大逆転の紹介:1983年アメリカ映画。敏腕トレーダーウィンソープは、一流の大学を出て上流階級の生活を楽しみ貧困とは無縁だった。その雇い主であるデューク兄弟は戯れから、貧困のどん底に居るビリーと立場を入れ替えて、二人を使った社会実験を行う。ウィンソープは復讐の為、ビリーは得たチャンスを守る為に、二人は協力して兄弟に立ち向かう。ダン・エイクロイド、エディ・マーフィー競演のコメディ映画。
監督:ジョン・ランディス 出演:ダン・エイクロイド(ウィンソープ)、エディ・マーフィ(ビリー・レイ・バレンタイン)、デンホルム・エリオット(コールマン)、ジェイミー・リー・カーティス(オフェーリア)、ほか
映画「大逆転」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「大逆転」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
大逆転の予告編 動画
映画「大逆転」解説
この解説記事には映画「大逆転」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
大逆転のネタバレあらすじ:第1幕
クリスマスも近いニューヨークは慌しさを増していました。貧困の差は広がり、犯罪率も増加していますが、一流の白人トレーダーで執事を従えるような裕福な暮らしをしているルイスには関係がありませんでした。黒人ホームレスのビリーは負傷帰還兵を装い、上流階級が集う社交クラブ前で物乞いをします。その彼を、ルイスの雇い主デューク兄弟が冷たくあしらってクラブに入って行きます。弟のモーティマが冷凍オレンジへの莫大な投資の話をしているのをそっち除けにして、兄のランドルフは遺伝子の学術研究ニュースに夢中でした。そこにルイスがやって来て決算書類にサインを求めます。そしてクラレンスという人物に大金を払っている理由を求めます。ランドルフは何の事か判らず驚きますが、モーティマが咳払いをするとすぐに思い出し、ちょっとした市場調査だと説明しました。用事を済ませ去っていくルイスを見て、良い環境で育った好青年だとランドルフは賞賛します。それをモーティマは競走馬の配合と同じで生まれ所為だと言い放ちます。物乞いを続けていたビリーを警官が目をつけます。負傷兵を騙っているのがバレ、苦情が出たようでした。ビリーはそそくさとその場を離れますが、クラブを出て来たルイスとぶつかってしまいします。ビリーはぶつかった時に落ちたルイスの鞄を拾います。そこで事もあろうか、ルイスはビリーをドロボウ扱いし始めました。警官達が集まり、クラブの中に逃げ込んだビリーを追って捕り物が始まります。大げさに集まってきた警官達が、ビリーに銃を突きつけ逮捕して行きます。その時、ランドルフが彼に興味を抱きます。連れて行かれる彼を見て、環境と地位を与えれば人並みに成功すると言い出します。生まれで決まると思っているモーティマはそれに賭けを提案し、ランドルフは受けました。彼等はビリーに仕事を与える代わりに比較対象としてルイスから仕事と地位、そして環境を奪う事にしました。ウィンソープが上流階級の恋人と夜を過ごしているのを余所に、デューク兄弟は早速コールマンに連絡して段取りを取り始めます。
大逆転のネタバレあらすじ:第2幕
逮捕され留置場で与太を話を飛ばしいたビリーは突然釈放されます。保釈金を払ったのはデューク兄弟でした。兄弟はビリーを迎えに来て、疑う彼を車の乗せます。デューク兄弟はビリーに住む場所と仕事を提供すると言い、コールマンに世話をさせます。コールマンは、上等なスーツに着替えたビリーの前の服をどうするかデューク兄弟に聞きますが、彼等は叩き出す時に返せと指示を出します。デューク兄弟は、社交クラブでルイスに罠を張ります。クラブの金が窃盗にあったとでっち上げ、クラレンスを使いルイスのポケットにその金を忍ばせます。濡れ衣を着せられたルイスはクラブを追放され逮捕されました。更にクラレンスは警官を抱き込み、没収されたルイスの持ち物に麻薬を仕込みました。その頃ビリーは、突然上流階級入りした自分を自慢したく、馴染みのバーに行って羽振りのいい所を見せます。そして新しい家に皆を招待してパーティをしますが、時間が経つに連れその無軌道ぶりに腹が立ち、一端の金持ちぶって皆を追い出しました。ルイスが保釈されます。保釈金を払ったのは恋人で、薄汚い警察に呼び出された事を怒っていました。そして彼に、麻薬売買の容疑に加え、横領の容疑まで掛かっている事を話します。ルイスは必死に潔白を訴え逆に起訴すると怒鳴り散らしますが、そこに娼婦が一人やって来て麻薬をくれと訴え来ます。その娼婦もクラレンスの仕込みでした。その光景に呆れた恋人は、ルイスを見限り去って行きました。ルイスはその娼婦に金を借り、家に帰ります。しかしその家は既にビリーのもので、応対したコールマンはルイスを素気無く追い払います。ルイスは次に銀行に行きますが、警察の問題等で取引を断られ、クレジットカードも没収されしまいました。娼婦にも蔑まれルイスは、陰謀を主張します。彼女はそんな彼のマニュキュアをしている柔らかい手を見て、労働者ではない事を信じます。
大逆転のネタバレあらすじ:第3幕
