スコーピオン・キング3の紹介:2012年アメリカ映画。かつてはアッカドの王であった主人公マタユスはその偉大な功績を称えてスコーピオンキングと呼ばれた。しかし国と妻を失った彼はその失意から立ち直れず金のために働く傭兵になっていた。そして今ホルス王の依頼によりとある王国の救援に出かけることになる。彼は何を見て何を知るのだろうか?頼もしい相棒オラフと共に冒険の世界へ旅立つのだ。
監督:ロエル・レイネ 出演:ヴィクター・ウェブスター(マタユス)、ボスティン・クリストファー(オラフ)、テムエラ・モリソン(ラムセン王)、クリスタル・ヴィー(シルダ姫)、セリーナ・ロー(ツカイ)、ケヴィン・”キンボ・スライス”・ファーガソン(ズル・コンド)、デイヴ・バウティスタ(アグロマエル)、ビリー・ゼイン(タラス)、ロン・パールマン(ホルス王)、ほか
映画「スコーピオン・キング3」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スコーピオン・キング3」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スコーピオン・キング3の予告編 動画
映画「スコーピオン・キング3」解説
この解説記事には映画「スコーピオン・キング3」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スコーピオンキング3のネタバレあらすじ:起
古代、主人公マタユスはアッカドの王だった。偉大なるスコーピオンキング。それが彼だ。しかし彼は自らが率いていた王国と妻を失い、今や傭兵のような仕事を請け負い暮らしていた。現在彼がその身をよせているのは世界で最も強力な支配者であるホルス王だ。ホルス王からの依頼を受け報酬を貰う、かつての威勢は失ったマタユスだが戦士としての腕は一流だった。彼はホルス王にその腕を見込まれたのだった。そして今日もまたホルス王の依頼が届いた。ホルス王には弟がいた。名はタラス、かつてホルスと王座を争った人物だ。彼の野心はまだまだ健在だ。極東での略奪を終え充分な兵力を得たところで彼は次の標的でホルス王の盟友であるラムセン王の宮殿へと侵攻し始めた。ラムセン王は古代の伝説的書物「死者の書」の守り主だった。ラムセン王からの援軍要請によりホルス王はマタユスにタラスの侵攻を阻止するよう依頼する。報酬は金1万、そしてホルス王の軍隊が到着するまで持ち堪えればもう1万を上乗せするという。しかしタラスの率いているのは紛れも無い軍隊である。一流の戦士とはいえマタユスに勝ち目があるのか?そこで少しばかり成功率をあげるためホルス王はオラフという巨漢の戦士を同行者として推薦する。
スコーピオンキング3のネタバレあらすじ:承
アッカド人であるマタユスを嫌うオラフ。しかしラムセン王の宮殿を目指す道中は長い。二人は時に喧嘩で殴り合い、襲ってきた盗賊を共に返り討ちにしたりした。波乱万丈の旅路の果て、深いジャングルを抜けた先にある宮殿に到着するころにはすっかり打ち解けていた。そうして辿り着いたラムセン王の宮殿はタラスの先遣隊に襲われていた。少しばかり遅かったようだ。ラムセン王は徹底抗戦の構えで防壁を盾に籠城しているようだ。しかしタラスの先遣隊は攻城兵器を用意していた。守備隊が射る矢の雨のなかを先遣隊の攻城兵器が突き進む。防壁を登るための梯子も次々とかけられ始める。守備隊は必死の抵抗を見せるがタラス側が有利のようだ。その様子を見たマタユス達はある作戦を立て行動し始める。一方タラス先遣隊は防壁の門扉を破壊することに成功、兵が雪崩を打って宮殿内に侵入する。その先にはラムセン王の切り札、戦象(象を飼育し戦力化したもの)が待ち構えていた。しかし多勢に無勢である、戦局は決したかに見えたその時先遣隊後方から火の手が上がる。援軍か?もう少しではあったが新たな敵を迎え撃つため宮殿外へと展開する先遣隊。そこに巨漢の戦士二人が突っ込んできた。戦いは終わった。不意をつかれ一時の勢いを失った先遣隊は敗走した。ラムセン王に謁見するマタユス達。報酬は?しかしラムセン王は戦費で金を使い果たし報酬は出せないという。命がけの仕事に報酬なしとは! 苛立ちを隠せない二人だったがラムセン王は金の代わりに娘との結婚を許そうと持ちかける。
スコーピオンキング3のネタバレあらすじ:転
