光の六つのしるし(別題:ザ・シーカー)の紹介:2007年アメリカ映画。スーザン・クーパーの小説『闇の戦い』シリーズ第1作目を映画化。<闇>の力から世界を守るため、時空を超えた戦いに挑む少年を描いたファンタジー・アドベンチャー。イギリスの田舎町に暮らすごく普通の少年ウィルは、ある日自分が<光>の力を持つ救世主だと明かされた。<光>と<闇>の戦いは長い間続いており、今は<闇>の力が増している。<闇>の力に対抗するには<光>の力を6つに分けた<しるし>を集めなければならない。ウィルは世界で唯一しるしを探し出せる<シーカー>として、様々な時代を行き来する戦いに身を投じるのだった。ソフト題は「ザ・シーカー 光の六つのしるし」。
監督:デヴィッド・L・カニンガム 出演者:アレクサンダー・ルドウィグ(ウィル・スタントン)、イアン・マクシェーン(メリーマン・ライオン)、クリストファー・エクルストン(ライダー)、フランセス・コンロイ(ミス・グレイソン)、アメリア・ワーナー(マギー・バーネス)ほか
映画「光の六つのしるし」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「光の六つのしるし」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「光の六つのしるし」解説
この解説記事には映画「光の六つのしるし」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
光の六つのしるしのネタバレあらすじ:忍び寄る異変
舞台はイギリスのとある田舎町。アメリカから越して来たばかりのウィル・スタントンは、学校からの帰り道で声をかけられました。声の主は近所の老嬢ミス・グレイソンの執事メリーマン・ライオン。彼はクリスマスパーティーの招待状をウィルに渡します。帰宅すると、大学生の兄マックスが2年ぶりに帰省していました。急遽人数が増えたため、ウィルはしばらく屋根裏部屋に移ることになります。14歳の誕生日を家族に祝って貰ったウィルは、翌日ショッピングモールへ出かけます。妹グウェンのクリスマスプレゼントを買う予定でした。しかしウィルの周囲で不気味な出来事が起きます。バス停に異様な数のカラスが集まっていたり、購入したプレゼントの模様が動き出したり。その上突然警備員に万引きの疑いをかけられ、事務所に行く羽目になってしまいました。2人組の警備員は「しるしを寄こせ」と言い出し、ウィルに襲い掛かります。ウィルは何とか逃げ切り家に戻りますが、家族は忙しいからと誰も相談に乗ってくれませんでした。
光の六つのしるしのネタバレあらすじ:<光>と<闇>の戦い
ミス・グレイソンのクリスマスパーティーにやって来たスタントン一家。ウィルはそこでずっと気になっていた少女マギー・バーネスを見かけます。話しかけようとするウィルでしたが、兄ジェームズに先を越されてしまい苛立って屋敷を出ました。すると深い霧の向こうから、白馬に乗った男が現れます。黒いオーラを纏う男は、「お前はシーカーだ」「しるしを寄こせ」とウィルを脅しました。何のことか分からずただ逃げ惑うウィル。そこに「その子に近付くな ライダー」と声が響きます。現れたのはミス・グレイソンとメリーマン、近所に住むドーソンとジョージ爺さんでした。ライダーはあと5日で最強になると告げ去って行きます。メリーマン達は彼らが<グレートホール>と呼ぶ森の奥の建物にウィルを連れて行き、詳しい話をしました。1000年前、<光>と<闇>の戦いが起こったそうです。かろうじて勝利を収めた<光>の力は、温存のため6つのしるしに分けられ様々な時代に隠されました。そのしるしを探し出せる唯一の人物が<シーカー>という存在です。メリーマン達は光に仕える<古老>と呼ばれ、ウィルは待ち望まれた<最後の古老>でありシーカーでした。<古老>は強い力を持っていますが、<闇>の使者であるライダーに対抗するには<光>のしるしを再結集させる必要があります。メリーマン達に7人兄弟の7番目だろうと言われたウィル。しかし実際は、5人の兄がいる6番目の息子です。人違いだと家に帰ったウィルでしたが、屋根裏部屋で「ウィルとトム」と書かれた2人の赤ん坊の写真を見つけました。実はウィルには、トムという双子の兄がいたのです。赤ん坊の頃、嵐の夜に突然いなくなってしまったそうです。ウィルは「7番目か」と呟き、シーカーとしてしるしを集める決意をしました。
