじ:3.逃げられたスネークヘッド
1人の僧侶が仏像から取り出した2枚のメダルを、その少年は手に取り、合わせると強烈に光り輝き、1枚のメダリオンとなりました。その光は地下道を通り、エディが待機していた車の傍のマンホールからも漏れてきました。それを見たエディは、マンホールを開け、地下道へと潜入しました。寺に通じるその地下道には、ジスカールを始めとするスネークヘッドの手下共がいました。エディは素手で一人ひとりと、銃を構える手下共をなぎ倒して、寺に入って行きました。その様子を見たジスカールは、スネークヘッドに逃げるように促しました。スネークヘッドは、少年が2枚のメダルをメダリオンに変える様子を見て、少年に「メダリオンを渡してもらおう」と詰め寄りっていましたが、少年“ジェイ”は彼に渡しませんでした。その時、エディが突入してきました。エディの姿を見たスネークヘッドは蝋燭を倒し、少年ジェイを囲むカーテンに火をつけました。そこにワトソンたちも踏み込んできました。逃げるスネークヘッドを追うべきか、炎に包まれるジェイを助けるか、選択を選ばれたエディは意を決し、炎の中に飛び込み、ジェイを助け出し、僧侶に託しました。エディはワトソンと共に逃げるスネークヘッドたちを追いましたが、逃げられてしまいました。「4か月、追ったのに」「君の失態だ」と悔しがるワトソンに、エディは誰も見たことがないスネークヘッドの顔を見たと告げました。逃げたスネークヘッドは、一味のNo. 2のレスター・ウォンに、少年を誘拐してダブリンに連れてくるように命じました。
メダリオンのネタバレあらすじ:4.エディ、ニコルとの再会
2週間後のある日の夜、エディたち香港警察は、スネークヘッドの手下レスターの動きを知り、彼らが乗る船に水中から潜入しました。エディはそこでジェイが誘拐されているのを目にしました。エディたち香港警察と、スネークヘッドの手下共との銃撃・格闘戦が始まりました。その間に、レスターたちはジェイを誘拐して、モーターボートで逃亡しました。それを見たエディはモーターボートに飛び移ろうとしましたが、まんまとレスターたちに逃げられてしまいました。エディはスネークヘッドを捕まえ、ジェイを助けるため、アイルランドの首都ダブリンに向かいました。そして、ダブリンのインターポール・北大西洋アイルランド支部へ向かいました。そこで、3か月ぶりに元恋人“ニコル・ジェームス”と再会しました。ニコルはいきなりエディの頬にビンタしました。「反省しているよ」と言うエディを、笑顔でニコルは支部長のスマイスの部屋に案内しました。スマイスの命令によって、エディ、ワトソン、ニコルはチームになり、スネークヘッド一味を検挙することになりました。そして、エディはチームの責任者に抜擢され、おもしろくないワトソンは部屋から出ようとして、間違って情報保管室に入ってしまいました。ワトソンはちょっとおっちょこちょいな部分がありました。ワトソンと仲良くなりたいエディは、ニコルと相談して、ワトソンの自宅で一緒に食事をすることにしました。エディとニコルは、ワトソンの家に行きました。ワトソンは家庭では図書館司書と職業を偽っていました。エディたちは急に押し掛けたにも関わらず、ワトソンとその妻シャーロットと子供と食事をし、踊ったり、ゲームをしたりして、楽しい時間を送り、彼と少し仲良くなりました。
メダリオンのネタバレあらすじ:5.エディ、死す
翌日、ホテルを出たエディは、規則にうるさく、情報を漏らさないワトソンとの待ち合わせ時間に指定された場所に行こうとしました。すると、偶然、スネークヘッドのジスカールを見つけ、エディは追跡し、ゴミ缶に中に入れ彼を確保しました。エディはジスカールを尋問し、少年ジェイが貨物船で波止場に着くことを吐かせました。エディは走って待ち合わせ場所に行きましたが、ワトソンは時間に遅れたエディに少し怒りました。インターポールにも今日、スネークヘッド一味に船荷が届く情報は入っていましたが、入港する港までは掴んでいませんでした。エディは、ワトソンとニコルと合流し、情報を整理し、5番埠頭の貨物船に向かいました。エディはその貨物船内に侵入し、レスターたちがジェイを連れて行くところと出くわしました。エディはジェイを助けようとしましたが、レスターたちと格闘になり、ジェイはどこかへ逃げました。レスターたちは丸腰のエディに発砲しました。その騒ぎを聞いたニコルとワトソンは、エディのもとに走りました。