ビリーはコールマンの運転で出社します。信号待ちで車が止まり、ふと反対車線を見ると、タクシーにみすぼらしい姿のルイスが乗っている事に気付きます。その事をコールマンに問い掛けますが、彼はとぼけて車を走らせました。ビリーはその態度に何か引っ掛かるものを感じます。オフィスに着き、デューク兄弟から先物取引の仕事内容を説明されます。彼はそれをノミ屋だと解釈しました。一方ルイスは、娼婦オフィーリアの部屋に転がり込む事になりました。体だけが財産だという彼女は、財産を取り戻した暁には、タップリと謝礼を貰うと宣言します。ビリーは先物相場と相性が良く、売り手の心理を読み切り利益を上げて行きます。デューク兄弟はそれに満足してオフィスを出て行きますが、大金の札束を落として行きます。ビリーは戸惑いながらも走って兄弟を追いかけ、それを彼等に返します。それも実験の一環でした。ルイスは元恋人がテニスを楽しんでいる所に現れ、訴訟費用を借りに来ます。しかし彼女もその周りに居た元友人達も、彼を冷たくあしらい追い出しました。ルイスは仕方が無く高級腕時計を質入しようとしますが、盗品と思われ格安で買い叩かれました。ルイスはふと高級レストランに目を向けます。そこにはすっかり上流階級入りし、相場師として注目されるビリーの姿がありました。雨にも振られた彼は、失意を抱えて去って行きます。帰ってきたルイスはすっかり風邪を引いてしまいました。それをオフィーリアが、仕事を投げ捨ててまで甲斐甲斐しく看病しました。クリスマス・イブになりました。オフィーリアの持ってきた新聞に、業界のニューホープとしてビリーが取り上げれていました。それを読んだルイスは、サンタに化けてパーティを楽しんでいる会社に潜り込みます。ビリーは、会社に居ないクラレンスの支払い書類に疑問を持ちます。そしてオフィスに入ると、机の引き出しに薬を仕込んでいた薬をルイスと鉢合わせします。丁度やってきたデューク兄弟に向かってルイスは、ビリーを薬の売人だと訴えますが勿論信じません。警備を呼ばれたのでルイスは銃を抜きます。騒ぎを聞きつけ人が集まってきたので、彼は奇声を上げ走り去って行きました。怪しさを感じたビリーは兄弟にどういう事か聞きますがとぼけられました。ビリーはトイレに入りタバコを一服します。そこにデューク兄弟も入って来て、どん底まで落ちたルイスが犯罪者まがいの真似までした事で、ランドフルの勝ちと掛け金の1ドルのやり取り行います。全てを知ったビリーは、今度は自分が追い出される危機に陥っている事を知りました。
大逆転の結末
ビリーは慌ててルイスを追います。ルイスは無様に酔っ払い、拳銃自殺を図ろうとします。しかし弾は出ず彼は拳銃を投げ捨てると暴発しました。オフィーリアの部屋に戻ったルイスに続きビリーが部屋に入ってきます。彼女は驚きながらもルイスに声を掛けますが、彼は薬を大量に飲んで自殺を図って居ました。ビリーに連れられ屋敷に戻ったルイスは一命を取り留めます。目を覚ましたルイスは、コールマンに悪夢を見たと訴えます。そしてその目の前に居るビリーの姿を見て、飛び掛って首を絞めますが、まだ回復していなかったのでまた倒れてしまいます。ビリーは事の次第を話、ルイスは復讐を決意します。その時、テレビの報道にクラレンスが出て3人は驚きます。クラレンスがオレンジの収穫報告書を運ぶ役に就いている事を知ったルイスとビリーは、デューク兄弟の企みに気付きます。ビリーは、デューク兄弟とクラレンスの電話を盗み聞きし、取引現場を知ります。クラレンスが移動に使う列車では、仮装パーティーが催されて大騒ぎでした。クラレンスのコンバートに、各々変装したビリー、コールマン、オフィーリアが乗り込んできます。彼等は強引に隙を作り、報告書の入った鞄をすり替え、トイレに隠れていたルイスに手渡します。ルイスは報告書の中身を確認し、変装してコンバートに入り、そこでまた鞄を元に戻そうとします。その時クラレンスに企みがばれます。クラレンスは銃を抜き、一同をゴリラの入った檻がある貨物車両へ連れて行きます。そこで始末しようとしたとき、何かの余興だと思ったゴリラの縫ぐるみを着た酔っ払いが乱入してきました。クラレンスはゴリラ男が絡んできたので、彼は殴って倒します。それを見ていた本物のゴリラが、仲間を守る為に殴って気絶させます。一同はクラレンスの口にテープを張り、ゴリラの縫ぐるみを着せて檻に放り込みました。取引現場にデューク兄弟が現れます。彼等は金を渡し、クラレンスから報告書を受け取りましたが、それはビリーでした。ルイスとビリーは、コールマンとオフィーリアの金で市場に乗り込ます。デューク兄弟は、取引を行う部下に買い一本で行くよう指示を出します。そこに十分な値上がりを待ってルイスとビリーが売りに回ります。デューク兄弟はそんな二人の姿を見て、報告書が偽物だと気付き慌てて立会場に向かいます。彼等が立会場に着くと同時にオレンジの収穫報告がなされ、例年通りだと報道されました。値は下がり続け、デューク兄弟は部下に売りを叫びますが、部下は熱気に当てられ気絶していました。対照的に二人は買いに転じ、市場が閉じたときには大儲けを出して歓喜の声を上げました。罵声を飛ばすデューク兄弟に、ルイスとビリーは兄弟を貧乏に落とせるか賭けをしたとこれ見よがしに1ドルを手渡します。破産をした兄弟は、市場を再開しろと怨嗟の声を上げます。クラレンスは縫ぐるみだと気付かれず、アフリカまで送られ、晴れて大金持ちとなった4人は、南の島でバカンスを楽しみました。
以上、映画「大逆転」のあらすじと結末でした。
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