戦いの太鼓の紹介:1951年アメリカ映画。一人の軍人の命令違反の蛮行により砦がスー族との戦争の危機に陥る。スー族とアメリカ合衆国との間の戦争の史実から素材を得た西部劇。レッド・クラウド、カーリントン大佐、フェッターマン大尉、そしてブリッジャーは実在の人物。『ジャイアンツ』等のロック・ハドソンも小さな役で出演している。
監督:ジョージ・シャーマン 出演者:ヴァン・ヘフリン(ジム・ブリッジャー)、イヴォンヌ・デ・カーロ(ジュリー・マッデン)、プレストン・フォスター(カーリントン大佐)、ジャック・オーキー(ベックワース)、アレックス・ニコル(ロブ・ダンシー中尉)、スーザン・キャボット(モナセタ)その他
映画「戦いの太鼓」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「戦いの太鼓」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「戦いの太鼓」解説
この解説記事には映画「戦いの太鼓」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
戦いの太鼓のネタバレあらすじ:茶番の和平会議
モンタナの金鉱への道として合衆国政府が開拓予定の道はスー族の狩猟地帯を横切るためスー族との間に会議がもたれる。
1866年、ワイオミング準州、ララミー砦でアメリカ合衆国とスー族との間に協定が成立するが、「テチャンピー」(トマホーク)というスー族の名を与えられるほど先住民の信用のある開拓者・狩猟者・斥候のジム・ブリッジャーは約束をいつも破る合衆国を批判する。そしてスー族の酋長の一人レッド・クラウドは合衆国が新しい砦を築いたことを秘密にして協定を結んだことを批判して和平会議の場を去る。
ブリッジャーが連れ歩くシャイアン族の女、モナセタは、問題のフィル・カーニー砦を護るカーリントン大佐の部下のロブ・ダンシー中尉に見覚えがあった。そのため、ブリッジャーとその友人のベックワースは、一度は断った斥候の仕事を引き受けることにする。
戦いの太鼓のネタバレあらすじ:戦争の前触れ
ダンシー中尉は旅回りの芸人であるジュリーとおじのダンの馬車に出くわし、同行して警護する。だが、夜、馬に近づいたスー族の少年のうち一人をダンシーは射殺してしまった。それは大佐の命令に違反していたのでダンシーは軍曹に口止めする。
ダンシーは先住民と戦いたくて今の仕事を志願したとジュリーに話す。彼はシヴィントンという聖職者の下で民兵として先住民狩りをしたことを自慢する。だが、砦への到着を前にしてダンがスー族の矢で胸を射られる。砦の軍医は危険すぎると手術を拒むがブリッジャーが矢を引き抜いてダンの命を助ける。ジュリーはブリッジャーに敬意を抱くが、ダンシーがブリッジャーはレッド・クラウドのスパイだと彼女に吹き込む。
戦いの太鼓のネタバレあらすじ:ブリッジャーの過去
砦の騎兵隊員が次々と殺害される。大勢のスー族の中で砦は孤立していた。ベックワースが増援物資を得に行くことになる。その日、好意を寄せるブリッジャーとの関係がうまくいかずにむしゃくしゃしていたジュリーが砦の外へ馬で遊びに行く。モナセタからそのことを知らされたブリッジャーがジュリーを追い、レッド・クラウドの息子に襲われかけていたジュリーを救う。ブリッジャーはモナセタがジュリーたちが勘違いしているのと違って、彼の妻ではなく彼の妻の妹であることを話す。ブリッジャーの妻や子供は他の村人と共にシヴィントンの指揮する民兵たちに虐殺された。それ以来ブリッジャーは虐殺の目撃者のモナセタを連れて虐殺者たちに復讐していたのだった。
二人が砦に戻った時、スー族の太鼓が砦まで鳴り響いていた。ブリッジャーがレッド・クラウドの息子を殺してしまったために戦争は避けられなくなった。
戦いの太鼓のネタバレあらすじ:スー族の待伏せ
ジュリーはモナセタに命を救ってくれたお礼をして二人は仲良くなる。砦の外ではいよいよ本格的な戦いになるが、手柄を焦るダンシーにたきつけられたフェッターマン大尉の指揮する兵士たちが大佐の命令に背いてスー族を深追いして待伏せに遭い、ほぼ全滅してしまう。
ブリッジャーは逃亡しようとするダンシーを探し出す。ダンシーは自分が殺したのがブリッジャーの妻とは知らなかったと弁解するが、スー族の少年の放つ矢を背中に浴びて死ぬ。
戦いの太鼓の結末:砦の最後
ベックワースの増援物資が到着したことにより、大佐は草原でレッド・クラウドの総攻撃を迎え撃つ。スー族は次々と襲ってくるがベックワ―スが運んできた高性能のライフルの前に次々と倒れていく。レッド・クラウドが仲間の亡骸を運び始めた時に戦闘が終わる。
レッド・クラウドは戦闘で負けたが政治的には勝利した。1868年、合衆国はフィル・カーニー砦を明け渡す。ブリッジャーや大佐が砦を離れた後、スー族は砦を焼き払う。
以上、映画「戦いの太鼓」のあらすじと結末でした。
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