飛行士の妻の紹介:1980年フランス映画。名匠エリック・ロメールによる「喜劇と格言」シリーズの最初の作品(シリーズといっても物語と設定は別々)。嫉妬に駆られた青年の探偵ごっこを皮肉なタッチで描いている。
監督:エリック・ロメール 出演:フィリップ・マルロー(フランソワ)、マリー・リヴィエール(アンヌ)、アンヌ=ロール・ムーリ(ルシエ)、マチュー・カリエール(クリスチャン)
映画「飛行士の妻」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「飛行士の妻」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「飛行士の妻」解説
この解説記事には映画「飛行士の妻」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
飛行士の妻のネタバレあらすじ:起
20歳の青年・フランソワは、独立心が強く気性の荒い25歳の女性・アンヌと交際中です。
ある朝の7時にアンヌを訪ねた男性がいました。航空会社でパイロットをやっているクリスチャンです。アンヌはクリスチャンと一時期交際をしていましたが、最近はフランソワと付き合い始めたこともあって会っていません。
そして今回のクリスチャンの訪問は、アンヌと完全に別れたいという申し出をするためだったのです。クリスチャンには別居している妻がいましたが、最近妊娠し、パリに引っ越してくる予定でした。事情を聞いて納得するアンヌ。別にクリスチャンに未練はありません。
飛行士の妻のネタバレあらすじ:承
ところが、クリスチャンが機嫌よくアンヌと一緒に部屋から出てくるところをフランソワが偶然見てしまいます。クリスチャンの話はアンヌから聞いていて、てっきり別れたものと考えていましたが、こんな様子だとまだつき合っているに違いありません。
そうやって誤解したフランソワは、落ち込んだ気分のままパリの通りをさまよいます。すると、あるカフェでクリスチャンが別の女性と一緒にいるところを発見。フランソワはカフェを出てバスに乗り込んだ彼らを衝動的に尾行し始めます。
飛行士の妻のネタバレあらすじ:転
2人の行き先はある公園でした。その行動を執拗に見張るうち、フランソワは若い女の子と出会います。ルシエと名乗ったその子は15歳。学校のない日なので公園に遊びに来たのです。
フランソワの行動を不審に思った彼女は事情を聞きます。探偵の真似事だと知った彼女は面白がり、クリスチャンたちの尾行に付き合うことに。尾行の間、フランソワとルシエは色々とクリスチャンに対する自分たちの推理を戦わせ、すっかり仲良くなります。
クリスチャンたちは公園を出てタクシーに乗ってしまったため、もう尾行は不可能に。フランソワとルシエもそのまま別れることになりますが、お互いに連絡先を交換します。
飛行士の妻の結末
パリ市内に帰り、アンヌに会ったフランソワは、クリスチャンとは完全に終わった事を聞かされます。一緒にいた女性もクリスチャンの妹でした。
その夜、クリスチャンはハガキを直接ルシエの住所に投函しにいきますが、彼女は彼氏らしい男性と抱き合っているところでした。隠れてそれを見たクリスチャンは意気消沈。ハガキを投函するのをやめてしまうのでした。
以上、映画「飛行士の妻」のあらすじと結末でした。
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