ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間の紹介:1992年アメリカ映画。ある小さな町でテレサ・バンクスという少女が殺害されたとの報告が入り、FBIのオズモンドが捜査にあたる。しかし彼は謎の失踪をとげ、そしてその一年後にローラ・パーマー殺害事件が起こる。学園の女王ローラの裏側にある秘密とは。そしてローラが恐れる存在“ボブ”とは・・。熱狂的ファンを生みだした海外ドラマ「ツイン・ピークス」の前日譚にあたり、“世界で一番美しい死体”ローラ・パーマーの最期を描いた作品。
監督:デヴィッド・リンチ 出演:シェリル・リー(ローラ・パーマー)、パメラ・ギドリー(テレサ・バンクス)、レイ・ワイズ(リーランド・パーマー)、モイラ・ケリー(ドナ・ヘイワード)、フェーベ・アウグスチヌス(ロネット・ポラスキー)、カイル・マクラクラン(デイル・クーパー捜査官)、クリス・アイザック(チェスター・デズモンド捜査官)、キーファー・サザーランド(サム・スタンリー捜査官)、デヴィッド・ボウイ(フィリップ・ジェフリーズ捜査官)、ほか
映画「ツインピークス/ローラパーマー最期の7日間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ツインピークス/ローラパーマー最期の7日間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間の予告編 動画
映画「ツインピークス/ローラパーマー最期の7日間」解説
この解説記事には映画「ツインピークス/ローラパーマー最期の7日間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間のネタバレあらすじ:起
テレサ・バンクスという10代の少女が殺害され、FBI捜査官オズモンドがスタンリー捜査官と組み、事件の捜査にあたることとなります。事件が起きた小さな町ツインピークスに向かいますが、住人は保安官をはじめ余所者に冷たく歓迎されませんでした。しかし、テレサの検死と聞き込みを行い、頭を何度も殴られて死亡したこと・左手の薬指に妙な打撲傷があること・テレサがコカインを吸っていたことが分かります。オズモンド捜査官はテレサが住んでいたトレーラーを調査し、テレサが左手の薬指に緑色の指輪をしていたことを知り、その指輪をトレーラーの下で見つけます。
その頃、フィラデルフィアではクーパー捜査官(ドラマ版の主人公)が「2月16日午前10時10分、前に話した夢の日だ」と上司のゴードンに会いに来ます。そこに二年近く失踪していたジェフリーズ捜査官が現れます。彼は様子がおかしく、赤いカーテンで仕切られた部屋にいる小人の夢をみせ「この指輪で汝らは結ばれる」と言います。クーパー捜査官が夢から覚めるとジェフリーズ捜査官は消えており、その上デズモンド捜査官までもが消息を絶ったという報告が入ります。
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間のネタバレあらすじ:承
クーパー捜査官はテレサが借りていたトレーラーを調べに行きます。そこに残されたデズモンド捜査官の車の窓ガラスには“Let’s Rock (さあ、やろう)”の文字が書かれていました。テレサが死んだ川を見ながらクーパー捜査官は「事件は繰り返される気がする」と感じるのでした。
テレサの事件から一年後、学園の人気者であるローラは親友のドナと共に高校生活を楽しんでいました。しかしその裏側で、ローラは朝からコカインを吸い、多くのボーイフレンドと関係を持っていました。しかしジェームズには「天使も助けてはくれない」と今の状況を話すなど、心を許していました。
ある日、ローラは自分の部屋に隠していた秘密の日記帳のページが何者かに破られていることに気づきます。ローラはひどく取り乱し部屋を飛び出し、ハロルド(ローラが食事を配達していた植物学者)に会いに行きます。ローラはハロルドに日記帳を破ったのは“ボブ”だと言います。ハロルドは“ボブ”など実在しないと諭しますが、ローラは「“ボブ”は実在し、12の時からローラを玩具にしていてローラの中に入ろうと魂まで狙っている」とハロルドの家から出ていきます。
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間のネタバレあらすじ:転
日中のローラは食事配達のボランティアをしており、そこで老婆と少年から不思議な絵を渡されます。家に帰ったローラは自分の部屋の日記帳を隠していた場所で“ボブ”の姿を見て慌てて隠れます。しかし、家のドアから姿を現したのは父親のリーランドであり、ローラは「そんなはずはない」と泣き叫ぶのでした。
ローラが貰った不思議な絵を部屋に飾ると、夢の中で小人のいる赤いカーテンで仕切られた部屋に誘われます。そこでクーパー捜査官から「指輪を受け取るなローラ」と警告をうけ、ローラはそこで目覚めます。
夜になると着飾ったローラはロードハウスという店に出かけ、売春をしていました。後をつけてきたドナがその日は乗り気ではなかったローラを挑発し、共に乱交が行われている秘密の部屋へ向かいます。ローラはそこで“片目のジャック(ローラがクビになった売春宿)”で一緒に働いていたロネットと再会します。片目のジャックではテレサも働いておりローラ達とは顔見知りでした。更にロネットは「テレサが誰かを金目的でゆすっていた」といいます。ローラは乱交を楽しんでいましたが、男にいいようにされているドナを見つけて正気に戻り、「私のようにならないで」とドナを抱きしめます。
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間の結末
ローラと同じように、ローラの父親リーランドにも裏の顔がありました。実はローラの父親リーランドはローラが売春をしていることを知っており、テレサを殺害したのもリーランドでした。リーランドは“片目のジャック”でテレサを買っておりテレサを訪ねた際にベッドの上にいるローラとロネットを見ていたのです。その時の動揺した様子をテレサに見られ怪しまれた為に、テレサを殺したのでした。
ローラが殺害される二日前の夜、コカインを吸い眠りについたローラに“ボブ”がのしかかってきます。ローラが必死に「何者なの?」と問いかけると、その姿はやがてリーランドへと変化し、遂にローラは“ボブ”が父親の中に存在していることに気づくのでした。
真実に気づき、ますますコカインに溺れるローラは次の日の夜にジェームズを呼び出し「あなたのローラは消えたの」と別れを告げ、ロネットと男達が待つロッジに向かいます。そこでの乱交の最中にリーランドが現れローラとロネットを廃電車に拉致します。ロネットは逃げ出すことができましたが、リーランドの中にいる“ボブ”がローラに乗り移ろうとします。ローラがテレサの緑色の指輪をはめ拒むと、怒った“ボブ”がローラを刺し殺します。そして、“ボブ”が宿ったままのリーランドがローラの死体をビニールに包み川に浮かべます。一方、命を落としたローラは夢で見た部屋の中におり、そこで無くしたはずの天使の姿をみて笑うのでした。
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