映画「12ラウンド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
12 ラウンド 復讐のデスマッチの紹介：2009年アメリカ映画。かつて逮捕した凶悪犯からの復讐に立ち向かう刑事を描いたアクション作品。逃走中の凶悪犯マイルズを追い詰めた警官ダニーは、マイルズの恋人を誤殺してしまう。１年後、脱獄したマイルズは街中に12のトラップを仕掛け、ダニーに復讐しようとするのだった。
監督：レニー・ハーリン 出演者：ジョン・シナ（ダニー・フィッシャー）、エイダン・ギレン（マイルズ・ジャクソン）、アシュレイ・スコット（モリー・ポーター）、スティーヴ・ハリス（ジョージ・エイキン）、ブライアン・J・ホワイト（ハンク・カーヴァー）ほか
この解説記事には映画「12ラウンド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台は現代アメリカ、ニューオーリンズ。FBIのジョージ・エイキンは、凶悪犯マイルズ・ジャクソンを追っていました。警察からマークされているにも拘らず、マイルズは包囲網を突破し恋人エリカ・ケッセンと合流。彼女の車に乗り込み逃走します。その頃、ニューオーリンズ市警に勤めるダニー・フィッシャーとその相棒ハンク・カーヴァーは、FBIの協力要請を受けマイルズの捜索にあたっていました。偶然にもエリカの車を発見した２人は職務質問を行い、トランクを開けようとします。するとトランクに隠れていたマイルズが飛び出して発砲、ハンクが被弾しました。車で逃走したマイルズとエリカを追いかけたダニーは、土地勘を活かして先回りし彼らを追い詰めることに成功します。ところが尚も逃げようとするエリカが車に撥ねられ死亡してしまいました。恋人の死を目の当たりにしたマイルズは、ダニーに向かって「お前を忘れないぞ」と言い残します。
マイルズの逮捕劇からちょうど１年後。ダニーは同棲中の恋人モリー・ポーターと小さな諍いを起こしていました。家のことに頓着しないダニーに、モリーは嫌気がさしているようです。彼女は疲れた様子で勤め先の病院へ向かいました。落ち込むダニーの携帯電話が鳴り響きます。相手は何とマイルズでした。近くで監視しているような口ぶりのマイルズに、ダニーは警戒しながら家の外へ出ます。マイルズはエリカを奪われた復讐として、ダニーにあるゲームを提案しました。マイルズが仕掛けた合計12のラウンドミッションをクリアするという内容です。マイルズはラウンド１でダニーの家を爆破。そしてラウンド２と称し、モリーを拉致していました。ラウンド12をクリア出来ればモリーは解放してやると言われ、ダニーは従うしかありません。マイルズはラウンド３のミッションを伝えました。15分後に街のどこかにある携帯電話に連絡をするので、その電話に出ろという内容です。駆けつけたハンクとヒントに従って移動したダニーは、弟が勤める消防署に行き着きました。近くで鳴った電話に出ると、相手は案の定マイルズです。ラウンド４のミッションは、貯蓄貸付銀行の貸金庫から箱をふたつ入手すること。銀行はマイルズが仕掛けた爆弾で火事になっていました。そこにFBIの刑事、エイキンとサンティアゴが合流します。彼らの話によると、マイルズは２週間前にフロリダの刑務所を脱獄していました。
銀行に到着したダニーは指定された箱を入手します。それと同時にマイルズからラウンド５についての電話がかかってきました。箱の片方には爆薬が、もう片方には次のラウンドのヒントが入っています。7分以内に２ブロック離れた波止場へ来いと命令されたダニーは、消防車を奪って街中を激走し、何とか爆弾の箱を海に投げ捨てました。ラウンド６の舞台はホテルです。監視カメラの映像から、マイルズと接触したベルボーイに話を聞くダニー。マイルズがアクセスコードを尋ねてきたというエレベーターに一緒に乗り込むと、ミッションがスタートしました。60秒後にエレベーターが落下するので、生き残る方を選べというのです。ダニーはエレベーター上部から脱出しますが、巨漢のベルボーイを引き上げるのに苦戦します。そしてあと少しというところで、エレベーターはベルボーイごと地上に落下してしまいました。悲しみと怒りを募らせるダニーは、ラウンド７の舞台となるバスに乗り込みます。バスにはマイルズとモリーが乗っていました。モリーの服の下には爆弾が巻きつけてあります。
ニヤニヤと笑うマイルズが提示したラウンド７のミッションは、自分が歩き去るのを見送れというものでした。彼がタッチパネル式の携帯電話から指を10秒離すと、モリーとバスに仕掛けた爆弾が爆発するというのです。それを聞いたダニーは、FBIがマイルズを射殺すべく配置したスナイパーから彼を守るしかありませんでした。混乱の中、マイルズはモリーを連れて姿を消します。苛立つダニーの元に、ハンクが朗報をもたらしました。この街に潜んでいるマイルズの協力者を発見したというのです。協力者のことはハンクに任せ、ダニーはマイルズから渡されたラウンド８のトラップを解除しようとしました。しかし失敗してしまい、路面電車のブレーキと無線が小型爆弾によって破壊されてしまいます。路面電車が終着駅に突っ込むのを阻止すること、これが次のミッションでした。停電させるしかないと判断したダニーは、変電所に車を突っ込ませます。路面電車は何とか止まりましたが、辺り一帯が停電してしまいました。安堵するダニーの元に更にマイルズからの連絡が。彼はラウンド10でハンクが協力者を逮捕するなら、ラウンド11でハンクを殺害するというのです。マイルズの言葉通り、ハンクは仕掛けられていた爆弾で協力者もろとも殺害されてしまいました。打ちひしがれるダニーに提示されたのは、いよいよ最後のラウンド12。あとはモリーを取り返すだけです。マイルズの言動からはじめはエリカの墓へ向かおうとしましたが、何か裏があるはずだと考えたダニー。マイルズに振り回され続けた今日１日について、もう一度冷静に振り返ってみることにします。
３年前からマイルズを追っていたエイキンは、今回全く金が絡んでいないことを不審に思います。そこで情報を集めてみると、とんでもないことが判明しました。停電を受け、警備会社が街中の金を安全な証券印刷局の一時保管庫に隠したらしいのです。その警備会社には、死亡したホテルのベルボーイが勤めていました。マイルズの真の狙いはここにあったのです。ダニー達が街中を駆けずり回っている裏で、マイルズはベルボーイの代理として警備にあたり、保管庫から１億ドルもの金を奪っていました。そしてモリーの勤め先である大学病院へ向かい、屋上のヘリコプターで高飛びするつもりです。ダニーは急いで大学病院へ向かい、離陸直後のヘリコプターに飛びつきました。モリーが必死に操縦するヘリコプターの機内でダニーとマイルズは激しく殴り合います。ダニーから手酷く殴られたマイルズは、最後の抵抗としてヘリコプターに積んであった爆弾を起動させました。ダニーはモリーをしっかり抱きしめ、ビルの屋上プールに向かって飛び降ります。２人が何とか無事に脱出した後、ヘリコプターはマイルズもろとも大爆発を起こしました。ダニーが取り戻したモリーの肩を抱いて歩き出し、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画12ラウンド 復讐のデスマッチのあらすじと結末でした。
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