トップガンの紹介:1986年アメリカ映画。アメリカ・カリフォルニア州ミラマーの米海軍航空基地にある世界最高のエリートパイロット養成校「トップガン」を舞台に、F14トムキャット戦闘機を駆る型破りの若手パイロットのマーヴェリック(トム・クルーズ)が仲間たちとの苦闘や恋を通じて成長していく姿を描いた青春航空アクションの傑作です。本作によりトム・クルーズをはじめ多くの出演者たちが大ブレイクを果たし、ケニー・ロギンスが歌う主題歌「Danger Zone」もヒットしました。そして2022年には本作から約36年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』が公開。
監督:トニー・スコット 出演者:トム・クルーズ(マーヴェリック)、ケリー・マクギリス(チャーリー)、ヴァル・キルマー(アイスマン)、アンソニー・エドワーズ(グース)、トム・スケリット(ヴァイパー)、メグ・ライアン(キャロル・ブラッドショウ)、マイケル・アイアンサイド(ジェスター)、ジョン・ストックウェル(クーガー)、バリー・タブ(ウルフマン)、リック・ロソヴィッチ(スライダー)、ティム・ロビンス(マーリン)、ジェームズ・トールカン(スティンガー)、クラレンス・ギリヤードJr.(サンダウン)、ウィップ・ヒューブリー(ハリウッド)ほか
映画「トップガン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トップガン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トップガンの予告編 動画
映画「トップガン」解説
この解説記事には映画「トップガン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トップガンのネタバレあらすじ:起
インド洋。国籍不明機MiG(ミグ)-28の飛来を受け、アメリカ海軍の若きパイロットのピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大尉(トム・クルーズ)は相棒でレーダー員のニック・“グース”・ブラッドショウ大尉(アンソニー・エドワーズ)と共にF14トムキャット戦闘機で航空母艦エンタープライズから飛び立ちました。
自らの勘を頼りに無鉄砲で型破りな飛行をするマーヴェリックと陽気なグースは、同僚のビル・“クーガー”・コーテル(ジョン・ストックウェル)とサム・“マーリン”・ウェルズ(ティム・ロビンス)の機と共に未確認機を追跡しますが、未確認機は執拗にクーガーの機に張り付いてきました。
マーヴェリックとグースは未確認機の上で側宙背面降下飛行をかまし、ポラロイドカメラで相手の写真を撮るなどの挑発行為を繰り広げ、呆れた相手の機は離脱していきました。ところが、クーガーは未確認機にロックオンされた恐怖から操縦不能となり、マーヴェリックはクーガーの機を誘導して無事着艦させることに成功しました。
しかし、クーガーは上官のトム・“スティンガー”・ジョーダン中佐(ジェームズ・トールカン)に限界であることを伝えて職務から離脱しました。マーヴェリックとグースはスティンガーから度重なる危険行為や命令違反を咎められながらも、二人は元々クーガーが行く予定だったカリフォルニア州ミラマーの米海軍航空基地にある世界最高のエリートパイロット養成校「トップガン」行きを命じられました。
トップガンのネタバレあらすじ:承
「トップガン」入りしたマーヴェリックらは教官のリック・“ジェスター”・ヒーサリー少佐(マイケル・アイアンサイド)から世界最高のパイロットである最高責任者のマイク・“ヴァイパー”・メットカーフ中佐(トム・スケリット)を紹介され、成績最優秀者はプレートに名が刻まれたうえに「トップガン」教官の資格を得ることを伝えられました。
自信満々にトップの座を狙うマーヴェリックはとあるバーで開かれた歓迎パーティーにグースと共に向かい、「トップガン」でのライバルになるであろうパイロットのトム・“アイスマン”・カザンスキー(ヴァル・キルマー)とその相棒ロン・“スライダー”・カーナー(リック・ロソヴィッチ)を意識しました。マーヴェリックはそこでカウンターにいた女性シャーロット・“チャーリー”・ブラックウッド(ケリー・マクギリス)を見初め、アプローチをかけようとしましたが相手にされませんでした。
