10ミニッツの紹介:2019年アメリカ映画。ある銀行強盗の男が意識を失った10分間に、共に強盗に加わっていた弟が死亡していた事件を巡り、男が事件の裏側を探ろうとする様を描いたアクション・サスペンスです。強盗計画の黒幕をブルース・ウィリスが演じます。
監督:ブライアン・A・ミラー 出演者:マイケル・チクリス(フランク・サリバン)、ブルース・ウィリス(ロード・レックス)、メドウ・ウィリアムズ(クレア)、カイル・シュミット(グリフィン・オブライエン)、テキサス・バトル(リチャード)、リディア・ハル(アイボリー)、セルヒオ・リズート(マーシャル)ほか
映画「10ミニッツ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「10ミニッツ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
10ミニッツの予告編 動画
映画「10ミニッツ」解説
この解説記事には映画「10ミニッツ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
10ミニッツのネタバレあらすじ:起
アメリカ・オハイオ州シンシナティ。凄腕の金庫破りフランク・サリバン(マイケル・チクリス)と弟のジョー(タイラー・J・オルソン)は、ジョーの恋人クレア(メドウ・ウィリアムズ)が働くバーで仲間で天才ハッカーのグリフィン(カイル・シュミット)、バクスター(スウェン・テンメル)、マーシャル(セルヒオ・リズート)と銀行強盗についての作戦会議を開いていました。
フランクたちに銀行強盗を依頼したのは裏社会の大物レックス(ブルース・ウィリス)であり、手下のアイボリー(リディア・ハル)を仲介役として何度も一緒に仕事をしてきたフランクたちに依頼してきたのです。
計画の実行当日、フランクたちは銀行に押し入り、グリフィン、バクスター、マーシャルが監視するなかフランクとジョーは奥の金庫室に潜入して、まんまと金庫の中からバッグを奪うことに成功しました。ところが、フランクたちが逃げようとしたその時、銀行に警報が鳴り響き、周囲は駆け付けた警官隊に取り囲まれました。
バクスターとマーシャルが警官隊と銃撃戦を繰り広げるなか、フランクとジョーは裏口から抜け出して車で逃げようとしたその時、フランクは何者かに後頭部を殴られて気絶させられてしまいました。10分後、意識をとり戻したフランクはジョーが何者かに殺害され、バッグがなくなっていることに気が付きました。
10ミニッツのネタバレあらすじ:承
生まれて初めて仕事に失敗したうえ、ジョーを殺されたフランクはひとまず隠れ家に身を隠し、何者かが自分たち兄弟を陥れたのか考え始めました。フランクはバッグの中身が何なのか知らされていませんでした。以前にジョーから仕事が終わったら足を洗ってクレアと共に逃げたいと告げられていたフランクは、まずクレアに会いに行き、力になると告げると彼女を伴って仲間たちに事情を聞きに向かいました。
その頃、フランクたちが失敗したことを知ったレックスは彼らの中に警報を鳴らした裏切り者がいると考え、アイボリーに裏切り者を暴くよう命じました。アイボリーはフランクから事情を聞こうとしましたが、アイボリーから逃げ出したフランクはまずバクスターに会いに行きました。バクスターもまたあの警報には驚いたと言い、ジョーが殺された時刻にはマーシャルと共に警官隊と銃撃戦をしていたことを話しました。その時、マーシャルの携帯に「フランクを殺せ」とのメールが入り、マーシャルはフランクに襲いかかりましたが、フランクはマーシャルを返り討ちにすると、尋問するために連れ出しました。
一方のレックスは、自分に銀行からバッグを奪うよう依頼してきた元締めのリチャード(テキサス・バトル)の手前、どうしても裏切り者を見つけ出さねばなりませんでした。この銀行強盗の真の目的は、世界的に有名な宝石泥棒が盗んだ時価3000万ドル相当の宝石を回収することでした。宝石泥棒から宝石を預かったブローカーは換金されるまでの間、今回の強盗のターゲットとなった銀行の貸金庫に預けていたのですが、このブローカーは何者かに殺害され、宝石泥棒も他国に逃亡したのです。それから12年が経った現在、銀行のあるオハイオ州は大洪水に見舞われ、なおも逃亡中の宝石泥棒は宝石を回収するためリチャードを通じてレックスに依頼してきたのです。
10ミニッツのネタバレあらすじ:転
フランクはバクスターを尋問し、グリフィンとマーシャルの居場所を吐かせようとしました。バクスターいわく、グリフィンはとっくに州の外に逃れており、バクスターが裏切り者ではないと確信したフランクは彼を解放しようとしましたが、バクスターが襲いかかってきたため仕方なく殺害しました。
続いてフランクは、違法の賭博場にいたマーシャルの元を訪れました。マーシャルは、グリフォンは今頃メキシコあたりに高飛びしているだろうと語りましたが、ジョーの死を知ると衝撃を受けていました。マーシャルも裏切り者ではないと確信したフランクはその場を離れましたが、その直後にマーシャルは賭博場に現れたアイボリーに射殺されました。
フランクはクレアを伴い、グリフォンの国外逃亡の手引きをした闇医者のホワイト医師(ジェフ・リーヴス)の潜伏するホテルを訪れました。フランクはホワイトから、グリフォンがこれからモントリオール行きの列車に乗ろうとしていることを聞きつけましたが、そこにもアイボリーが現れたのでフランクは裏口から脱出しました。アイボリーはホワイトを殺し、ホテルに火を放ちました。
フランクはクレアを伴って駅に向かい、鉄道員に扮して列車に乗り込もうとしたグリフィンを発見しました。フランクはグリフィンを問い詰めたところ、彼も裏切り者ではないことに気が付きました。その時、グリフィンは現れたアイボリーに射殺されました。アイボリーはグリフィンが手にしていたバッグを確認しましたが、宝石は入っていませんでした。その時、アイボリーはクレアに撃ち倒されました。
10ミニッツの結末
ジョーを殺し、宝石を奪った裏切り者とは何とクレアでした。フランクたちの作戦会議を盗み聞きしていたクレアはブツを横取りすることを思いつき、フランクたちが銀行強盗をしている間に警報を鳴らして警察に通報したのです。その際、クレアは逃げようとしたフランクを殴って気絶させ、ジョーと揉み合いになって殺害してしまったのです。宝石を奪ったクレアはバクスターに偽のメールを送ってフランクを襲わせるなど、裏工作をしていたのです。
全てが上手くいったはずのクレアでしたが、防弾チョッキを着ていたために命拾いをしたアイボリーに射殺されました。アイボリーの知らせを受けたレックスが現場に現れ、クレアが持っていた宝石を回収すると、フランクに仕事の報酬を渡し、ジョーのお悔やみの言葉をかけました。
最終的にはリチャードとの約束を果たした形のレックスはアイボリーと共にその場を立ち去り、裏切りの濡れ衣も晴れて、弟の復讐も果たしたフランクもまたその場から立ち去りました。
以上、映画「10ミニッツ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する