彼等は馬で西へ行くの紹介:1954年アメリカ映画。レオ・カッチャーの原作を基に映画化された異色の西部劇で、米陸軍とインディアンの対立が根深い19世紀後半のアメリカ西部を舞台に、人種の垣根を超えようとする若き軍医の姿を恋愛事情も交えて描きます。
監督:フィル・カールソン 出演者:ロバート・フランシス(アレン・シュウォード)、ドナ・リード(ローリー・マッケイ)、メイ・ウィン(マニー・テン)、フィリップ・ケリー(ピーター・ブレイク)、オンスロー・スティーブンス(イーサン・ウォルタース)ほか
映画「彼等は馬で西へ行く」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「彼等は馬で西へ行く」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「彼等は馬で西へ行く」解説
この解説記事には映画「彼等は馬で西へ行く」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
彼等は馬で西へ行くのネタバレあらすじ:起
1880年代のアメリカ西南部。マッカロック砦に駐留するアメリカ陸軍は凶暴な原住民コマンチ族との抗争の真っ只中にいました。ある日、騎兵隊の将校がカイオワ族の流れ矢に当たって負傷し、マッカロック砦の軍医の治療を受けますが、この軍医はアルコール中毒と薬物中毒で周囲からの評判は非常に悪く、誤った処置で将校を死なせてしまい遂に解雇されることになりました。後任の軍医として若きアレン・シュウォード中尉(ロバート・フランシス)の赴任が決定し、シュウォードはイーサン・ウォルタース部隊長(オンスロー・スティーブンス)の妻マーサ(ペギー・コンバース)と姪ローリー・マッケイ(ドナ・リード)と共に列車に乗り、ピーター・ブレイク大尉(フィル・ケイリー)の出迎えを受けました。
彼等は馬で西へ行くのネタバレあらすじ:承
シュウォードらの一行はマッカロック砦に向かう道中で一晩夜営することにしましたが、インディアンが密かに侵入して武器を奪い、たまたま目撃していたシュウォードを殴って気絶させ逃亡してしまいます。その後一行はマッカロック砦に到着し、ローリーはたちまち若い隊員たちの羨望の的となりますが、ローリーはこの時既にシュウォードと男女の関係にありました。ブレイクはウォルターズ部隊長から武器の奪還を命じられ、シュウォードと共にカイオワ族の集落に赴きました。コマンチ族とは対照的に穏和なカイオワ族は突然の騎兵隊の出現に驚きました。カイオワ族の中には、かつて無理やり連れ去られ結婚させられたものの、病気の子供のため脱走を拒むマニー・テン(メイ・ウィン)の姿がありました。
彼等は馬で西へ行くのネタバレあらすじ:転
マニー・テンに惹かれるものを感じたシュウォードは、一旦砦に帰ってから再び子供の病気を診察するためカイオワ族の集落へ向かいますが、砦の隊員は敵味方や人種の関係なく分け隔たりなく診察する正義感の強いシュウォードに理解を示すものはほとんどなく、唯一ローリーだけが彼の理解者でした。やがて騎兵隊の無礼な振る舞いに怒りを爆発させたカイオワ族はコマンチ族と手を組み、マッカロック砦への攻撃を開始しました。
彼等は馬で西へ行くの結末
マッカロック砦は早速コマンチ討伐隊を編成するも敗れ去り、砦には負傷者で溢れかえりましたが誰一人としてシュウォードの治療を受けようとはしませんでした。シュウォードは意を決してカイオワ族を説得するため密かに砦を抜け出して集落に向かいますが、誤解したブレイクはシュウォードに銃を向け、誤って酋長の息子を撃ってしまいました。カイオワ族とコマンチ族の怒りは頂点に達し、砦は取り囲まれて陥落寸前と思いきや、シュウォードは双方の和解のためには何としてでも瀕死状態の酋長の息子の命を救うことだと主張、双方が固唾を飲んで見守るなか治療に取り掛かりました。そして治療は無事成功、カイオワ族とコマンチ族は攻撃を断念して若い、ウォルターズ部隊長は今後もインディアンとの平和を保つ決意をしました。
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