ストレンジャーズ/戦慄の訪問者の紹介:2008年アメリカ映画。アメリカで実際に起きた未解決殺人事件をベースに描いた作品。主演は、「アルマゲドン」(1998)や「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のリヴ・タイラー、そして「死ぬまでにしたい10のこと」のスコット・スピードマン。若いカップルが過ごす深夜の別荘に、不気味なマスクをつけた1人の男と2人の女が現れる。彼らは、まるで何かのジョークのようにカップルを追いつめ、いたぶり、じわじわと命を狙う。2008年度のサターンホラー映画賞にノミネートされた、緊張感が途切れないショッキング・ホラー。
監督:ブライアン・ベルティノ 出演者:リヴ・タイラー(クリスティン)、スコット・スピードマン(ジェームズ)、グレン・ハワートン(マイク)、キップ・ウィークス(マスクの男)、ジェマ・ワード(マスクの女/金髪)、ローラ・マーゴリス(マスクの女/黒髪)、アレックス・フィッシャー(少年1)、ピーター・クレイトン=ルーク(少年2)ほか
映画「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」解説
この解説記事には映画「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者のネタバレあらすじ:起
2005年2月11日。ジェームズ(スコット・スピードマン)とその恋人クリスティン(リヴ・タイラー)が、カップルで友人の結婚式に出席していました。この日、ジェームズもクリスティンにプロポーズするのですが、クリスティンはやんわりと拒否。まさか断られると思っていなかったジェームズは、すっかり落ち込んでしまいます。深夜、ジェームズはクリスティンを車に乗せて、父親の所有する静かな別荘へとやって来ます。今夜、ジェームズはここでクリスティンとロマンティックな時間を過ごすつもりでした。しかし、2人のあいだには気まずい雰囲気だけが漂います。ジェームズは、親友のマイク(グレン・ハワートン)に電話をかけます。プロポーズが失敗に終わったことを話し、明日の朝にはクリスティンが帰るため、別荘に車で迎えに来てほしいと頼んだのです。申し訳ない気持ちでいっぱいのクリスティンは、うなだれるジェームズの背中にそっと身を寄せます。2人が抱き合ったとき、突然、誰かが玄関ドアをノックしました。ジェームズとクリスティンは驚きます。「朝の4時に誰だ?」
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者のネタバレあらすじ:承
ジェームズが玄関ドアを開けると、見知らぬ金髪の女(ジェマ・ワード)が立っています。玄関の照明が消えていたので、全く顔が見えません。女は「タマラはいる?」と尋ねますが、ジェームズがいないと答えるとそのまま去って行きます。2人は部屋に戻りますが、再び気まずい雰囲気に包まれます。ジェームズはクリスティンのために暖炉の火をおこし、自分は眠れないのでドライブしてくると言って外に出て行きます。クリスティンが1人になると、再び玄関ドアをノックする音。そして女の「タマラはいる?」という声が。クリスティンは不安に駆られ、窓から外を見回しますが誰もいません。部屋では暖炉の火が燃え盛っていて、天井の火災報知器が鳴り出します。慌てたクリスティンが火災報知器を止めた途端、大きなノックの音と激しい物音が響きます。怯えたクリスティンは別荘の電話からジェームズの携帯にかけ、早く戻ってきてと頼みます。外の物音は収まらず、キッチンから包丁を持ち出したクリスティンが部屋に戻ると、火災報知器が椅子の上に置かれ、充電中だった自分の携帯電話が消えています。外ではガラスが割れるような音や、何かをひきずっている音がします。パニックに陥ったクリスティンは、震えながら窓のカーテンを開けます。すぐ目の前に、マスクを被った男(キップ・ウィークス)が立っていました。
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者のネタバレあらすじ:転
クリスティンは悲鳴を上げて寝室に逃げ込みます。そこへジェームズが戻って来ました。泣いているクリスティンを見て仰天し、別荘の部屋を調べて回りますが誰もいません。しかし、外にはマスクの男が立っていて、こちらをじっと見つめています。助けを呼ぶため、ジェームズは外へ出て自分の車に近づきますが、マスクの男が襲ってきたため別荘の中に逃げ帰ります。次にクリスティンも一緒に車に乗り込みますが、またもや失敗。別荘に戻ったジェームズは、父親が隠していたライフル銃を探し出し、クリスティンと寝室に隠れます。ところがジェームズは銃の扱い方を知らず、なかなか弾を込めることができません。マスクの男が斧を振りかざし、玄関ドアをぶち破ろうとします。ジェームズはなんとか銃を発砲してその場から逃げます。別荘の前に一台の車がやって来ます。マイクが迎えに来たのです。異様な雰囲気を感じたマイクは、恐る恐る別荘の中へ入ります。ところがジェームズは、マスクの男と間違えてマイクを射殺してしまいます。親友を撃ったと知ったマイクは取り乱しますが、必死で気を取り直し、別荘向かいの納屋にある無線で助けを呼ぶと言います。窓には、マスクの男がまるであざ笑うかのように「KILLER(人殺し)」という赤い文字を残していました。ジェームズは、納屋にたどり着く前に背後から襲われます。ジェームズが戻らないため、クリスティンも思い切って外に出ますが転倒。足をくじいてしまい、這いながら納屋へ向かいます。クリスティンのすぐ後ろを、マスクをつけた黒髪の女(ローラ・マーゴリス)がゆっくりとついて行きます。
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者の結末
真っ暗な納屋の中、必死に無線で助けを呼ぼうとするクリスティンの前に、マスクをつけた黒髪の女が現れます。女は斧で無線を破壊し、クリスティンは林の中に逃げ出します。別荘に戻り、クロゼットの中に身を潜めますが、マスクをつけた金髪の女に見つかります。間一髪のところで、ジェームズが飛び込んで来ます。ジェームズはクリスティンを逃がしますが、マスクの男がクリスティンに跳びかかりました。翌朝。ジェームズとクリスティンは、並んで椅子に縛られていました。2人の前に、マスクをつけた1人の男と2人の女が立っています。「なぜ、こんなことを?」と問うクリスティンに、女が「家にいたから」と答えます。3人は、おもむろにマスクを外します。男は何も言わずにジェームズの腹を刺し、女がクリスティンを刺します。クリスティンの悲鳴が響きます。惨劇が終わり、別荘を後にした1人の男と2人の女がピックアップトラックで田舎道を走ります。途中、自転車を押して歩く2人の少年達とすれ違うと、トラックから女が降り、少年達が布教用に持っていたキリスト教のパンフレットを一部ほしいと言います。少年が「あなたは罪びとですか?」と尋ねると、女は「時には」と答えます。トラックが去り、2人の少年達はジェームズの別荘の前を通りかかります。破壊された車を見つけ、別荘の中へ入ってみると部屋の壁が血まみれです。床にはジェームズとクリスティンが倒れていました。少年の1人がそっと手を伸ばした瞬間、クリスティンが目を見開いて絶叫しました。
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