翌日、マーヴェリックはあのチャーリーが教官として「トップガン」に現れたため驚きました。民間人の宇宙航空物理学博士であるチャーリーはMiG-28の性能について語り始めますが、MiG-28の性能を目の当たりにしているマーヴェリックは彼女の間違いを指摘、それ以来マーヴェリックとチャーリーは互いの立場を超えて意識し合うようになっていきました。
飛行実技訓練の初日、マーヴェリックとグースの機はジェスターの機との模擬戦の際に危険な低空飛行を行い、ヴァイパーから規律違反や協調性の無さを咎められ、妻キャロル(メグ・ライアン)と子供のいるグースからもこれ以上無謀な行為をしないでくれと釘を刺されました。しかし、ヴァイパーはマーヴェリックの非凡な才能に、同じパイロットで同僚であり、ベトナム戦争で戦死したマーヴェリックの亡き父の面影を重ね合わせていました。
マーヴェリックはチャーリーから食事に誘われ、いずれ昇進したら「トップガン」を離れることを告げられると、機密事項となっている父の死の真相を「トップガン」の中の誰かが知っているのではと感づきました。チャーリーもまたマーヴェリックは父の死が原因で無謀な操縦を繰り返しているのかと考え、マーヴェリックもそれを否定しませんでした。
その後、チャーリーは講義中にマーヴェリックの行動を否定する発言をしますが、後になってチャーリーはマーヴェリックに恋をしていることは誰にも悟られたくなかったと釈明し、マーヴェリックとチャーリーは愛し合いました。
トップガンのネタバレあらすじ:転
マーヴェリックとアイスマンは過酷な訓練をこなして成績のトップ争いを繰り広げ、両者全く譲ることなく訓練期間も残り2週間となりました。そんなある日の編隊飛行での攻撃訓練中のこと、マーヴェリック機とアイスマン機が敵機を追っていたところ、折からのジェット気流に巻き込まれたマーヴェリック機は操縦不能に陥ってしまいます。マーヴェリックとグースは緊急脱出して海に着水するものの、脱出の際に頭をキャノピーに強打したグースは意識を失ったまま帰らぬ人となってしまいました。
事故調査委員会の調査の結果、マーヴェリックは責任を問われることはなかったものの、彼は激しい自責の念に駆られてしまい、以前のような攻撃的な飛行は鳴りを潜めていきました。ヴァイパーは事故はつきものだとマーヴェリックを励まし、彼を引き続き飛ばせるようジャスパーに指示しますが、マーヴェリックは新たにコンビを組んだマーカス・“サンダウン”・ウィリアムズ大尉(クラレンス・ギリヤードJr.)との息も合わず、チャーリーの慰めもマーヴェリックの心には届きませんでした。
すっかり自信を失ったマーヴェリックはこのまま「トップガン」はおろかアメリカ海軍をも辞めようかと思い悩みましたが、ヴァイパーはマーヴェリックに彼の父の真相を初めて明かしました。ベトナム戦争時、優秀なパイロットだったマーヴェリックの父は友軍機を3機救ったのと引き換えに敵機に撃墜されており、マーヴェリックの父は軍事境界線を越えたがために機密事項になったということでした。ヴァイパーはマーヴェリックの父の英雄的な行動を讃えてマーヴェリックに再起を促しました。ヴァイパーに感謝したマーヴェリックは再起を決意、翌日の卒業式に出ることを決意しますが、チャーリーは既にワシントンD.C.に栄転してしまっていました。
トップガンの結末
翌日、「トップガン」の卒業式に遅れて現れたマーヴェリックは最優秀者となったアイスマンとスライダーを祝福しましたが、その直後の謝恩会の最中にインド洋で情報収集活動にあたっていた巡洋艦が操縦不能となり、他国の領域に入ったために急遽出撃命令が下りました。
アイスマンとスライダー、リック・“ハリウッド”・ニーヴン大尉(ウィップ・ヒューブリー)と相棒のレナード・“ウルフマン”・ウルフ(バリー・タブ)、そしてマーヴェリックが現地に向かうことになり、ヴァイパーはレーダー要員のいないマーヴェリックに自分が一緒に飛んでもいいと伝えて励ましました。
24時間後、エンタープライズに到着したマーヴェリックはスティンガーからバックアップ要員に回され、アイスマン機とハリウッド機が先鋒を務めることになりました。ところが、敵機として現れたMiGは想定された2機とは大きくかけ離れた5機であり、アイスマンとハリウッドは苦戦を強いられ、ハリウッド機は撃墜されてしまいました。
マーヴェリックはいまだに自信が持てないながらも、サム・“マーリン”・ウェルズ(ティム・ロビンス)をレーダー要員にして出撃しますが、アイスマン機は5機のMiGに囲まれており、マーヴェリックは敵機が巻き起こしたジェット気流に巻き込まれてしまいます。何とか立て直したマーヴェリックでしたが、グースを失った時のことが脳裏をよぎり、怖気づいて戦闘域から離脱してしまいます。
