D.O.A.の紹介:1981年アメリカ映画。1978年1月、ロンドンパンクの帝王セックス・ピストルズは初めてのアメリカツアーを開始します。今作は、彼らや観客のアメリカでの様子、ピストルズのメンバーであるシド・ヴィシャスのインタビュー、彼らと同時期に活躍したパンクバンドの貴重なライブ映像をまとめたパンク・ドキュメンタリーです。
監督:レック・コワルスキー 出演者:セックス・ピストルズ、シド・ヴィシャス、ジェネレーションX、シャム69、デッド・ボーイズほか
映画「D.O.A. (1981年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「D.O.A. (1981年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「D.O.A. (1981年)」解説
この解説記事には映画「D.O.A. (1981年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
D.O.A.のネタバレあらすじ:起
1978年1月。ロンドンパンクの帝王セックス・ピストルズは、前年リリースしたファーストアルバム「勝手にシャム!」を引っ下げ、初めてのアメリカツアーを開始しようとしていました。イギリス国内ではパンクロックブームを牽引する絶対的存在でしたが、遠く離れた異国の地ではまだ未知数の存在でした。ライブ会場には、ロンドンで猛威を振るうバンドを一目見ようと多くの観客が列を作っていました。
D.O.A.のネタバレあらすじ:承
一方、ロンドンでは、セックス・ピストルズの成功を受けて数多くのパンクバンドが結成され、社会に不満を持つ若者たちの熱狂的な支持を受けていました。ビリー・アイドル率いるジェネレーションX、元セックス・ピストルズのグレン・マトロック率いるリッチ・キッズ、シャム69、デッド・ボーイズ、X・レイ・スペックスなどが怒れるパンクキッズを前に熱いライブパフォーマンスを展開していました。パンクバンドに影響を受けた若者の1人は、自分たちもバンドを結成しようと考えます。
D.O.A.のネタバレあらすじ:転
今作では、セックス・ピストルズのメンバーだったシド・ヴィシャスへのインタビューを数回に渡って敢行しています。恋人のナンシー・スパンゲンとともにインタビューに応じるシドは常にドラッグと酒を手放せず、同じく重度の薬物中毒者であるナンシーも取材中に意味不明な行動をとる始末。シドの人生最後となったインタビューでは、シドとナンシーの薬物中毒はかなり悪化しており、もはやまともに受け答えできる状態ではなく、途中で昏睡状態に陥ることも。ナンシーはこの直後に謎の死を遂げ、シドもまた1979年、21歳の若さでこの世を去ります。
D.O.A.の結末
パンクロックに影響を受けた若者の1人は仲間を集めてバンドを結成、人前での初めてのライブを行います。一方、セックス・ピストルズのアメリカツアーは波乱と混沌に満ちたものでした。行く先々で罵声と怒号を浴び続け、元々不安定だったバンドの状態も悪化、ヴォーカルのジョニー・ロットンの目は虚ろで疲れ切っていました。薬物中毒の悪化していたシドはライブ中にベースで客を殴り、殴られた客はピストルズを徹底的に非難しました。そしてツアー最終日、1978年1月14日のサンフランシスコ公演。既にピストルズを脱退する決意を固めていたジョニーはアンコールで歌うのを放棄し、やる気なさそうに観客にマイクを向けます。そしてステージが終わった瞬間、「騙された気分はどうだい?」とその場の人々全てに投げかけました。ツアー終了直後、ジョニーはピストルズを脱退、伝説のパンクバンドは一気に崩壊に向かうのです。
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