地球へ2千万マイルの紹介:1957年アメリカ映画。イタリアのシシリー島に墜落した宇宙船、それはワシントンから発射された金星探査船でした。宇宙船の中には捕獲された金星生物がいましたが、地球の空気を吸って巨大化し、やがてローマの街を破壊しはじめます…という内容の1957年のSF映画です。『金星怪獣イーマの襲撃』という邦題でテレビ放送されたこともあり、大ヒットSF映画『キングコング』のオマーシュとしても有名です。
監督:ネイザン・ジュラン 出演者:ウィリアム・ホッパー(ロバート・カルダー大佐)、ジョーン・テイラー(マリザ・レオナルド)、トーマス・ブラウン・ヘンリー(マッキントッシュ少将)、フランク・パグリア(レオナルド博士)、ジョン・ザレンバ(ジュドソン・ユール博士)、ジャン・アーヴァン(コンティーノ)、バート・ブレイヴァーマン(ペペ)ほか
映画「地球へ2千万マイル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「地球へ2千万マイル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
地球へ2千万マイルの予告編 動画
映画「地球へ2千万マイル」解説
この解説記事には映画「地球へ2千万マイル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
地球へ2千万マイルのネタバレあらすじ:起
シシリー島の沖合で、ベリーコ、モンテーロと少年ペペがボートで漁をしています。その時、大型の宇宙船が海に墜落しました。ベリーコが「助けに行こう」と言って宇宙船に近づくと、大きな穴が開いています。ベリーコとモンテーロが中に入ると、乗組員の死体を発見し、操縦室で2人の生存者を発見します。二人を連れ出してボートに乗せると宇宙船は海底へと沈んでいきました。
同じころ、ワシントンではマッキントッシュ少将らが、宇宙船の墜落の可能性を話していました。その時、イタリアのシシリー島の沖合に墜落したとの情報が入り、イタリア政府の了解をもらいシシリー島へと向かいます。
シシリー島では警察署長がベリーコとモンテーロから状況を聞いていました。そしてキャンピングカーで旅をするレオナルド医師の事を知り、モンテーロが呼びに行きます。しかしレオナルド医師は獣医博士だったため、孫娘マリザが医師の勉強中だと聞いて、マリザを連れて乗組員が収容された警察署へ向かいます。
ペペは波打ち際で細長い容器を見つけていました。岩場に隠れて中を取り出すと、大きな軟体物の中に何かがいるのがわかり、レオナルド博士に、軟体物を200リラで売ります。レオナルド博士は、初めて見る生物に興味を持ちます。
地球へ2千万マイルのネタバレあらすじ:承
警察署では目覚めたカルダー大佐が瀕死のシャーマン博士を必死で起こそうとします。シャーマン博士は「標本を探せ」と言い息を引き取りました。問い詰めるマリザにカルダー大佐は「死病になって8人のクルーが死んだ」としか言いませんでした。この会話が元で、カルダー大佐とマリザは仲良くなります。
マリザがキャンピングカーに戻ると、小さな恐竜のような生物が軟体物から生まれていました。驚いたマリザがレオナルドを呼ぶと「体や骨格は人間そのものだ、貴重な生物だ、ローマへ持っていく」と言って、動物用の檻に入れます。その生物は数時間で10倍ほどに成長していました。
ワシントンからマッキントッシュ少将とユール博士がやって来ました。カーター大佐に会うと労をねぎらいます。カーター大佐は「標本が見つからない、船の中にあるはずだ」と言います。
そこへローマからコンティーノ陛下がやって来ました。マッキントッシュ少将は「秘密にしていただきたい」と言った後、カルダー大佐が「あの宇宙船は金星探査船で、金星で見つけた生物の標本を積んで帰還中に、隕石にぶつかり墜落した。クルーは死病が発生してほとんどが死んだ。標本を探してほしい」と頼みます。
地球へ2千万マイルのネタバレあらすじ:転
ダイバーらを呼び、捜索を始める前にベリーコとモンテーロに沈んだ場所を聞き「容器を見つけてくれたら200万リラ払う」とカルダー大佐が言うと、ペペが「容器なら見つけたよ」と言って案内します。カルダー大佐らが「中身はどうした」と聞くと「レオナルド博士に200リラで売った」と言います。
そのころ、レオナルドはマリザを連れて、生物をローマに運んでいました。カルダー大佐らはレオナルドのキャンピングカーを追います。レオナルドは、途中で檻の幌が外れたのを見て車を止めると、人間ほどに成長した生物が暴れて檻を壊して逃げ出しました。そこへカルダー大佐らが追いつき、事情を知ると探しに出ます。
生物は農場に入りこみ食べ物を探しています。農場の犬が異変を感じ、生物に飛びかかると生物に殺されました。犬の鳴き声を聞いた飼い主が猟銃を持って探し始めます。
農場にカルダー大佐らが着くと「生け捕りにするんだ」と言って、檻に誘い込もうとしますが、生物が暴れて農場主を襲います。カルダー大佐らが発砲しますが、生物はものともせず逃げ出します。
ユール博士が死んだシャーマン博士の記録を見て「あの生き物は硫黄を食べる」と言います。硫黄のある山に行こうと相談します。しかし警察署長が「あの生物は住民を襲ったから殺す」と言います。そこでマッキントッシュ少将がコンティーノ陛下に「署長が殺す前に生け捕りにしていいか?」と尋ね了承してもらいます。
地球へ2千万マイルの結末
署長たちは丘から、カルダー大佐たちはヘリコプターで空から感電ネットで追います。やがて感電ネットを使って巨大になった金星生物を捕獲。金星生物はローマの動物園に送られ、マリザの監視の元、常に感電させながら調査が始まります。カルダー大佐はマリザをバーに誘います。
マッキントッシュ少将が大統領の承認を得て、記者会見ですべてを話します。3人の記者を中に入れて金星生物を見せていると、事故があり電気が止ってしまいます。蘇った金星生物が暴れて拘束を外すと、外に出て象と闘いながら街に出ます。象を倒すとコロシアムに向かいました。
カルダー大佐は砲撃と戦車を要請し、兵士をコロシアムに集めます。市民を襲いながらコロシアムに入った金星生物は、石を落として兵士たちを殺し始めます。手りゅう弾や、砲撃で攻撃すると、金星生物はコロシアムの壁を登りはじめます。
戦車の大砲と砲撃を放つと、金星生物はコロシアムの壁の最上部まで登って立ち上がりました。下にいる兵士や野次馬に雄叫びをあげる金星生物に、カルダー大佐が一斉砲撃を命じます。
弾は金星生物やコロシアムの壁に命中し、崩れた壁と共に金星生物は墜落しました。金星生物の死を確認したカルダー大佐は、無事だったマリザの元へ駆け寄りました。
以上、映画「地球へ2千万マイル」のあらすじと結末でした。
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