マーリンからも退避を指示されたマーヴェリックでしたが、それでもグースが残したドッグタグ(認識票)を握りしめて奮起しました。アイスマン機は1機を撃墜するも被弾してしまい、マーヴェリック機はアイスマン機を援護しながら3機を撃ち落とし、残る1機を追い払うことに成功しました。
ハリウッドらも無事救助され、帰還したマーヴェリックはフライトデッキ上でアイスマンたちと健闘を讃え合いました。この一戦により、マーヴェリックはこれまでの一匹狼からチームワークを知る優秀なパイロットへと成長を果たし、ようやくグースへの自責の念も克服しました。マーヴェリックは鎮魂の意を込めて、グースのドッグタグを海に投げ入れました。
マーヴェリックの活躍に機を良くした軍上層部は、マーヴェリックを彼の希望通り「トップガン」の教官に抜擢しました。こうしてミラマーに戻ったマーヴェリックは、ジュークボックスから流れるかつてのチャーリーとの思い出の曲を聴いていたところ、そこにマーヴェリックの活躍を知ってワシントンから戻ってきたチャーリーが現れました。劇的な再会を果たしたマーヴェリックとチャーリーは愛を確かめ合いました。
以上、映画「トップガン」のあらすじと結末でした。
「トップガン」感想・レビュー
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今からウン十年前、高校の頃に友人と観に行きました。トム・クールズの爽やかな笑顔が最高でした。歳を重ねても、あの爽やかな笑顔は健在です!!
才能はあるものの自己チュー気味の主人公が、挫折を乗り越えて“トップガン”へと成長していくという定番のストーリーです。主人公の恋のお相手は、行きつけのお店のウエイトレスかと思いきや、なんとトップガンの美人教官っていうがポイントです。教官と訓練生のロマンスにハラハラさせられます。 -
何と言っても映画冒頭シーン!!!私の映画鑑賞人生で一番といっていいほどかっこいい入り方。戦闘機の離発着、その離発着を支えるために動きまくる軍人、そして離陸の前にしっかりと挨拶をして空へと飛び立っていく・・・。戦闘機が空母に着艦する所をカメラで納めているので貴重です。空母と戦闘機が生き生きとしていて、初めて見る方に衝撃を与える映画です!!
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この映画、今の航空好きの若者達にも結構見られているようです。年代に関係なく観客の心を揺さぶり続けています。音楽も唯一無二。躍動感に溢れ、インパクトの有る、いつ聞いてもカッコイイ。戦闘機物の映像と言えば必ずこの音楽がバックに流れます。
この映画に影響を受け子供と航空祭に行って来て、実際にブルーインパルス等の編隊飛行を頭上で見て、そのド迫力爆音を目の当たりにしてきました。すぐに映画の冒頭の出発シーンを思い出しました。映画のように相当厳しい訓練が積まれていないと出来ない見事な演技でした。この映画を見ていたおかげで、実際の戦闘と航空展示飛行とは全く違うという、パイロットの気持ちが手に取るように分かりました。 -
新婚旅行はこのトップガンが好きでサンディエゴでした。
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わたしが中学1年生の時に初めて見た洋画!それまで見てきた邦画やアニメ映画のそれとは違い(こういう映画を選んだ)自分が少しオトナになったような感覚を覚えています。ストーリーも分かりやすくて入り込めた思い出の作品。ラブストーリーも良かった。当時の若くて色気のあるトム・クルーズ氏にときめいたわたしは教科書にムダにTomCruiseと書きまくっていた記憶。今も変わらず好きな俳優さんです。
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メグ・ライアンの存在感が、素晴らしいです。
何十回も見て、未だに新鮮な気持ちで見ることが出来る作品です。サントラ盤を買って車でよく聞いていたし、憧れてしまう。オールディーズの曲も映画の影響で知ったし、そこから色々な曲を聞くようになりました。戦闘機にも興味を持つことで、家族で自衛隊のブルーインパルスを見に行くこともありました。映画にどっぷり浸かるようになったし、感情を学ぶことも出来た良い作品だ!