許されざる者の紹介:1959年アメリカ映画。アラン・ルメイの原作小説をバート・ランカスターとオードリー・ヘプバーンのダブル主演で映画化した西部劇映画で、互いに惹かれ合う義理の兄妹と先住民との宿命の闘いを、妹の出生の秘密を交えて描いています。
監督:ジョン・ヒューストン 出演者:バート・ランカスター(ベン・ザカリー)、オードリー・ヘプバーン(レイチェル・ザカリー)、オーディ・マーフィ(キャッシュ・ザカリー)、ダグ・マクルーア(アンディ・ザカリー)、リリアン・ギッシュ(マティルダ・ザカリー)ほか
映画「許されざる者 (1959年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「許されざる者 (1959年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「許されざる者 (1959年)」解説
この解説記事には映画「許されざる者 (1959年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
許されざる者のネタバレあらすじ:起
テキサスの平原で牧場を営むザカリー家は、一家の大黒柱である長男ベン(バート・ランカスター)を筆頭に、一家の母マティルダ(リリアン・ギッシュ)、次男キャッシュ(オーディ・マーフィ)、三男アンディ(ダグ・マクルーア)、そして養女のレイチェル(オードリー・ヘプバーン)の5人で暮らしています。原住民カイオワ族に殺された亡き父ウィルの跡を継いだベンは周囲からの人望は厚く、特に近所の牧場主ゼブ・ローリンズ(チャールズ・ビックフォード)は一家を信頼しており、ゼブは長男チャーリー(アルバート・サルミ)をレイチェルと、長女ジョージア(キップ・ハミルトン)をキャッシュと結婚させようと考えていました。しかし、レイチェルは密かに血のつながりのない兄ベンに想いを寄せていました。
許されざる者のネタバレあらすじ:承
牧場の経営も順調で、全てが順風満帆と思われた矢先、エイブ・ケルシー(ジョセフ・ワイズマン)という怪しげな老人が町に現れてからザカリー家の周辺には暗雲が立ち込めるようになっていました。ケルシーは人々に、レイチェルにはインディアンの血が流れているというよからぬ噂を流していきました。一家は沈黙を守るなか、ある日一家のもとにカイオワ族の首領ロスト・バード(カルロス・リバス)が現れ、一家に幼い頃に生き別れた妹を返すよう詰め寄ってきました。しかしベンは、レイチェルは白人だと主張して要求を一蹴します。しかしある日、チャーリーは待ち伏せていたカイオワ族によって殺害されてしまいます。
許されざる者のネタバレあらすじ:転
ゼフの妻(ジューン・ウォーカー)はレイチェルを「汚れたインディアン」と罵倒、ザカリー一家は孤立していきます。ベンは仲間の牧場経営者らとともにケルシーを追い、馬泥棒の罪を着せて首吊り台に引きずり出します。ケルシーは処刑される寸前に衝撃の過去を打ち明けます…。十数年前、ケルシーはザカリー一家の父ウィルと手を組んでいました。ある日、ウィルはカイオワ族の女の赤ん坊を盗み、周囲にはインディアンに襲われた移民の子を助けたのだとうそぶいていました。しかし、激怒したカイオワ族はケルシーの息子を拉致、赤ん坊との交換を要求しましたが、ウィルはそれを拒絶、結局ケルシーの息子は殺害されてしまいます。その日以来、ケルシーはザカリー一家に復讐を誓っていたのです。
許されざる者の結末
ケルシーは処刑され、ゼブや周囲の人々はみなザカリー一家と決別、土地を去っていきました。マティルダはウィルが早世した幼い娘の代わりとしてカイオワ族の赤ん坊を連れてきたことを認め、兄弟はレイチェルの処遇を巡って決裂、キャッシュは家を出ていきました。レイチェルは一家にこれ以上迷惑はかけられないとカイオワ族に戻る決心をしますが、ベンは温かくレイチェルを抱きしめます。ベンの深い愛を知ったレイチェルは一家と共に立ち向かうことを決意します。その夜、カイオワ族がザカリー一家を襲撃してきました。孤立無援の一家は追い詰められ、アンディは負傷し、マティルダは深手を負って絶命しました。絶体絶命と思われたその時、キャッシュが戻ってきて加勢、ようやくカイオワ族を退けることに成功します。そしてレイチェルは迫って来たバードを銃で撃ち、バードはただ一言「妹よ…」と言い残して息絶えました。レイチェルはザカリーの女として生きる決意を新たにし、一家は再び団結するのでした。
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