65/シックスティ・ファイブの紹介:2023年アメリカ映画。『スパイダーマン』初期三部作でメガホンを執ったサム・ライミがプロデュースし、『スター・ウォーズ』シリーズなどのアダム・ドライバーが主演を務めたSFスリラー作品です。今から6500万年前の宇宙を舞台に、娘の病気の治療費を稼ぐために宇宙への旅に出た飛行士が白亜紀時代の地球に不時着してしまい、生存者の乗客の少女と共に冒険に乗り出す様を描きます。
監督:スコット・ベック、ブライアン・ウッズ 出演者:アダム・ドライバー(ミルズ)、アリアナ・グリーンブラット(コア)、クロエ・コールマン(ネヴァイン)、ニカ・キング(アリア)ほか
映画「65/シックスティ・ファイブ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「65/シックスティ・ファイブ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「65/シックスティ・ファイブ」解説
この解説記事には映画「65/シックスティ・ファイブ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
65/シックスティ・ファイブのネタバレあらすじ:起
今から6500万年前の宇宙。銀河のはるか遠い彼方にある惑星ソマリスは非常に高度な文明を築き上げていました。宇宙飛行士のミルズは妻アリアや娘ネヴァインと一緒に暮らしていましたが、ネヴァインの身体は重い病に侵されており、高額な治療費を必要としていました。ミルズはネヴァインの医療費を稼ぐため2年間の宇宙探査の旅に志願し、アリアを説得して旅立つことにしました。
ミルズはゾイック探査船のパイロットを務めることになり、探査船は長いミッションの旅に出発しました。ミルズ以外の乗員・乗客約30名は全員コールドスリープ(冷凍睡眠)状態でした。
宇宙を航行し続けていたある日、探査船は小惑星群に遭遇しました。ミルズは脱出を試みましたが、奮闘むなしく探査船は隕石の衝突を受けて大破、とある惑星(6500万年前の白亜紀時代の地球)に不時着せざるを得ませんでした。
意識を取り戻したミルズは船の救急医療セットで自らの怪我の応急処置をし、宇宙服を着て船内を捜索しましたが、船は真っ二つに分裂しており、冷凍保存ポッドにいた乗客は全員が死亡していました。とあるひとりの少女を除いて・・・。
外は深い夜の森でした。船の周辺は外に投げ出された乗客たちの遺体が無残にも転がっていました。船に戻ったミルズは電源を修復し、救難信号を出しましたが、船内のコンピューターは所在位置は不明だと告げました。この惑星・地球の環境調査を行い、ソマリスと同様に酸素があり普通に呼吸ができることを知ったミルズはヘルメットを外しましたが、船の修理は非常に困難であることが判明しました。
65/シックスティ・ファイブのネタバレあらすじ:承
ミルズはネヴァインのことを思い浮かべながら、自分はこの異境の惑星で死ぬしかないのかと嘆きましたが、その時突然船内のコンピューターがとある1個の冷凍保存ポッドの位置データを指し示してきました。
もしかして生存者がいるのではないかと思ったミルズはポッドの捜索を開始し、中からコアという名の少女を助け出しました。コアは幸いにも生存していました。ミルズはコアを抱えて船に戻る途中、巨大な未知の生物のもの(恐竜)らしき足跡を発見しました。
翌日、ミルズは寝ているコアを船内に残して外の探索を開始しました。外では危険な酸性の間欠泉が噴き出ており、周囲には体長約20mにも及ぶ巨大な恐竜の骨が見つかりました。その時、ミルズはコアが船外に出てしまっていたことに築き、急いで船内に連れ帰ろうとしました。
ミルズは襲い掛かってきた小型の恐竜を退治し、コアと合流しました。その時、非常にけたたましい巨大な咆哮が鳴り響き、大地を揺さぶる大きな足音が聞こえてきたため、ミルズはコアを連れて船に戻りました。
コアはどうやらミルズとは異なる民族らしく、互いの言語は通じませんでした。ミルズは絵を描いてコアとコミュニケーションを取ることにし、船のもう半分を探すという目的を伏せて山の上に家族がいると適当に嘘をついておきました。しかし、この時ミルズとコアはまだ気付いていませんでした。地球には巨大な隕石が迫っていることを・・・。
65/シックスティ・ファイブのネタバレあらすじ:転
ミルズとコアは山の上にある船のもう半分に積載されている脱出ポッドを目指して移動を開始しました。途中でコアは沼地に足をとられて身動きが取れなくなった恐竜を助けようとし、ミルズも渋々助けようとしましたが、その恐竜は他の恐竜に襲われて食べられてしまいました。
ミルズとコアは何度も様々な種類の恐竜に襲われそうになり、それでも何とかかわして移動を続けました。ミルズはコアに故郷に残してきた娘ねヴァインの面影を重ね合わせ、二人は次第に心を通わせあうようになっていきました。
ミルズとコアは降り出した雨を避けるため洞窟に入りましたが、コアの身には寄生虫が取り付いていました。ミルズは急遽手当を行い寄生虫を退治しましたが、その直後に巨大がティラノサウルスが洞窟に迫り、奥へと逃げたミルズとコアは離れ離れになってしまいました。
外に出たミルズは上空に巨大な隕石が接近していることに気付き、あと12時間後にこの地球に衝突することを知りました。ミルズはコアを探しているうちに底なし沼にはまってしまい、駆けつけたコアによって助け出されました。
65/シックスティ・ファイブの結末
ミルズとコアはようやく山の上の船の残骸に到着しました。コアはそこで既に死んでいる両親を発見して取り乱してしまいました。ミルズは故郷に残してきた娘ネヴァインが数ヶ月前に亡くなったことを明かし、コアを落ち着かせました。
ミルズとコアは脱出ポッドに乗って地球から飛び立とうとしましたが、隕石の破片が容赦なく降り注ぎ、こともあろうか脱出ポッドにはティラノサウルスが噛みついていました。ミルズはエンジンが起動するまでの間自分が囮になってティラノサウスルをポッドから遠ざけようとしましたが、銃が機能せず窮地に陥ってしまいました。コアは機転を利かせ、ミルズが持っていたネヴァインの映像を近くに投影して上手くティラノサウルスの気を逸らせ、その間にミルズは再起動した銃でティラノサウルスを倒しました。
その時、ミルズとコアが以前に洞窟で遭遇した巨大なティラノサウルスが再び襲い掛かってきました。ミルズはティラノサウルスを近くの酸性間欠泉に誘き寄せ、ティラノサウルスが苦しんでいる間にコアが骨を目に突き刺しました。
協力してティラノサウルスを倒したミルズとコアはポッドに乗り込み、隕石が地球に衝突する寸前に間一髪で脱出することに成功しました。ミルズとコアは救難信号を出し、地球圏を飛び出して別の惑星へと飛び立っていきました。
以上、映画「65/シックスティ・ファイブ」のあらすじと結末でした。
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