ツイン・ピークス パイロット版(序章)の紹介:1990年アメリカ映画。美しく平和な町ツインピークスで女子高生ローラ・パーマーが殺され、遺体となって発見されます。この事件を軸として話は進み、町や村人達が抱える闇を暴いていく事になっていきます。一時期一大ブームを巻き起こした作品でもあります。1990年から1991年にかけてアメリカ合衆国にて放映されたテレビドラマ「ツイン・ピークス」シリーズに繋がるパイロット版。
監督:デヴィッド・リンチ 出演:カイル・マクラクラン(クーパー)、マイケル・オントキーン(ハリー)、ジョアン・チェン(ジョシー)、シェリル・リー(ローラ・パーマー)、ダナ・アッシュブルッグ(ボビー)、ジェームズ・マーシャル(ジェームズ)、ララ・フリン・ボイル(ドナ)、レイ・ワイズ(リーランド)、グレイス・ザブリスキ(セーラ)
映画「ツインピークス 序章」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ツインピークス 序章」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ツインピークス 序章」解説
この解説記事には映画「ツインピークス 序章」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ツイン・ピークス 序章のネタバレあらすじ:起
カナダとの国境近くにあるツインピークスという町の湖畔で地元の女子高生ローラ・パーマー(シェリル・リー)が死体で発見されました。保安官のハリー(マイケル・オントキーン)が警部補のアンディと共に身元を確認します。その頃ローラの母セーラ(グレイス・ザブリスキ)は娘がいない事に気づきあちこち連絡をかけています。仕事でグレートノーザンホテルにいた父リーランド(レイ・ワイズ)の元にハリーがやってきて悲報を知り二人悲しみに暮れます。
ローラのボーイフレンドだったボビー(ダナ・アッシュブルッグ)は朝練をサボってコーヒーを飲んでいました。この店で働いているシェリーとどうやら不倫関係にあるようです。
ボビーが登校するとハリー達が学校にやってきていました。ボビーはローラと昨晩一緒にいたという疑いがあるため事情聴取されてしまいます。そしてローラの死は学校中に知れ渡る事になります。
ハリーがパーマー家で事情聴取していると製材所ヤネクの娘でローラの同級生のロネットが行方不明だという連絡が入ります。その後ロネットは下着姿で線路を歩いている所を発見、保護されます。
ツイン・ピークス 序章のネタバレあらすじ:承
事件解決のためツインピークスの町にFBIのクーパー捜査官(カイル・マクラクラン)がやってきました。早速意識不明で入院しているロネットの元に向かいます。クーパーはロネットの爪を調べだしますが何も見つかりません。そしていよいよ解剖前のローラの遺体の元に向かいます。検死が終わっているにも関わらずロネット同様に爪を調べだすクーパー、なんとローラの爪の間からRの文字が書かれた小さな紙片を発見しました。
ローラの親友ドナ(ララ・フリン・ボイル)はエドが経営するガソリンスタンドを訪れ、そこでローラの秘密の恋人だったジェームズ(ジェームズ・マーシャル)から「9:30 ロードハウス」と書かれたメモを受けとります。そこにボビーの親友マイクがやってきてボビーが警察に捕まったから一緒に来るように伝えるのでした。
ツイン・ピークス 序章のネタバレあらすじ:転
ローラの所持品を調べるクーパーとハリー。ローラの日記の最後にJのイニシャル、それを事件と関連すると睨みます。そして日記に張り付けてあった貸金庫の鍵を見つけます。鍵の入っていた袋に付着していた白い粉をコカインだと断定するクーパーにローラを知るハリーは怪訝な顔を見せます。その後アンディからローラとロネットが暴行を受けた場所が発見されたと連絡が入ります。
クーパーとハリーはボビーの取調べを行います。その際にローラとドナが撮影されているビデオを見せ、Jという人物に心当たりはないかと尋ねます。終始毒づいていたボビーでしたがクーパーはボビーではないと直感しハリーに伝えるのでした。そしてドナも呼びだし、ボビー同様にビデオを見せ、撮影者について尋ねますがドナは通りかかったハイカーに頼んだとしか言いませんでした。クーパーはそれを聞いて彼女を帰しますがその後ローラの瞳を拡大した映像から撮影者はバイクに乗っていることが判明するのでした。クーパーとハリーは暴行現場に直行、現場には血まみれの地面にハートのネックレスの半分が落ちているのを発見します。その付近に「火よ 我と共に進め」と書かれた紙片も見つけます。ネックレスの半分はジェームズが持っているようです。
クーパーとハリーはローラの貸金庫開けにやってきました。金庫を開けると現金1万ドルとセクシーな姿をしたロネットが掲載された雑誌、雑誌にはボビーと不倫をしているシェリーの夫レオが所有しているトラックと同型の写真が載っていました。
ツイン・ピークス 序章の結末
製材所を所有していたアンドリューが死去したため遺産を全て相続したジョシー(ジョアン・チェン)絡みのいざこざを見てクーパーは一年前に起こったテレサ・バンクス殺害事件と共通点があり、同一犯によるものだと話すのでした。
妹に協力してもらい家を抜け出したドナはバイク乗りが集まるライブハウス「ロードハウス」に向かいます。クーパーとハリーもバイク乗りを張り込むためやってきました。ボビーとマイクも車を飛ばしやってきます。遅れてドナもやってきました。ドナに気付いて詰め寄るマイクを止めようとエドが割って入ります。その混乱の隙にドナは外に出てバイク乗りジョーイの手を借り、ジェームズと合流します。追跡していたクーパーとハリーでしたが見失ってしまいます。
昨晩ローラと一緒にいたジェームズは様子のおかしいローラが走り去っていくのを引き留めなかった事を後悔していることをドナに話します。ドナは慰めつつもジェームズと口づけを交わし、二人は互いに愛し合っている事に気付くのでした。アリバイはないが出頭するというジェームズ。ドナと共にハートのネックレスをその場に埋めて隠すのでした。
クーパーとハリーは程なく二人を確補し、ジェームズを収監します。そこにはロードハウスで暴れていたボビーとマイクも収監されていました。
長い一日を終えたクーパーはハリーから薦められたグレートノーザンホテルに泊まる事になりました。ハリーは製材所に立ち寄りジョシーと熱い口づけを交わします。その様子を見ていたキャサリンはリーランドに連絡をし、また来ていると愚痴をこぼしています。
悪夢で目を覚ましたセーラ。その頃ジェームズが埋めたネックレスを何者かが掘り返し、持ち帰っていました。
以上、映画「ツイン・ピークス パイロット版(序章)」のあらすじと結末でした。
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