ジプシーのときの紹介:1989年ユーゴスラビア映画。旧ユーゴスラビアのジプシーの集落に住む青年が、汚い商売をする男性に騙されて堕ちていった後に復讐を遂げようとする物語。カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、その独特の作風が評価された。音楽は、監督とも親交が深くユーゴスラビアを代表する作曲家のゴラン・ブレゴヴィッチが務めている。
監督:エミール・クリストリッツァ 出演者:ダヴォール・ドゥイモヴィッチ(ベルハン)、ボラ・トドロヴィッチ(アメード)、リュビシャ・アジョヴィッチ(ベルハンの祖母) ほか
映画「ジプシーのとき」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジプシーのとき」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジプシーのとき」解説
この解説記事には映画「ジプシーのとき」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジプシーのときのネタバレあらすじ:起
ベルハン(ダヴォール・ドゥイモヴィッチ)は病弱な妹ダニラの面倒を見ています。2人の伯父はどうしようもない男でした。ある日、ガールフレンドのアズーラと映画鑑賞会へ行ったベルハンは、彼女の両親へ結婚を申し込みに行きますが、母親から猛反対されてしまいます。ベルハンは自棄になって自殺を図りますが、そこへやって来たザビットに助けられます。時が経ち、青年になったベルハンは、何度もアズーラの母に結婚の許しを得ようとしますがなかなか上手くいかず、祖母(リュビシャ・アジョヴィッチ)に慰められます。ある日、ベルハンの祖母はイタリアから戻った大金持ちのアメード(ボラ・トドロヴィッチ)の息子の病気を治し、アメードにダニラの病気を治すために名医のいる病院へ連れて行って欲しいと頼みます。
ジプシーのときのネタバレあらすじ:承
アメードはベルハンとダニラを連れて病院へ行き、ベルハンはダニラと別れてアメードのアジトのあるミラノへ向かいます。ベルハンはそこでアメードの汚い仕事ぶりを目の当たりにします。ある日、アメードが倒れ、警察にアジトが摘発されます。ベルハンはアメードらと逃げ、次第に彼の元で働くようになり、アメードからアジトの長を任されます。ベルハンは久々に故郷に帰り、アズーラの家を訪ねますが、彼女は妊娠していました。相手が伯父だと知ったベルハンは激怒し、祖母は変わり果てたベルハンの姿に呆然とします。しかし、間もなくしてベルハンはアズーラと結婚するのでした。
ジプシーのときのネタバレあらすじ:転
アズーラはベルハンとの子を身ごもりますが、ベルハンは生まれる子供を売ろうとします。アメードと話していたベルハンは、アズーラがいないことに気付き、彼女を探し回ります。アズーラは陣痛が始まり、男の子を出産しますが、その影響で帰らぬ人となります。ベルハンはその後、心から信用していたアメードに裏切られて富を失い、アメードが治療費を支払っていたとされていたダニラが彼によって売り飛ばされていたことを知ります。ベルハンはダニラを探すためにローマへと向かいます。
ジプシーのときの結末
彼は何とかダニラを探し出し、2人は再会を果たします。ダニラからアメードが結婚式を挙げることを知り式場へ向かったベルハンは、離れ離れになっていた息子と再会しダニラと共に故郷へ帰ろうとしますが、その前にと、アメードとその一味への復讐を果たそうとします。アメードや部下の1人の殺害に成功したベルハンでしたが、もう1人の部下に拳銃で撃たれてしまいます。必死に逃げるベルハンでしたが、アメードの恋人に見つかり銃弾に倒れ、彼は亡くなってしまうのでした。
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