ブルース・リー/死亡遊戯の紹介:1978年香港映画。シンジケートの首領、ドクター・ランドはビリーを勧誘するも断られてしまったため、あの手この手で殺害を図る。ついに撮影中に銃弾を浴び死んだと思われたが、それは表向きでシンジケートを壊滅させるため、ビリーはひとり戦いを挑む。
監督:ロバート・クローズ 出演:ブルース・リー(ビリー・ロー)、ギグ・ヤング(ジム・マーシャル)、ディーン・ジャガー(ドクター・ランド)、コリーン・キャンプ(アン・モリス)、ヒュー・オブライアン(スタイナー)ほか
映画「ブルース・リー/死亡遊戯」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブルース・リー/死亡遊戯」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブルース・リー/死亡遊戯」解説
この解説記事には映画「ブルース・リー/死亡遊戯」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブルース・リー/死亡遊戯のネタバレあらすじ:1
映画の格闘シーンの撮影が終了、ビリーがスタジオを出ようとすると突然頭上に照明器具が落ちてきます。スタッフが様子を確かめに行く中、そのまま自身の控室へと向かうと、そこにはシンジケートの首領であるドクター・ランドの右腕、スタイナーが来ており、自分達との契約を拒んだロックグループが事故で指を失ったことを話し、それが嫌なら・・・と迫ります。しかし、その脅しにも怯まないビリー、断固拒否します。¬ボスであるドクター・ランドのところへやって来たスタイナー、他にも来ていた部下達に3週間後のマカオの空手選手権が最も重要だと話すドクター・ランドに対し、問題はビリーだと話します。さらに彼の恋人、アンにも契約を断られたと話すカール、2人を懲らしめてやろうとしています。車の中でまた奴らが来たとビリーに話すアン、そこへ奴らの差金のライダー3人が現れ、付け回してきます。逃げるビリー達、退路を塞いでいたのはスタイナーです。絶対に車を下りるなと言い残し、1人外に出るビリー、ライダー達と格闘になります。しかし、戦いに隙を取られ、アンの元に忍び寄るスタイナー、彼女の喉元に尖り物を付きつけると形成逆転、ビリーは打ちのめされてしまいます。とあるカフェで記者をしている友人のジムに奴らとは争うべきではないと釘を刺され、後日ある劇団の座長である叔父を訪ねたときは戦うつもりなら相当な覚悟が必要と言われ、さらに奴らの差金が何度か襲撃に来るも、ビリーは一切信念を曲げません。
ブルース・リー/死亡遊戯のネタバレあらすじ:2
銀行を2つ使って資金洗浄した150万ドルが足のつくことなく直接家に届けられるとスタイナーから聞き安心するドクター・ランド、そこへカールが現れ、ビリーから連絡がないと告げます。それが答えだと判断したスタイナーとドクター・ランド、始末することを決めます。電話ボックスからアンに電話するビリー、自分の乗る予定の6時のフェリーに乗れと指示します。指示通りに乗り込みビリーと落ち合うアンですが、巻き添えにはできないから1人ですぐにアメリカに帰り、身を隠すように言われ拒否するアンに対し、自分には仕事が残っている、明日の撮影が済んだら自分も身を隠すと告げます。しかし、その様子は全てフェリーに潜入していた奴らの手下によって筒抜けになっています。ビリーの様子がおかしいとジムに電話するアン、彼が組織と戦うつもりであることにうすうす感づいています。午後からの撮影の様子を見にスタジオに向かう2人、現場では既に撮影が行われており、銃撃のシーンが撮られています。そのエキストラの中に潜入しているスティック、渡された音しか出ない弾をこっそり実弾にすり替えています。そこへ2人が到着、ビリーの撮影が始まろうとしています。監督の掛け声でアクションを始まるも、本物の銃弾をセットしたスティックの発砲で倒れるビリー、現場が騒然とする中、スティックは何食わぬ顔でその場を後にします。
ブルース・リー/死亡遊戯のネタバレあらすじ:3
ある病院に運ばれたビリー、診察の結果、顔は整形で元に戻せることが分かります。極秘で手術を行う傍ら、偽の診断書で自分を死んだことにしてくれと執刀医に頼むビリー、ジムもその準備は既にできていると話します。さらにアンにも知らせるというジムに対し、巻き込まれるかもしれないから話さないでおきたいとビリーが頼みます。
町中に号外が出る中、厳重体制で偽の葬儀が始まり、沿道に集まったファンが大スターの死を悲しんでおり、その中にはアンの姿もあります。そこに妙な奴らが来ていると報告を受けるジム、それはスタイナーとカールであり、2人を見かけたアンは詰め寄って唾を吐きかけます。その様子にジムが強引にアンを引っ張ってその場を後にし、殺されるつもりかと問い詰めます。恋人の死のショックで入院したアン、3週間後、ジムがお見舞いに来ます。回復しているならすぐに帰国すべきと推されるも、アンはまだやることがあると残る意思を示します。ジムが帰っていく中、様子を見に来たドクター・ランド達、力になりたいとそれっぽい言葉をかけますが、全く話し合う気のない様子に埒が明かず、帰りの車の中で厄介な女だとこぼします。
