6時間の紹介:2015年チリ映画。原子力発電所の大事故で放射能が拡散し、6時間後に核爆発が起きると言う状況下の中、悪さばかりしていた大学生のカミロが、残された時間をどうやって過ごすかという内容の、SFスリラー映画です。ほとんど人間模様のストーリーですが、ラストはディザスタームービーのように見せてくれます。
監督:ディエゴ・アヤラ 出演者:サール・ゴンサレス(カミロ)、 ポーリーナ・クエヴァス(バビエラ)、コケ・サンタ・アナ(セザール)、ほか
映画「6時間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「6時間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「6時間」解説
この解説記事には映画「6時間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
6時間のネタバレあらすじ:起
大学生のカミロは、学校へ行っても授業にもろくに出ず、学生たちにヤクを密売しています。自宅の部屋に帰ると父から電話が入り、「勉強をしろ、学費は誰が出していると思ってるんだ」などとこっぴどく叱られ、キレたカミロは暴言を吐いて電話を切ります。
少しして恋人のフェーニャがやって来ます。バイト帰りだというフェーニャはカミロに「まだ売人をやってるの?逮捕されるわよ」と忠告します。二人は言い争いになりますが、カミロが折れ、週末にビーチへ行くことで仲直りしました。
やがて二人は立ったまま愛し合いはじめますが、カミロに友人セザールから電話が入り、そのあと外で爆音が響きます。ただ事ではない音に、二人が窓から外を見ると、街は炎があがり大参事になっています。テレビを付けると「原子力発電所で大事故が発生し、大量の放射能が漏れ、今後の見通しが立っていない」と報道されていました。
6時間のネタバレあらすじ:承
二人がベランダに出ると、隣の部屋の男性が銃を咥えて自殺したのです。絶望的な状況にフェーニャは泣き続けます。やがて落ち着いたフェーニャはカミロに「最後に楽しもう」とSEXに誘います。ひと眠りしたカミロはフェーニャがいないのに気づき、探していると親友のセザールがやって来ました。
セザールは「街は大変なことになっている。オレは街の様子を動画に収めてテレビ局に売ってもうけようと思っている。2時間前に聞いた情報では、原子力発電所の事故は、このあと6時間後に核爆発を起こして人は皆死ぬ、広島に落ちたクラスらしい」と言います。「信用できるか?」と聞くカミロに、「ネットの情報だからわからない」と言うセザール。
「脱出しよう」というカミロにセザールは「大参事の上、暴徒化して略奪と人殺しが横行している、危険すぎる」と言いました。そこで二人は「こんなときはヤクだ」と言ってマリファナにふけりはじめたのです。
6時間のネタバレあらすじ:転
隣の部屋から女性の叫び声が聞こえます。「見に行こう」と言うカミロの後ろをセザールがカメラを持って追います。部屋には自殺した中年男性が死んでいます。死体を撮影していた時、突然女が現れ発砲し、セザールが肩を撃たれて倒れます。
カミロが必死で事情を説明すると女性・バビエラも納得し、セザールの手当てをしてカミロの部屋に運びます。「私が妊娠したことを知り、父に呼び出されたが死んでいた」と言うバビエラ。その時、カミロに母から電話があり、今までの親不孝を泣きながら謝ります。その後バビエラはセザールを見て「出血が止まらない、彼はいずれ死ぬ」と言いました。
カミロは看護師だと言うバビエラに処置するのに必要なものを聞き、近くのスーパーを目指します。しかし外は暴徒が殺人を楽しんでいます。そのころ部屋ではセザールが起き上がって、包丁で脅しバビエラをレイプしたのです。どうにか物資を調達し部屋に戻ったカミロは、セザールのレイプを知り、何度も殴りつけたのです。
6時間のネタバレあらすじ:結末
カミロはバビエロに、「生まれてくる赤ちゃんにメッセージたらいい」と言うと、バビエラは泣きながらカメラに向かって話し始めました。終わると「ここから逃げよう」と言って部屋を飛び出します。この時、残された時間は1時間を切っていました。
駐車場で車を奪うと、時間のある限り少しでも遠くへ走ります。しかし、あちこちで火災が発生し、スムーズに進めません。やがてタイムリミットを迎えると、カミロはバビエラを連れて車を降り、ビルの屋上へ駆け上ります。
屋上に上がると、遠くでキノコ雲が発生しました。遂に核爆発を起こしたのです。二人はお互い顔をうずめ抱き合います。灼熱の爆風と炎はビルを破壊しながら四方にものすごい勢いで進みます。たとえ頑丈な建物の中にいてもダメな破壊力です。やがて炎は抱き合う二人を包み、二人は真っ赤に焼けて消えていきました。
以上、映画「6時間」のあらすじと結末でした。
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