マヤの秘密の紹介:2020年アメリカ映画。第二次世界大戦中、マヤはロマ族(昔はジプシーと呼ばれていたヨーロッパの移動民族)であるがゆえに、ナチスドイツに迫害され妹が殺されました。マヤは戦後アメリカに移民し、医師の夫ルイスと結婚。彼女は近所の男が妹を殺害したナチスではないかと疑い、彼を監禁し白状を迫ります。ルイスは妻の行動に半信半疑で真相を突き止めようとします。マヤは男はナチスと確信しますが正しいのでしょうか?本作は戦争中に迫害されたロマの女性の執念を描いた作品。ノオミ・ラパスが素晴らしい演技を見せてくれます。
監督:ユヴァル・アドラー 出演:ノオミ・ラパス(マヤ・リード)、ジョエル・キナマン(トーマス・スタイマン)、クリス・メッシーナ(ルイス・リード)、エイミー・サイメッシ(レイチェル・スタイマン)、ほか
映画「マヤの秘密」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マヤの秘密」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マヤの秘密の予告編 動画
映画「マヤの秘密」解説
この解説記事には映画「マヤの秘密」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マヤの秘密のネタバレあらすじ:起・マヤと男の出会い
第二次大戦後のアメリカ。マヤ(ノオミ・ラパス)はルーマニアからの移民で、アメリカ人医師ルイス(クリス・メッシーナ)と結婚、息子パトリックがいます。彼女はパトリックと遊んでいると、近所のある男(ジョエル・キナマン)が気になる様子。
マヤは病院で夫のルイスに会います。ルイスとは仲がよく息子パトリックにも教育熱心です。彼女は買い物中に例の男が気になり後をつけます。そして彼の家まで行くと、住民に気づかれて隠れます。
後日、マヤは男を待ち伏せしてハンマーで倒し、車のトランクに乗せます。彼女は彼を森に連れていき、穴に放り込んで銃殺しようとします…。
マヤの秘密のネタバレあらすじ:承・男の過去の謎とマヤの妹の悲劇
マヤは家に帰りルイスと話をします。彼女は自分のロマ族(ジプシー)の過去、そしてロマであるがゆえにナチス・ドイツに迫害された過去を話します。収容所にいたマヤはソ連軍により解放されて地元に帰るが、そこでドイツ軍に妹が殺された話をします。そして、捕まえた男はその時のドイツ人に違いないと言います。
マヤは男は車の中にいると話します。ルイスが車を見に行くと、男が縛られています。ルイスは警察へ届けろと言いますが、マヤは言うことを聞きません。
二人は男を地下室へ連れて行きます。二人は男を尋問すると、男は自分をトーマスだと名乗りドイツ人でなくスイス人だと言い、ナチスとは関係ないと言います。マヤは男に向かい、妹が殺された時の話をして怒りを見せます。
深夜、男は逃げ出そうとするものの、ルイスとマヤに見つかり地下室に連れ戻されます。ルイスは男を厳重に縛り、地下室の扉を固く締めます。男は「自分には家族がいる、人違いだ」と訴え続けます。
ルイスは勤務先の病院に男のデータがあるかもしれないと思い、過去のカルテを調べます。ルイスはカルテを発見し、男の名前と国籍が証言どおりの名前トーマスで、スイス人であることがわかります。マヤは相変わらず地下室で男に過去の恨みを話し続け、身元を白状するよう求めています。
マヤの秘密のネタバレあらすじ:転・男はナチスと信じるマヤ
ルイスはマヤに、病院で調べた男のカルテからスイス出身であることを話します。マヤは信用せずルイスと口論になります。ルイスは男に会いスイス時代のことを聞き始めます。すると男は高校時代のクラスメイトや会社の上司などの名前を言います。
ルイスが男を尋問中、警官と男の妻レイチェル(エイミー・サイメッシ)が家を訪ねてきます。警官は数日前の男が逃げようとした時の騒ぎと、レイチェルの夫が行方不明であることを話します。しかしマヤはごまかします。
そこへ、警察がいることを知らないルイスが来てしまいます。ルイスはあわてて「行方不明の男のことは知らない」と、とぼけます。警察とレイチェルは帰ります。
マヤはいまだに「あの男が妹を殺した」と確信しています。マヤはレイチェルを訪ねます。レイチェルはマヤを家に入れ世間話を始めます。そしてレイチェルの結婚指輪を見ると、そこにユダヤ教のシンボルを見つけます。レイチェルは「私はユダヤ系で、夫もユダヤ系でスイスから来た」と話します。
マヤが地下室へ行き、男の指を切り裂き指輪をチェックします。指輪はユダヤ教のシンボルでした。マヤはルイスに「男の指輪はユダヤ人収容所で奪った物で、ユダヤ系のふりをする偽装工作」だといいます。ルイスは気が動転して、妻を殴ってしまいます。
ルイスは地下室へ行って男の手当てをすると、マヤは怒りだします。彼女は、ナチスが村を襲い女性を強姦し、妹や他の住民を殺害したことを思い出します。マヤは地下室へ行き、男に「お前がやったと言え」と白状を迫り、「白状すれば、解放する」と言います。
マヤの秘密の結末:男の正体は?
ルイスはマヤを落ち着かせ「男がスイスから来たことは確認した、男を解放しよう」と説得します。しかし、マヤは納得せず、男に白状させると言い張ります。マヤはレイチェルの家を訪ねます。男の娘は父を心配しています。レイチェルはマヤに「夫はスイスの家族のことを話さない」と言い始めます。
マヤとルイスは男を森に連れて行きます。マヤは銃を男に向け「白状すれば許してやる、家に返す」といいます。マヤは、妹と村人の強姦と殺人の件を男に話し、男に白状を迫ります。
男は告白し「自分はドイツ軍にいた。ルーマニアのマヤの村でも虐殺に関与した。ソ連軍が来ていたので早く逃げた」と話し、「妻と子供にこのことは言わないでくれ」と懇願します。マヤは男の告白を黙って聞き、ルイスは男を殺します。そしてルイスは男を土の中に埋めました。
ルイスは地下室と家を掃除し、証拠を隠滅します。泣いているルイスをマヤは励まします。
7月4日のアメリカ独立記念日。マヤとルイスは、レイチェルと男の娘に会います。レイチェルはルイスによる男の殺害を知らないようです。花火を楽しむマヤの横には、いまだにショックから立ち直れない様子のルイスがいました。
以上、映画「マヤの秘密」のあらすじと結末でした。
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