地上最大のショウの紹介:1952年アメリカ映画。1952年のアカデミー賞作品賞に輝く娯楽超大作。一流サーカス団の実際の妙技や観客(カメオ出演のビング・クロスビーとボブ・ホープも観客席に)の興奮を交え、サーカス団に集う人々の誇りと意地と恋と勇気と友情が描かれる。
監督:セシル・B・デミル 出演:チャールトン・ヘストン(ブラッド・ブレイデン)、ベティ・ハットン(ホリー)、ジェームズ・ステュアート(バトンズ)、コーネル・ワイルド(セバスチャン)、グロリア・グレアム(エンジェル)、ドロシー・ラムーア(フィリス)
映画「地上最大のショウ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「地上最大のショウ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「地上最大のショウ」解説
この解説記事には映画「地上最大のショウ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
地上最大のショウのネタバレあらすじ:大セバスチャンの波紋
ブラッドが座長として率いるサーカス団は新しいシーズンを迎える。団員たちにとって気になるのは、10週間で大都市だけを回る短縮興行になるのか、地方都市も回る年間興行になるのかである。短縮だと団員たちの収入は減ってしまうのだ。ブラッドが経営陣に呼ばれる。経営陣の意見は短縮興行で固まりつつあったが、ブラッドは反論して黒字が続く限り10週間を超えて興行することを承知させる。ブラッドの切り札は空中ブランコの大スター、大セバスチャンの参加だった。しかしセバスチャンの参加は、ブラッドの恋人でもある空中ブランコ乗りのホリーにとってはショックだった。彼女は中央リングをセバスチャンに譲らなければならないのである。ホリーをなだめるのは、人前でけっして道化のメイクを落とさないバトンズだった。巡業に旅立つ日、列車の出発ぎりぎりにセバスチャンがバイクの警官隊を引き連れてやってくる。スピード違反等の罰金はブラッドが立て替えることになる。女たらしのセバスチャンは象乗りのエンジェル等の女性団員と旧知の仲だったが、さっそくホリーに目をつける。セバスチャンはホリーの気をひこうと中央リングを譲ろうと言いだすがブラッドは承知しない。スターが中央をとるべきなのだ。
地上最大のショウのネタバレあらすじ:巡業は続く
ブラッドのことばがホリーのセバスチャンへのライバル意識に火をつける。二人は次々と危険な技をして張り合うが、空中ブランコ乗りとして尊敬しあうようにもなる。一方、バトンズは観客席に母親を見つけて小声で会話をかわす。彼は警察に終われる身だったのだ。
地上最大のショウのネタバレあらすじ:セバスチャンの悲劇
安全第一のブラッドに再びホリーの心がなびいていることへのあてつけに、セバスチャンはあえてネットを切って大技に挑戦する。とうとうセバスチャンは墜落して重傷を負う。3か月後にセバスチャンが戻ってくる。強がって他のサーカス団に移るというセバスチャンだが、ブラッドは彼の右腕が麻痺しているのを見抜く。彼の負傷に責任を感じるホリーは愛情でセバスチャンを支えると言い、セバスチャンは裏方としてサーカス団に残ることになる。
地上最大のショウのネタバレあらすじ:迫る危機
エンジェルはホリーと別れたブラッドの世話を焼き始める。エンジェルの亭主気取りだった象使いのクラウスはそれが面白くない。腹いせに象をつかって公演中にエンジェルを危険な目に合わせたためにブラッドは彼を首にする。クラウスはそれを根にもちサーカス団の現金輸送車両を襲うたくらみに参加する。
一方、一人の捜査官がサーカス団に同行することをブラッドに認められる。彼は10年前に不治の病の愛妻を安楽死させて殺人罪に問われている医師を捜している。手掛かりは彼がサーカス好きの子供だったということである。その男こそ道化のバトンズだった。
地上最大のショウの結末:地上最大のショウ
次の町へ移動する列車の中、ブラッドはバトンズに逃亡するように言う。バトンズの方はブラッドにセバスチャンの右腕に回復の見込みがあることを教える。セバスチャンは希望を取り戻しホリーと結婚できると喜ぶ。線路上の発煙筒のせいで汽車が停車し、その間に現金輸送車両が襲われる。だが、後続の列車が迫ってくる。クラウスはエンジェルが危険だと思って自分を犠牲にして列車を止めようとするが結局追突事故になる。多数のけが人が出たうえ、猛獣を檻に戻さなければならない。ブラッドは重傷で出血がひどいがサーカス団の医師は気絶している。どさくさにまぎれて逃亡を図ったバトンズはホリーに頼まれてブラッドを助けに戻る。セバスチャンの血が彼に輸血される。セバスチャンはホリーが本当に愛しているのはブラッドであることに納得する。テントも柱も使えないが、ブラッドは公演を続けることを主張する。事故現場側の空き地で興行することになる。動ける団員たちが町にパレードをして、観客を空き地に導いてきた。正体がわかって逮捕されたバトンズが去っていく一方、青空の下で地上最大のショウが始まっていた。
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