親指タイタニックの紹介:2000年アメリカ映画。全ての登場人物が人間の「親指」で演じられているコメディシリーズコメディ『Thumbs!』の第2作で、今回は1997年に大ヒットした『タイタニック』のパロディとなっています。貧しい画家ジェイクは豪華客船サムタニック号でゼラニュームという女性と出逢うのですが…。
監督:スティーヴ・オーデカーク 出演:スティーヴ・オーデカーク(ジェイク/設計者/スティービヌ・オディオンほか)、メアリー・ジョー・ケフナン(ゼラニューム)、ポール・グリーンバーグ(船長ほか)、ロブ・ポールセン(プリッケル/バーテンダーほか)、トニー・ペイル(潜水艇の操縦手/一つ目男ほか)、マーク・デカール(テレビ司会者/インタビュアー/エルヴィスほか)ほか
映画「親指タイタニック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「親指タイタニック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
親指タイタニックの予告編 動画
映画「親指タイタニック」解説
この解説記事には映画「親指タイタニック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
親指タイタニックのネタバレあらすじ:起
親指大西洋の底に沈んでいる、伝説の豪華客船「サムタニック号」。調査をしていた潜水艇の操縦手(トニー・ペイル)は船内から全裸姿の女性のデッサンを発見しました。このことは早速テレビのニュースに取り上げられました。
たまたまニュースを見ていたゼラニューム(メアリー・ジョー・ケフナン)という老婆がテレビ局に電話をかけ、自分こそがこの絵のモデルであると名乗り出ました。テレビ局「KTMB」のクルーは早速ゼラニュームの自宅を訪れ、彼女に独占インタビューを敢行しました。
サムタニック号乗客の生き残りであるゼラニュームはインタビュアー(マーク・デカール)に当時のことを振り返り始めました―――。
親指タイタニックのネタバレあらすじ:承
―――それは1912年のこと。サムタニック号は約2000名の親指の乗客を乗せ、アメリカへの処女航海へと出航しました。サムタニック号の船長(ポール・グリーンバーグ)と設計者(スティーヴ・オーデカーク)はこの船は丈夫で安全だと強い自信をもっていました。貧しい画家のジェイク(スティーヴ・オーデカーク)は幸運にもその乗船券を手に入れた一人でした。アメリカでの成功を夢見るジェイクは酒場で乗車券を賭けた指相撲の勝負に勝ったのです。
サムタニック号には裕福な令嬢ゼラニュームも乗船していました。わざわざ船に高級車を積み込んだゼラニュームは退屈しのぎに車内でカーセックスすることを夢見ていました。船のデッキでデッサンを描いていたジェイクはたまたま見かけたゼラニュームに一目惚れしました。
ジェイクはサムタニック号の船首で大きく手を広げて「俺は王者だ!」と叫びました。しかし、ジェイクの後ろには同じように船首で叫びたい親指たちが行列を作っていました。その中にはなぜかエルヴィス・プレスリー(マーク・デカール)の姿もありました。
船長は乗客のひとりから、もっと速く航行してほしいと頼まれました。船員たちは船の蒸気機関にせっせと石炭を投入していきました。その夜、ジェイクは船のデッキから身を投げようとしているゼラニュームの姿を発見しました。ゼラニュームは生きることに疲れ切っていたのですが、ジェイクは身を挺して落下しそうになったゼラニュームを救いました。それからというもの、ジェイクとゼラニュームは急速に惹かれ合っていきました。
親指タイタニックのネタバレあらすじ:転
スティービヌ・オディオン(スティーヴ・オーデカーク)が本作の主題歌「マイ・ハート・イズ・ア・サム」を下手糞な歌声で歌い上げるなか、ジェイクはゼラニュームのヌードデッサンを描き始めました。そしてジェイクとゼラニュームは船首で沈みゆく夕陽を眺め、車内で燃えるようなカーセックスをしました。
その夜のこと。見張りをしていた船員たちは目の前に巨大な氷山があることに気付きました。船員は慌てて警鐘を鳴らしましたが、上流階級の客たちと会食をしていた船長は無視しました。
サムタニック号は氷山を避け切れずに激突、船は損傷して中に海水が浸水し出しました。車の中にいたジェイクとゼラニュームは異変に気付きました。船は大きく傾き始め、乗客たちは慌てて救命ボートへと急ぎ、船員たちは救命胴衣をつけて海に飛び込んでいきました。
船長と設計者は船の半分はまだ損傷していないことに気付き、船を真っ二つに分割しようと思いつきました。ところが、今度はどこからともなく現れた巨大な蜘蛛がサムタニック号に襲い掛かり、ジェイクは手にした光線銃で蜘蛛を撃退しましたが、とうとうタムタニック号は沈没を開始してしまいました。
親指タイタニックの結末
逃げ遅れた乗客や船員たちは次々と冷たい海に投げ出されていきました。ジェイクとゼラニュームは互いに励まし合いながら助けが来るのを待ち続けました。そこにようやく救命ボートが現れました。
サムタニック号に2隻しか積まれていない救命ボートは親指たちで超満員でしたが、ジェイクとゼラニュームは何とかボートに乗って奇跡的に一命を取り留めました。乗客たちも全員が生還を果たしました―――。
―――ゼラニュームはインタビュアーに全てを語り終えました。インタビュアーはゼラニュームが大切に持っている思い出のブルーダイアのネックレスの在り処を聞き出そうとしましたが、ゼラニュームは力尽きて倒れてしまいました。
インタビュアーはこっそりとネックレスを盗み出し、仲間の一つ目男(トニー・ペイル)に渡しました。一つ目男はネックレスを売って大金持ちとなりました。
以上、映画「親指タイタニック」のあらすじと結末でした。
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