エディはレスターたちにコンテナの中に閉じ込められましたが、偶然、そこにジェイが逃げ込んでいました。エディはワトソンに携帯電話でコンテナに閉じ込められた事を伝えましたが、色がわからないため、どのコンテナかわかりませんでした。ニコルもレスターの子分をやっつけて、ワトソンに合流し、エディを救出しようとしました。その時、エディがコンテナの壁を蹴る音を聞き、ニコルたちがそのコンテナからエディを救出しようとしたとき、レスターがクレーンを操り、別のコンテナをそのコンテナにぶつけ海中に沈めてしまいました。海中に沈んでいくコンテナの中で、エディは積み荷のビニールテントを見つけ、それを膨らまし、その中にジェイを入れ、ジェイから渡されたメダリオンの紐でテントを密封しました。暫くして、エディのコンテナは海中から引き上げられましたが、ジェイの命を助けたエディは、溺死してしまいました。ニコルは嘆き悲しみました。
メダリオンのネタバレあらすじ:6.蘇ったエディ
命を助けようとしてくれたエディに、ジェイはメダリオンを手にし、エディの手に当てました。するとメダリオンが不思議な光を放ちました。病院の遺体安置室に送られたエディの遺体に、ニコル、スマイスは順に別れの言葉を言い仕事に戻っていきました。一人残されたワトソンが、エディの遺体に別れを言っていると、「ジンとくる」と言ってエディが傍に出てきました。ワトソンは幽霊と思い、驚いて逃げ回りました。エディも遺体の自分を見て驚きました。ワトソンは冷静になれと自分に言い聞かし、生き返ったのなら訳があるはずと言い、エディが持っていたメダリオンを出しました。するとそのメダリオンが光りました。すると遺体のエディが、光り消えてなくなりました。エディは、ジェイとメダリオンの力で生き返ったのでした。ジェイは、エディと同じ病院で一人の看護婦から治療を受けていました。そこに生き返ったエディとワトソンは行きました。エディとワトソンは元気そうなジェイに安心し、ワトソンはジェイから少しでも話を聞くため、彼を楽しませようとしました。その時、看護婦は一人の看護士と共に「検査の時間」と言い、戻って来て、ジェイを車椅子に乗せて病室から出ていこうとしました。エディは裸足のジェイに靴を履かせ、彼にメダリオンを返すと、彼はメダリオンをエディの手に当てました。すると1枚のメダリオンが、1枚はエディの手に、もう1枚はジェイの手にと2つのメダルに分かれました。病室から出ていく看護婦を見たエディは、彼女がブーツを履いているのを見て、偽物と見抜き、ワトソンと共にジェイを奪回しようとしました。すると、スネークヘッドの手下共が加勢にやって来ました。エディとワトソンは彼らと戦いました。その中でエディは超人的な能力を発揮しました。エディはマシンガンで撃たれても、その傷口から光り直ぐに治るという不死の力を身にしていました。二人がスネークヘッド一味とジェイを巡って戦っていると、ニコルたちが加勢に来ました。ジェイをニコルは確保しました。それを見たスネークヘッド一味は逃走しました。エディは、ワトソンに自分の事は言うなとサインを出しました。ニコルは滅茶苦茶になった病室等を見て、ワトソンが一人で撃退したと思い、驚き、支部に帰っていきました。エディはニコルが去ると、ワトソンを検査室に連れ込み、自分が不死の体になったことを証明して見せました。支部に戻ったエディとワトソンはメダルを研究者たちに見せると、ある研究者がメダリオンとジェイの事を説明してくれました。エディは不死身の超人的な力を得たことを知りました。その研究者はジェイを大事にしろと告げました。そのジェイは今、ニコルのマンションに匿われていました。エディとワトソンは別々にニコルの部屋に行きました。そこは高層マンションの最上階でした。エディは超人的な力でニコルの部屋のベランダまで行きました。蘇ったエディを知らず、悲しむニコルに、ジェイは「僕が戻した」と言い、窓を指さしました。すると、そこにエディが立っていました。ニコルは驚き、感激しました。するとそこにスネークヘッドの手下共がヘリでやって来て、ジェイを奪っていきました。エディは超人的な力でジャンプしてジェイの奪回を試みましたが、失敗し、地上に落下してしまいました。それでもエディは死にませんでした。地上にいたスマイスたちは驚きました。
メダリオンのネタバレあらすじ:7.初対決:エディ対スネークヘッド