光の六つのしるしのネタバレあらすじ:時空を超えて
グレートホールに入ったウィルはしるしを探す術を調べます。6つのしるしは光の力を守るため、石、青銅、鉄、火、水から作られました。しかし6つ目のしるしだけは、人間の魂から出来ているそうです。フラクタルという物理の複雑図形が隠し場所を見つけ出すヒントになっていると考えたウィルは、グウェンへのプレゼントを叩き割りました。すると1つ目のしるしが現れます。2つ目のしるしは、教会の地下に埋葬されている柩の中にありました。ミサの最中に時間を超えたウィルと<古老>達は、ライダーの放った刺客に苦しめられながらしるしを発見します。埋葬されていたのはトム・スタントンという男で、ウィルの祖先でした。彼が<闇>に対抗するためしるしを作ったのです。その夜、ジェームズがマギーをスタントン家の夕食に招待しました。彼女が塩に息を吹きかけると、フラクタルが現れます。マギーも<古老>なのだと考えたウィルは喜びますが、またしてもジェームズに邪魔されて話が出来ません。苛立ちと悔しさを抱えたウィルは外に飛び出し、追って来たグウェンと共に時空を超えます。3つ目のしるしを得たウィルとグウェンは無事元の時間に戻りました。ウィルの力は強くなっていきますが、ライダーの力も増しています。それを示すように、町は凄まじい吹雪に見舞われました。マックスと買い出しに出かけたウィルは、兄の様子がおかしいことに気付きます。彼はウィルからしるしを奪おうとしていました。マックスは大学を落第し、その不安や怒りの心を<闇>に利用されていたのです。時間を移動してしるしのヒントを得たウィルは、元の時間に戻ってマックスを諭しました。大学など瑣末なことで、家族は皆変わらずマックスを愛しているのだと。マックスは<闇>の力から解放され、ウィルは4つ目のしるしを入手しました。
光の六つのしるしのネタバレあらすじ:6つ目のしるし
猛吹雪が酷くなり、地域の住民はミス・グレイソンの屋敷に避難します。明日までに残り2つのしるしを見つけなければなりません。しかし先に行動を起こしたのはライダーです。ウィルが目を覚ますとライダーの力によって屋敷中が凍りついていました。寒さに震える住人を巨大な氷柱が襲い、至る所から浸水が始まります。ウィルの前にマギーが現れ、しるしを預かると言い出しました。ウィルは応じようとしますが、直前で思い直します。するとマギーは態度を急変させ、恐ろしい形相でしるしを奪おうとしました。ウィルは天井のガラスにフラクタルが浮かんだのを見て、ガラスを割り5つ目のしるしを掴み取ります。マギーはみるみる老いていきました。彼女は永遠の若さのためにライダーに仕えていた魔女だったのです。マギーを排除したウィル達は、グレートホールでライダーとの最終決戦を迎えました。ウィルは焦って6つ目のしるしを探しますが、どこにも見当たりません。ライダーはしるしを渡せば助けてやると言って、水晶を取り出しました。そこにはウィルと同じ顔の少年が囚われています。彼こそが14年前、ウィルと間違われて<闇>にさらわれた兄トムでした。6つ目のしるしが見つからないウィル達は次々<闇>に飲み込まれていきます。しかしウィルの心に、「君なら探せる 光の力を放つ魂を貰ったんだから」というメリーマンの声が聞こえました。そしてウィルは悟ります。6つ目のしるしは、ウィル自身だったのです。
光の六つのしるしの結末:再会
ウィルは<闇>を払い、光を背負ってライダーの前に立ちます。怯んだライダーは<闇>の力を放ちますが、<光>の6つのしるしを結集させたウィルの敵ではありません。ライダーは水晶に閉じ込められ、階段を転がって深い水の中に沈んでいきました。グレートホールに光が溢れます。メリーマン達も無事でした。ミス・グレイソンが解放されたトムを連れてやって来ます。ウィルは笑顔を見せ、メリーマン達に見送られて家に帰りました。ウィルとトムの姿を見た両親は、信じられないといった顔に笑みを浮かべます。双子が家族に迎えられ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「光の六つのしるし」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する