決断の3時10分の紹介:1957年アメリカ映画。アメリカの小説家・脚本家エルモア・レナードが1953年に発表した短編小説『Three-Ten to Yuma』を基に製作された西部劇です。逮捕され移送される無法者一味のボスの護送役を引き受けた貧しい牧場主の戦いとボスとの奇妙な関係を描きます。
監督:デルマー・デイヴィス 出演者:グレン・フォード(ベン・ウェイド)、ヴァン・ヘフリン(ダン・エヴァンス)、フェリシア・ファー(エミー)、レオラ・ダナ(アリス・エヴァンス)、ヘンリー・ジョーンズ(アレックス・ポッター)、リチャード・ジャッケル(チャーリー・プリンス)ほか
映画「決断の3時10分」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「決断の3時10分」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
決断の3時10分の予告編 動画
映画「決断の3時10分」解説
この解説記事には映画「決断の3時10分」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
決断の3時10分のネタバレあらすじ:起
1880年代のアメリカ・アリゾナ準州の荒野。無法者のベン・ウェイド(グレン・フォード)の一味は家畜の群れを使って駅馬車運営会社社長バターフィールド(ロバート・エムハート)所有の駅馬車を襲い、抵抗した御者ビル・ムーンズを殺害して現金と馬を奪い逃走しました。その一部始終を目撃した貧しい牧場主ダン・エヴァンス(ヴァン・ヘフリン)でしたがどうすることもできず、それよりも干ばつにより今後の生活への不安の方が大きいことを妻アリス(レオラ・ダナ)と共に心配し合っていました。
ビズビーの町に着いたウェイド一味は、目撃者を装って連邦保安官(フォード・レイニー)に通報したのですが、保安官らが早速現場検証を始めたことから、犯罪が発覚するのを恐れたウェイドは手下のチャーリー・プリンス(リチャード・ジャッケル)らと別れて単独行動することにし、知り合った酒場の女エミー(フェリシア・ファー)と恋仲になりました。
決断の3時10分のネタバレあらすじ:承
エヴァンスやバターフィールドに会った保安官は、駅馬車襲撃はウェイド一味の犯行と断定、ウェイドが酒場にいたところを逮捕しました。ウェイドは逃げ延びたチャーリーらがすぐに助けてくれるものと信じていましたが、保安官はウェイドを牢獄のあるユマに移送することを決定しました。バターフィールドはウェイド護送の助手を200ドルの報酬で募集しており、金に困っていたエヴァンスは引き受けることにしました。
エヴァンスはもう一人の助手である飲んだくれのアレックス・ポッター(ヘンリー・ジョーンズ)らと共にウェイドを駅馬車に乗せて出発、チャーリーたちの監視の目を逃れるため一旦エヴァンスの家に立ち寄り、そこで駅馬車が溝に嵌って立ち往生したかのように見せかけ、その隙にウェイドをエヴァンスの家に匿いました。チャーリーたちはまんまと騙されてウェイドのいない駅馬車を追っていきました。
エヴァンス一家はウェイドに食事を採らせ、そしてエヴァンスはウェイドをユマ行きの3時10分発の汽車に乗せるため駅のあるコンテンションシティへと向かいました。
決断の3時10分のネタバレあらすじ:転
汽車が出発するまではまだ2時間あり、現地でバターフィールドと合流したエヴァンスはウェイドをホテルの一室に監禁することにしました。ウェイドはエヴァンスが金を欲していることを悟り、逃がしてくれたら1万ドルをやると持ち掛け、最初は渋っていたエヴァンスも心が揺れ動き始めました。その時、ウェイド一味に殺された御者の遺族がウェイドの部屋に押し入り、エヴァンスはウェイドを庇って遺族をぶちのめしました。この騒ぎにウェイドが監禁されていることを知ったチャーリーは仲間を呼びに向かい、一方で夫の身を案じるアリスもコンテンションシティへと向かいました。
バターフィールドは助っ人をかき集めますが、ウェイドは余裕の表情で家族の話をネタにエヴァンスの心理を揺さぶりました。そこにチャーリー以下7人の手下が現れ、最初は3人だと聞かされていたバラーフィールドの助っ人たちは怖気づいて去ってしまいました。
決断の3時10分の結末
空に暗雲が立ち込めるなか、駆け付けたアリスはエヴァンスを引き留めようと説得を試みますが、エヴァンスはウェイドを無事送り届けてから帰ると約束、そのままウェイドを連れて駅に向かいました。ショットガンを手にしたエヴァンスはチャーリーたちを警戒しながらホームに入り、やがて予定時刻の3時10分に汽車は駅に到着しました。息詰まる攻防戦の末、扉が開いていた貨物車を見つけたウェイドはエヴァンスに「俺を信じて飛び乗れ」と告げました。二人はそのまま貨物車に飛び乗り、追いかけてきたチャーリーをエヴァンスが銃撃しました。エヴァンスはなぜ自分を汽車に乗せたのか問うと、ウェイドはホテルで自分を守ってくれたことの恩返しだと語り、ユマならば脱獄できるとうそぶきました。エヴァンスは列車の外からアリスを見つめていたその時、折しも乾いた大地に恵みの雨が降り始め、エヴァンスとアリスは神に感謝、ウェイドも二人の姿に安堵して笑みを浮かべました。
以上、映画「決断の3時10分」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する