ブルース・リー/死亡遊戯のネタバレあらすじ:4
退院後、変装してドクター・ランド達を尾行するビリー、行き先がマカオとわかり、同じく向かいます。その頃、撮影現場にいた男が病院に現れたとジムに電話をかけるアン、すぐに警察へと話すジムの言葉が聞こえる前に、バッグに拳銃を忍ばせて電話ボックスを後にします。マカオについたドクター・ランド達、尾行されているとも知らずに車を飛ばします。しかし、途中で通りかかった細い路地で獅子舞の人だかりで進路を塞がれ、しかも後ろにはビリーが乗り込んだタクシーがいるので完全に動けなくなり、屋敷到着後、下らないことで遅れてしまったとこぼします。屋敷の壁を飛び越えて潜入するビリー、ドクター・ランドが1人になっている隙をついて詰め寄ります。すぐに護衛の男達が駆け付け格闘が始まるも、ビリーの前に歯が立ちません。やがて現れたスタイナーが銃で応戦してきたため引き上げていくビリー、カールが後を追いますが捕まえることはできません。
ブルース・リー/死亡遊戯のネタバレあらすじ:5
その夜始まった空手選手権、大いに盛り上がっている中、アンが姿を現します。出場しているカールの試合に気を取られ、全く気付いてないドクター・ランド達に近づき、バッグに忍ばせた拳銃を取り出そうとしています。その様子をずっと見ていた謎の老人、天の裁きを待てと諭されるアン、振り返ってみるも、もうそこにはその老人の姿はありません。
試合はカールが勝利、ヘビー級のチャンピオンになり、控室で祝賀会が始まります。盛り上がる中、シャワーを浴びてくるとロッカー室に向かうカール、そこにあの老人が待ち構えており、その正体は変装したビリーです。戦いが始まるも、隣の部屋は祝賀会で盛り上がっており、誰も気付かない中、1人の男が微かな物音を聞きつけ、ドアに耳を立てるとカールが誰かと戦っていることが分かります。ようやく異変に気付き、鍵をこじ開ける男達、しかし時既に遅く、カールは息絶えています。カールが死んだことで激しく怒るドクター・ランド、アンとジムを尾行するよう部下たちに命じ、カールを殺した人物と自身を襲ったのは実はビリーなのでは・・・とスタイナーに話します。ビリーは既に死んで、棺も確かめたと返しますが、ドクター・ランドはビリーの墓を掘り起こすことを指示します。ビリーが死んだことが嘘だったことが分かったドクター・ランド、帰宅しようとしていたアンをマンションの駐車場で取り押さえます。さらに外を歩いていたジムを呼び止め、九龍の倉庫に1人で来いとビリーに伝言を残します。
ブルース・リー/死亡遊戯のネタバレあらすじ:6
九龍の倉庫にやって来たビリー、アンを発見します。既に外はドクター・ランドの部下達が張っている中、アンに対し隙を突いて逃げろと指示します。そしてついにライダー達が窓をバイクでぶち破って強行突入、ビリーを探し始めますが、物陰から様子を伺っていたビリーは1人のライダーを軽く倒し、トラックスーツとヘルメット、そしてバイクを奪います。その後も次々とライダー達を倒していき、その隙にアンは倉庫を脱出します。さらに、加勢するためにやって来たスティックも打ちのめし、ドクター・ランドのアジトがレストランであるレッドペッパーだと聞き出します。スティックから連絡がないことに苛立つドクター・ランド、その頃、既にレッドペッパーへ来ているビリー、すぐに入れそうな場所を見つけ、店内に潜入します。誰もいないのでさらに上の階へ、待っていたのはヌンチャクの使い手、パスカルです。互いにヌンチャクを振り合い、暫く睨み合うも、足技を上手く使ったビリーが徐々に押していきあっさり倒します。
ブルース・リー/死亡遊戯の結末
さらに上の階へ、合気道の使い手と相対します。先程とは異なり接近戦で投げ技等を繰り出すビリー、またまた勝利となりますが、徐々に疲れが見え始めています。しかし力を振り絞って次の階へ、そこにいたのは大男のハキムです。非常に落ち着いた様子と、大柄でありながら非常に素早い身のこなし、今までの相手とは格が違います。怯むことなく攻撃を繰り出すビリー、しかし全く表情を変えることなく向かってくるハキム、徐々に足元がふら付き始めます。両者体力の限界が迫る中、ビリーはヘッドロックでハキムを仕留めます。そこへ様子を見に来たスタイナー、刃物を仕込んだ杖で仕掛けるも全く通用することなく、階段から蹴り落とされて絶命します。
最上階に来たビリー、ドクター・ランドはダミー人形を残し既に逃亡を図っています。後を追うビリー、屋上の梯子から逃げようとしている様子を目にします。同じく梯子を下りるビリー、後がなくなったドクター・ランドは足を踏み外し、いくつかの看板にぶつかりながら転落し、最期を迎えます。こうして組織は完全に壊滅することになりました。
この映画の感想を投稿する