拳銃の罠の紹介:1958年アメリカ映画。西部劇の風土を舞台としたテクニカラーのフィルムノワール。弁護士のラルフ(R・ウィドマーク)が久しぶりに帰郷するが、それは犯罪組織の首領マソネッティ(L・J・コップ)の高飛びを助けるためだった。郷里の町でマソネッティは逮捕されるが、彼を連行する旅は恐怖の心理戦になる。
監督:ノーマン・パナマ 出演:リチャード・ウィドマーク(ラルフ・アンダーソン)、リー・J・コッブ(ヴィクター・マソネッティ)、ティナ・ルイーズ(リンダ・アンダーソン)、アール・ホリマン(ティッピー・アンダーソン)、カール・ベントン・リード(アンダーソン保安官)、ローン・グリーン(ディヴィス)その他
映画「拳銃の罠」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「拳銃の罠」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「拳銃の罠」解説
この解説記事には映画「拳銃の罠」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
拳銃の罠のネタバレあらすじ:不本意な帰郷
弁護士のラルフは仕事で縁のあった犯罪組織の幹部ディヴィスたちと共に砂漠の中の故郷の町テュラに帰ってきた。少年院送りになって保安官である父親の顔を潰した(実は弟ティッピーの犯した罪を身代わりで引き受けたのだった)過去があり、何年も音信不通にしていた。ラルフのかつての恋人リンダと結婚し保安官代理を務めているティッピーが厳格な父親と同居し、妻とはうまくいかず、酒におぼれる生活をしていることがわかる。
組織に脅されているラルフは、組織のボスで今は指名手配中のヴィクター・マソネッティがテュラの空港から国外逃亡するのを手伝うために帰郷した。町と外部との交通・通信が遮断され、息子の命も危ないことを悟った保安官は、空港を見張っている部下の保安官代理たちに引きあげさせる。
拳銃の罠のネタバレあらすじ:父の死とマソネッティ逮捕
ティッピーは保安官事務所の向かいのホテルにマソネッティが入るのを見る。彼は賞金1万5000ドルに目がくらみ、事情を知らない他の二人の保安官代理、エディ―、カーガーと共にマソネッティを逮捕しようと考える。
遅れて事務所に現れた保安官がそのことを知り、ラルフの命が危なくなると考えて止めようと表に出るが、裏切られたと考えた組織の男によって狙撃されて命を落とす。どさくさのうちにラルフたちはマソネッティを捕える。ラルフたちはマソネッティを孤立したテュラから別の町バースト―に連行することにする。
拳銃の罠のネタバレあらすじ:見えない敵
しかしまず、パトカーで先導していたエディ―が襲撃されて命を落とす。空からは組織の飛行機がマソネッティを乗せた自動車を見張っていた。
夜になり、自動車を停める時に銃撃に遭いカーガーも死ぬ。その日ティッピーとの生活に見切りをつけて家を出たリンダが組織に人質に取られているのがわかったが、マソネッティを殺すと脅してリンダを取り返す。
拳銃の罠のネタバレあらすじ:苦しむ弟
翌日、冷却水のもれている自動車でかろうじて一行はバーニーの店にたどりついたが、バーニーは既に殺されていた。リンダをめぐってティッピーは兄に嫉妬を覚える。金でマソネッティに懐柔されたティッピーはついに銃口を兄に向け、マソネッティを解放せよと迫る。
だが、発砲を躊躇するティッピーにしびれを切らして、両手に手錠をはめられたままマソネッティが銃をつかんで引き金を引き、銃弾がラルフの肩に当たる。ティッピーは結局兄を守ろうとして腹を撃たれる。
拳銃の罠の結末:飛行機を止めろ
ラルフはたまたま鉱山から下りて店に寄った男からジープを借りてマソネッティをバースト―に運ぶことにする。ハイウェイに出るところで二人の警官に会い、パトカーに乗り換えるが、警官はマソネッティの子分の変装だった。パトカーは空港に向かい、マソネッティは空港でディヴィスの待つ飛行機に乗り込む。
しかし、滑走路を飛び立とうとする飛行機にラルフは自動車をぶつける。ひっくり返って煙を出す飛行機からマソネッティひとりが救い出された後、飛行機は炎上する。
バーニーの店に戻ったラルフは、ティッピーの亡骸が運び出されるのをリンダと共に見送ることになった。
以上、映画「拳銃の罠」のあらすじと結末でした。
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