ジェイはスネークヘッドのアジトに連れて行かれました。ジェイの手に1枚のメダルを確認すると、スネークヘッドは自殺しました。ジェイはメダルの力で、スネークヘッドを蘇らせました。蘇ったスネークヘッドは、ジェイを殺そうとしましたが、ジェイの「まだ不完全だ。不死身になるには2枚そろわないと」という言葉を聞き、ジェイを監禁しました。しかし、スネークヘッドにも超人的な力は備わっていました。彼はもう1枚のメダルを持つエディに狙いを定めました。エディはニコルに蘇った経緯を説明し、ニコルを納得させました。ニコルとワトソンは、スネークヘッドがエディを狙ってくると知り、今度はエディの居場所を知っているワトソン一家を彼らが襲うと考え、エディとワトソンはバイクで急行しました。エディたちがワトソン家に到着するやいなや、スネークヘッドの手下が襲ってきました。すると、妻シャーロットが掃除道具置き場から盾や銃を取りだし、ワトソンに渡しました。ワトソンも手下共と戦いましたが、シャーロットも見事なカンフー技で応戦し、手下どもを倒しました。エディは家を出て、他の手下共を引きつけました。すると、スネークヘッドが出てきました。両者、超人的な力で格闘しましたが、エディはスネークヘッドに着けていたメダルを奪われ、意識を失いました。意識を回復したエディは、ジェイを助けるため、スネークヘッドのアジトである古い城塞にニコル、ワトソンとで急ぎ向かいました。
メダリオンのネタバレあらすじ:8.スネークヘッドの最期
スネークヘッドは奪ったもう1枚のメダルを手に、世界を征服しようと、監禁していたジェイを連れ出して、儀式の間に連れて行きました。エディとニコルはバイクで先にアジトに到着し、潜入しました。二人は別れて、ジェイを探しました。その途中、二人の前に手下共が戦いを挑み、行く手を阻もうとしましたが、エディは超人的な力で、また、ニコルは見事な格闘術で相手を倒していきました。ワトソンは、ウルトラライトプレーンで二人よりも遅れて到着しましたが、スネークヘッドのNo.2であるレスターがいた部屋に飛び込んで、彼を轢き殺しました。ニコルはジェイのいる部屋を見つけましたが、スネークヘッドに見つかり、彼を連れ逃げました。しかし、ニコルはスネークヘッドに捕まってしまいました。ニコルはジェイの手から1枚のメダルを大広間の下に投げました。怒ったスネークヘッドはニコルを投げ飛ばし、彼女を殺しました。ニコルが投げたメダルを掴んだエディは、殺されたニコルの姿を見て悲しみました。スネークヘッドは、傍にジェイを連れ、エディに「感情など無用なもの」「人間ひとりの死など些細なこと…我々は不死身だ」と言いました。エディは激しく憤り、「覚悟しろ」と言い放ち、スネークヘッドに挑みました。ジェイが見守る中、再び、超人的な力を持つ二人の激闘が繰り広げられました。その中で壁に掛けていた鹿の角が折れ、スネークヘッドはその角をエディの太股に投げ刺しました。その角はエディの持っていたメダルをも突き刺していました。刺された角から苦しみながら脱出したエディに、ジェイは「メダリオンでとどめを」と言いました。エディはメダルが刺さった角を、スネークヘッドの胸めがけて投げました。するとメダルは光を放ちながら、スネークヘッドの胸のメダルに当たりました。2枚のメダルは、怪魚の霊と蛇の霊を出し、スネークヘッドを苦しませ、飲み込み、消し去りました。そして、スネークヘッドは小さな顔だけになり、メダリオンの中に取り込まれてしまいました。エディは戦いに勝ちました。
メダリオンの結末:蘇ったエディとニコル、新たな旅立ち
エディはメダリオンをジェイに渡しました。ジェイは殺されたニコルをメダリオンの力で、蘇らせました。蘇ったニコルはエディの頬をビンタしました。ニコルは「落ちる前にキャッチしてよ」と言い、エディにキスをしました。そして、二人は抱き合いました。そこに遅ればせながら、「インターポールだ」と叫び、ワトソンが来ました。ワトソンがジェイの前で、メダリオンで体を治してと求めている間に、ニコルとエディは超人的な速さで城塞を飛び出しました。三人の姿を見て、笑顔でジェイは光の中に消えていきました。事件は解決しました。蘇り超人的な力を身につけたエディとニコルは、互いの愛を確かめ合い、新たな旅立ちをしました。
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