戦火の馬の紹介:2011年アメリカ映画。1982年にイギリスで発表されたマイケル・モーパーゴの小説をもとに、舞台化もされたこの作品を、スティーブン・スピルバーグ監督が映画化しました。ジョーイの視点から見た戦場の様子や人々のドラマが描かれています。ジョーイと少年アルバートの深く結ばれた絆に感動します。
監督:スティーブン・スピルバーグ 出演者:ジェレミー・アーバイン(アルバート・ナラコット)、エミリー・ワトソン(ローズ・ナラコット)、デビッド・シューリス(ライオンズ)、ピーター・ミュラン(テッド・ナラコット)、ニエル・アレストリュプ(エミリーの祖父)、トム・ヒドルストン(ニコルズ大尉)、デビッド・クロス(ギュンター)、パトリック・ケネディ(ウェイバリー中尉)、ほか
映画「戦火の馬」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「戦火の馬」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
戦火の馬の予告編 動画
映画「戦火の馬」解説
この解説記事には映画「戦火の馬」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
戦火の馬のネタバレあらすじ:起
イギリスの村のある貧しい農家では、農耕馬をさがしていました。農耕に適さない馬であるにも関わらず、アルバートの父親テッド(ピーター・ミュラン)は大金で落札してジョーイを手に入れます。母親のローズ(エミリー・ワトソン)は怒りはしたが、アルバート(ジェレミー・アーバイン)はジョーイと名付けた馬の世話を一手に引き受けました。
なかなか懐かないジョーイとの絆を深め、互いに強い信頼関係を築いていきます。農耕では役に立たないものの、ジョーイに真摯に向き合い、畑を耕すことができるようになるまで調教します。荒れた大地を耕し、作物を植え、うまくいくように見えたものの、天候の悪化により作物が駄目になります。
そして、一家の危機を救うため、父親は大金と引き換えにジョーイを売ってしまいました。
戦火の馬のネタバレあらすじ:承
ジョーイを買ったのは軍人ニコルズ大尉(トム・ヒドルストン)で、第一次世界大戦が始まり、軍馬として買われていったのです。ジョーイとの別れを惜しむアルバートに、大尉は大切にすることを伝え、無事に戻れば必ず返すと約束しました。
ニコルズ大尉はジョーイと共に戦場へと赴きますが、最新式の兵器で迎えたドイツ軍を前に、ニコルズ大尉は命を落とします。生き残った馬は利用価値があるためドイツ軍に連れて行かれます。
ジョーイだけでなく名馬トップソーンも一緒でした。ニコルズ大尉の死亡を聞いたアルバートは居ても立っても居られず、ジョーイを探し出すため自ら軍に志願しました。
戦火の馬のネタバレあらすじ:転
ジョーイはドイツ軍の手に渡った後、軍の脱走をする二人の兄弟や、村はずれに住む孫娘と祖父と出会います。孫娘とジョーイは仲良くなりますが孫娘は命を落としてしまいます。
ジョーイは再びドイツ軍へと戻ってきますが、重い榴弾砲を引かされ、一緒にいたトップソーンが膝を傷め疲労により死んでしまいます。馬の世話係のフリードリヒとジョーイが悲しむ間もなく、イギリスから攻撃を受けてジョーイは逃げ出します。
たった一頭で戦場を走り抜けるジョーイは、有刺鉄線に絡まって身動きが取れなくなりました。イギリス兵とドイツ兵はそれぞれジョーイを助けにやって来ます。そして、コイントスによりジョーイはイギリス軍の手に渡ります。
戦火の馬の結末
軍に連れ帰ったジョーイを手当てしてもらおうとしますが、人間の負傷者が優先される状況です。ジョーイは軍にいたアルバートを見つけ、再び出会えたことを心から喜びます。自分の馬だということを証明し、軍医もできるだけの手当てをすると請け負いました。
その後イギリスが勝利を得て、戦争は終わります。ジョーイは競売にかけられ、アルバートはお金をかき集めて参加します。落札価格は1000ポンド。ジョーイと仲が良かった孫娘の祖父が落札しました。
アルバートはジョーイのことを諦めようとしますが、ジョーイとアルバートが寄り添う様子に心打たれた老人は、ジョーイを手放すのでした。
以上、映画「戦火の馬」のあらすじと結末でした。
傑作映画の1つ。もともとはイギリスで上演された舞台だと俳優のインタビューで聞いた。繊細なシーンと雄大な自然とドラマチックな運命と、と言う感じの作品だった気がする。数年前に見たけれど忘れられない映画。