メタリカ:真実の瞬間の紹介:2004年アメリカ映画。1983年のデビュー以来、常に世界のヘヴィメタルの頂点に立ち続ける超大物バンド、メタリカ。メンバーの脱退やアルコール中毒、解散の危機を乗り越えてアルバム「セイント・アンガー」を完成させ復活を遂げるまでを追ったドキュメンタリー。
監督:ジョー・バーリンジャー、ブルース・シノフスキー 出演者:ジェームズ・ヘットフィールド、ラーズ・ウルリッヒ、カーク・ハメット、ロバート・トゥルージロ、ジェイソン・ニューステッドほか
映画「メタリカ:真実の瞬間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メタリカ:真実の瞬間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「メタリカ:真実の瞬間」解説
この解説記事には映画「メタリカ:真実の瞬間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メタリカ:真実の瞬間のネタバレあらすじ:起
1981年、デンマークからアメリカに移住したラーズ・ウルリッヒ(リーダー、ドラムス)がジェームズ・ヘットフィールド(ヴォーカル、ギター)を誘って結成したヘヴィメタルバンド「メタリカ」。1983年にレコードデビューを飾ると徐々に人気を集め、メンバーの死や交代などを乗り越えて世界的な人気を獲得、まさにメタル界の超大物として君臨し続けてきました。しかし、人気になるにつれてメンバー間の人間関係は次第に悪化し、いつ解散してもおかしくない状況まで陥りました。メタリカの所属事務所はバンド崩壊を回避させるべく、メンバーにセラピストを雇いカウンセリングを受けさせようと提案します。ラーズ、ジェームズ、ギターのカーク・ハメットは事務所の提案に同意しますが、ただ一人ベースのジェイソン・ニューステッドだけは猛反対し、間もなくメタリカを脱退してしまったのです。残されたメンバー3人は後任ベーシスト不在のまま新作アルバムの制作を開始、プロデューサーのボブ・ロックが代理でベースを弾くことになり曲作りの合宿を開始します。
メタリカ:真実の瞬間のネタバレあらすじ:承
ファンからもマスコミからもバンドの将来が悲観視される中、セラピーを受けながらメタリカは曲作りを続けていましたがやがて行き詰っていきます。元から酒豪であったジェームズはレコーディングの最中にも酒を飲み、次第に酒量は増えていきました。ラーズはアルバムの為に書き下ろした新曲を自分の父親に聴かせますが、「この曲はダメだ。人の心を打つものではない」と酷評されてしまいます。後にアルバムに収録されることなくお蔵入りとなったこの曲は、メタリカの本来の方向性とは全くかけ離れた、気怠く重たいものでした。やがて休暇でロシア旅行に行っていたジェームズが帰国、メンバーに熊狩りの様子や水代わりにウォッカをたらふく飲んだことを武勇伝のように語りだします。その直後、ジェームズはアルコール中毒で入院、アルバム制作は完全にストップしてしまいます。
メタリカ:真実の瞬間のネタバレあらすじ:転
ジェームズはアルコール中毒のリハビリ施設に入ることが決まり、いよいよ活動が行き詰ったラーズとカークは、かつてのメンバーであるジェイソンが若手ミュージシャンと結成した新バンドのライブをお忍びで訪れます。メタリカ時代とは打って変わってリラックスした雰囲気で演奏するジェイソンの姿を観て、ラーズとカークはこのままメタリカを続けるべきか深く悩みます。ある日、セラピストの提案で、ラーズはデビュー前のメタリカのメンバーで、脱退後はメガデスのリーダーであるデイブ・ムステインと再会します。メタリカをクビになった時の心境を赤裸々に語るデイブを前にラーズは言葉を失います。やがてリハビリを終えたジェームズが復帰、アルバム制作は再開されますがまたしても作業は難航、ジェームズとラーズは激しく口論し、バンド関係は再びギクシャクしてくるのでした。
メタリカ:真実の瞬間の結末
セラピストとのカウンセリングを経て、少しずつアルバムの曲も完成しはじめ、ようやくバンド活動も再び軌道に乗ろうとしていました。ここでバンドはセラピストとは一線を引き、自分たちの決断で前に進むことを決意します。アルバムのレコーディングも終盤を迎え、メタリカは新ベーシストを加入させるべくオーディションを開始、数ある強者の中から選ばれたのは、かつてオジー・オズボーンのバンドに参加したことのあるロバート・トゥルージロでした。新体制となったメタリカは2003年、遂に満を持してアルバム「セイント・アンガー」をリリース、完全復活をアピールすることとなります。アルバムを引っ提げた全世界ツアーに出発するところで映画は幕を閉じます。
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