ラムセン王の娘シルダは現在タラスに捕らわれていた。彼女が伝説のメダル「神の目」を所持していることを知ったマタユス達はシルダを救出する作戦を練る。その結果、タラス陣営に傭兵として紛れ込むことにするマタユス達。マタユスが傭兵でオラフはその奴隷という設定だ。無事タラス陣営に入ったマタユスはそのままシルダ姫の捜索を開始する。もちろん隠密に。そんな中タラス軍とラムセン軍が対峙する。戦象を中核に陣形を組むラムセン軍に対しタラス軍は複数の投石器で牽制しながら歩兵隊を突撃させる。戦闘はタラス軍有利で動いている。一方ある天幕でシルダ姫を発見し救い出そうとするマタユスを黒装束の謎の一団が襲う。マタユスはこの一団について心当たりがあった。この地域でタラス軍に抵抗しているという組織について聞いていたからだ。「コブラ」と呼ばれるこの組織は神出鬼没で腕の立つ謎の集団だった。シルダ姫を目の前で攫われ急いで追跡するも天幕の外は両軍が入り乱れる戦場、そして手錬が揃うコブラを前にさすがのマタユスも翻弄される。まんまと姫を攫われ意気消沈するなか戦いに勝利したタラス本人から姫の奪還を依頼される。タラスは冷酷な支配者らしく人を使うことに慣れていた。そして戦場でコブラを相手に戦っていたマタユス達が目に入ったのだ。破格の報酬と断れば死という条件では受けざるを得ない。森を行くマタユス達は少しの痕跡をたどって確実にコブラの謎に迫っていく。そして襲撃。猛者であるマタユス達ですら勝利するのは難しい強敵であるコブラの兵士達。身軽で高度な連携による連続攻撃にマタユス達は次第に押されていく。機転を利かせ首領と思われる黒装束を人質にするマタユス。しかし首領は意外な人物だった。困惑するマタユスは見事な返し技により昏倒させられる。一方敗走したラムセン軍は再び籠城するもタラス軍の大軍に加え投石器による苛烈な攻撃により宮殿はタラス軍の手に渡った。そしてタラスの手には伝説の書と神の目のメダルがそろっていた。
スコーピオンキング3の結末
コブラに捕まったマタユス達の前に首領が現われる。その人こそ捕らわれの身だったシルダ姫だった。彼女は自身が持っていた神の目のメダルをタラスに奪われ、わざと人質となり潜入していたのだ。そしてマタユスが伝説の英雄スコーピオンキングだと確信していた。王国を救うにはマタユスの力が必要だ、そう語るシルダ姫にその男は既に死んだと告げるマタユス。しばしの間シルダ姫とコブラの人々に混じり穏やかな時を過ごすマタユス達。しかし決戦のときは確実に迫っていた。タラスは揃えた宝物により死者の国から3人の”書の戦士”を召喚した。燃えるハンマーを手にした屈強な大男「獅子の精ズル・コンド」、双剣を手にした戦士「破壊の主アグロマエル」、そして超常の力を操る美女「影の戦士ツカイ」である。アグロマエルを自身の護衛につけ他の二人をコブラの掃討に向かわせるタラス。そしてその翌日コブラの拠点でオラフは早い朝を迎えていた。マタユスに残酷な夢を見たと語るオラフはいつになく真剣な表情だった。この冒険をどうするのかと聞くオラフに対しマタユスはシルダ姫に惹かれていると告白する。そして彼女に助力すると。それに対しオラフは、”俺はお前について行く。何が起こっても”と宣言する。そして手をがっしり握り合うマタユス達。そしてそれは起こった。拠点に襲撃者が現われたのだ。あれだけ強かったコブラの戦士を難なく屠る戦士、それはタラスによって送り込まれたズル・コンドとツカイだった。彼らに向けられたどんな攻撃も不思議な力に阻まれ傷一つつけられない。しかしツカイを振り切りズル・コンドに集中攻撃をかけたマタユス達は燃えるハンマーを奪いその力で倒すことができた。かなりの犠牲を出したが全てをかけて反撃に移るときだった。マタユスとオラフはシルダ姫を囮にタラスが乗っ取った宮殿に潜入する。彼女はタラスに連れて行かれるがマタユス達は褒美として祝宴への出席が許可され自由に行動できるようになる。このチャンスにメダルと死者の書を取り返すのだ。メダルはタラス本人が身に着けている。シルダ姫との初夜のために単独で行動するタラスを襲うマタユス。無事シルダ姫と合流するもそこにツカイが現われる。メダルを持って逃走するタラスを前にツカイを引き付けるシルダ姫、そしてマタユスはタラスを追いかける。一方ラムセン王に仕える残存兵達は宮殿に総攻撃を仕掛ける。またオラフは抜け道を通りアグロマエルの守る死者の書を手に入れようとしていた。しかし事はすんなりとは運ばなかった。彼の後ろにはアグロマエルがすでに立っていたのだ。シルダ姫、オラフはそれぞれ書の戦士と戦わなければならなくなった。交差する剣技、シルダ姫は死力を尽くしている。またオラフも死者の書を手に奮戦する。しかし果てしない戦いの中、力尽きようとしているのはシルダ姫達であった。底なしの体力を持つ書の戦士を相手にするのは無理だった。もう駄目か?しかしそこにタラスからメダルを奪いオラフが戦いの最中に取り落とした死者の書を手にし最後に生き残っていたラムセン王を探し出したマタユスが駆けつける。書の戦士を従属させる呪文によりツカイ達は味方となった。タラスは残存兵達の手により葬られた。そしてラムセン王はマタユスに国の未来を託しあの世へと旅立った。 エンディング ホルス王に従えられた兵士達が宮殿にやってきた。マタユスはホルス王の前でこの国の王となることを宣言するのだった。その周りには共に苦難を乗り越えた仲間達の姿があった。
以上、映画スコーピオン・キング3のあらすじと結末でした。
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