オーメン666の紹介:2006年アメリカ映画。ホラー映画の金字塔「オーメン(1976年)」の完全リメイク作。死産で息子を亡くしたアメリカ人外交官ロバートは、同日に生まれた孤児を我が子として育てることにした。ダミアンと名付けられた子どもの周囲では不気味な出来事が連続して起こり始める。不安を覚えるロバートの前に現れた神父は、ダミアンは人類を滅ぼす悪魔の子だと警告するのだった。
監督:ジョン・ムーア 出演者:リーヴ・シュレイバー(ロバート・ソーン)、ジュリア・スタイルズ(キャサリン・ソーン)、シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック(ダミアン・ソーン)、ミア・ファロー(ベイロック夫人)、デヴィッド・シューリス(キース・ジェニングス)ほか
映画「オーメン666」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オーメン666」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オーメン666の予告編 動画
映画「オーメン666」解説
この解説記事には映画「オーメン666」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オーメン666のネタバレあらすじ:不吉な前兆
舞台は2001年6月6日の午前6時、ローマ。病院に到着したアメリカ人外交官ロバート・ソーンは、妻キャサリン(愛称ケイト)が死産したことを告げられます。ロバートを出迎えたスピレット神父は、ロバートの子と同時刻に生まれ、母親を亡くした赤ん坊を引き取るよう提案しました。ロバートは提案を受け入れ、実子の死をケイトに伏せたまま赤ん坊を我が子として育てることにします。ダミアンと名付けられた子どもはすくすくと成長しました。数年後、ロバートが駐英大使に任命され、一家はロンドンに移住します。2年後、ダミアン5歳の誕生日を祝うパーティーを開いたソーン夫妻。パーティーに参加していたダミアンの乳母がふと黒い犬を見つけ、しばらく見つめ合います。そして彼女は突然喜々として屋敷の屋根から飛び降り、首を吊って自殺してしまいました。
オーメン666のネタバレあらすじ:警告
翌日、ブレナンと名乗る神父がアメリカ大使館にやって来ます。彼はロバートに「あの子はまた人を殺す。あなたのすべてを奪うまで」と謎の警告を発します。ダミアンの出生の秘密を知っているらしいブレナン神父をロバートは気味悪がり、警備員を呼んでつまみ出してしまいました。その後、死亡した乳母の代わりにベイロックという女性を雇ったソーン夫妻。彼女はダミアンに「あなたの味方よ」と囁きます。普通の子どもに見えるダミアンですが、次第に奇妙な点が目立つようになります。教会に対し常軌を逸した拒絶を示すダミアン。更に息子がこれまで1度も病気をしていないと気付いたケイトは、「変よ。どうかしてるわ」と呟きます。それからケイトは度々悪夢に魘され、ダミアンに怯えるようになりました。一方のベイロック夫人もロバート達に無許可で黒い犬を飼おうとするなど、おかしな行動を始めます。しばらくして、ロバートの前に再びブレナン神父が現れました。彼はイズレエルの城壁都市メギドに向かい、ブーゲンハーゲンという男に会ってダミアンの殺害方法を聞けと言い出します。神父はダミアンを、聖書に記された人類を滅ぼす悪魔の子だと断言しました。更にケイトの妊娠を告げ、早く行動しなければ母子共にダミアンに殺害されてしまうだろうと警告。しかしロバートは信じません。その後、ブレナン神父は失意の中教会の避雷針に胸を貫かれ死亡します。
オーメン666のネタバレあらすじ:不気味な写真
ブレナン神父の警告は現実のものとなりました。廊下の手すりから身を乗り出していたケイトにダミアンがキックボードで衝突し、ケイトが吹き抜け部分から1階に落下してしまったのです。一命はとりとめたもののケイトは大怪我を負い、お腹の子も流産してしまいました。そんな折、ロバートはカメラマンのキース・ジェニングスから連絡を受けます。キースは以前に前任の乳母とブレナン神父を撮影していましたが、その写真には白い線のようなものが写りこんでいました。白い線は乳母の首にロープのように巻き付き、ブレナン神父の体を貫くように写っています。そしてキースが偶然自身を撮影した写真にも白い線は出ていました。それぞれの死に様を暗示するかのような写真に怯えたキースは、ダミアンについて調べたいと言います。賛成したロバートはケイトをロンドンに残し、キースと共にローマへ向かいました。
オーメン666のネタバレあらすじ:出生の秘密
ダミアンが生まれた病院は5年前に火事で消失していました。スピレット神父に話を聞くため、スビアーコの修道院に向かうロバート達。火事に巻き込まれたスピレット神父の顔は歪み、声を発することも出来ません。ダミアンの実母について尋ねるロバートに、震える手で「チェルヴェテリ」と伝えるスピレット神父。チェルヴェテリはエトルリア時代の墓がある町です。早速町に入ったロバートとキースはダミアンの実母とその隣の小さな墓を暴きました。実母の墓にはジャッカルの骨が、小さな墓には頭蓋骨を大きく損傷した赤ん坊の骨が納められています。この赤ん坊こそがソーン夫妻の実子であり、状態から死産ではなく殺害されたのだと判明しました。深く悲しむロバートの元へ更に訃報が入ります。入院中だったケイトが死亡したのです。彼女はベイロック夫人に殺害されてしまいました。ロバート達はエルサレムの南にある地下遺跡メギドへ向かい、悪魔祓い師ブーゲンハーゲンを訪ねます。ダミアンを殺害する方法として、教会でダミアンに短剣を突き立てろと言うブーゲンハーゲン。しかしロバートは、今まで息子として育ててきた子どもにそんなことは出来ないと断ります。ロバートの代わりに自分がやると短剣を取るキースでしたが、金属の看板が直撃し死亡してしまいました。
オーメン666の結末:滅亡へ
ひっそりと帰宅したロバート。未だダミアン殺害を躊躇する彼は、悪魔の子には体のどこかに「666」を示す痣があるというブーゲンハーゲンの言葉を思い出し、眠るダミアンの髪の毛を鋏で切ってみます。頭皮に浮かぶ「666」の痣を発見したロバートは、ダミアンは悪魔の子だと確信。ベイロック夫人と黒い犬の襲撃を躱し、暴れるダミアンを無理やり車に押し込め教会へ向かいます。騒動に気付いた警察が追いかけて来ました。教会に到着したロバートは祭壇の前でダミアンを押さえつけ、短剣を振りかざします。その時、ダミアンが「パパやめて」と呟きました。思わず動きを止めてしまうロバート。そこへ警察が到着し、ロバートは射殺されてしまいました。後日、ソーン夫妻の葬儀が行われ、大統領も参列します。彼の左手はダミアンの手を握っていました。ダミアンがこちらを振り向いて不気味に笑い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画オーメン666のあらすじと結末でした。
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