ウィル・ペニーの紹介:1967年アメリカ映画。アメリカで1960年代に放映されていたTVドラマシリーズ『The Westerner』を元に映画化した西部劇です。家族も身寄りもない中年のカウボーイが夫のいる母子と惹かれ合っていくのですが、宿敵との対決は目前に迫っていました…。
監督:トム・グライス 出演者:チャールトン・ヘストン(ウィル・ペニー)、ジョーン・ハケット(キャサリン・アレン)、ドナルド・プレザンス(クイント)、リー・メジャース(ブルー)、アンソニー・ザーブ(ダッチー)、ベン・ジョンソン(アレックス・フラットアイアン)、ブルース・ダーン(レイフ・クイント)ほか
映画「ウィル・ペニー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウィル・ペニー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウィル・ペニーの予告編 動画
映画「ウィル・ペニー」解説
この解説記事には映画「ウィル・ペニー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウィル・ペニーのネタバレあらすじ:起
少年の頃から牛追いをしてきた初老のカウボーイ、ウィル・ペニー(チャールトン・ヘストン)は、テキサスからカンザスシティーへと伸びる鉄道の支線まで無事に牛を運び終えました。雇い主のアンス・ハワード(G・D・スプラッドリン)はウィルの能力を高く評価、更なる仕事を提案しましたが、ウィルはその仕事を若手に譲り、自分は若きカウボーイのブルー(リー・メジャース)とその友人のダッチー(アンソニー・ゼルブ)を引き連れて再びテキサスへと南下していきました。旅の途中、ウィルたちは説教師を名乗るクイント(ドナルド・プレザンス)の一家と遭遇、仕留めた獲物の鹿を巡ってトラブルとなり、銃撃戦の末にウィルはクイントの息子を射殺しますが、ダッチーは重傷を負ってしまいます。クイントはウィルらに復讐を誓ってその場を立ち去り、ウィルらはダッチーの治療のために医者を探すことにし、近くのケートロン(クリフトン・ジェームズ)の交易所に立ち寄りました。
ウィル・ペニーのネタバレあらすじ:承
ウィルらはケートロンの交易所で、カリフォルニアにいる夫に会いに行くというキャサリン・アレン(ジョーン・ハケット)という女性とその息子ホーレス・グリーリー(ジョン・グリース)と出会います。ひとまずダッチーの手当てをキャサリンに手伝ってもらったウィルらは、キャサリンらと離れるとアルフレッドの町へ向かい、ダッチーをフレイカー医師(ウィリアム・シャラート)のもとに預けました。ブルーはダッチーに付き添うことを決め、ウィルはただ一人、紹介されたフラットアイアン牧場へ向かいました。牧場主のアレックス(ベン・ジョンソン)に運良く雇ってもらえることになったウィルは、冬の間一人で山岳地帯にある広大な牧場の境界線の見回りを任されることとなりました。
ウィル・ペニーのネタバレあらすじ:転
ウィルが見回りの拠点となる山小屋へ到着すると、そこにはオレゴンへの道案内人に見捨てられて置き去りにされてしまったキャサリン親子が居座っていました。ウィルはそのまま見回りに出かけましたが、そこにクイント一味が襲い掛かり、ウィルは馬と銃を奪われて暴行を受け、重傷を負って冬の山に放置されてしまいます。必死で山小屋に帰り着き、キャサリン親子の手厚い看病で一命を取り留めたウィルは、次第にキャサリン親子に心を開き始め、初めて感じる家族の温かさを肌身で感じ取っていました。しかし、山小屋にウィルがいることを知ったクイント一家が小屋に押し入り、武器を持たないウィルは彼らの言いなりになるしかありませんでした。
ウィル・ペニーの結末
クイントの息子たちがキャサリンを奪いあっている隙を突いてウィルは山小屋を脱出、傷の癒えたダッチーやブルーと合流しました。ウィルらはキャサリン親子を安全な場所へ避難させると激しい銃撃戦を繰り広げ、ようやくクイント一家を壊滅させました。ウィルから事情を聞いたアレックスはキャサリン親子を幌馬車隊に乗せようとしましたが、キャサリンは夫と離婚してウィルと新たな人生を歩もうと決意していました。しかし、ウィルは間もなく50歳になる身、人生をカウボーイ一筋で生きてきた彼にはキャサリンの愛を受け止めるだけの自信はありませんでした。ウィルは給料をキャサリン親子に渡すようアレックスに告げると、ダッチーやブルーを引き連れて再び旅立っていきました。
この映画の感想を投稿する