スパイ・レジェンドの紹介:2014年アメリカ映画。ノーヴェンバーマンというコードネームだった引退したスパイ、デヴェローは、古巣のCIAから協力を要請される。極秘情報を盗み出したという元同僚ナタリアが、受け渡しに彼を指名して来たというのだ。しかし彼女は、情報受け渡しの際、元部下で弟子と言っても良いメイソンに暗殺される。デヴェローは真相を知る為調査を開始するが、それを何故かメイソン以下CIAが追い始める。ピアース・ブロスナン主演のスパイアクション映画。
監督:ロジャー・ドナルドソン 出演者:ピーター・デヴェロー(ピアース・ブロスナン)、デヴィット・メイソン(ルーク・ブレイシー)、アリス・フルニエ(オルガ・キュリレンコ)、ジョン・ハンリー(ビル・スミトロヴィッチ)、アルカディ・フェデロフ(ラザル・リストフルスキー)ほか
映画「スパイ・レジェンド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スパイ・レジェンド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スパイ・レジェンドの予告編 動画
映画「スパイ・レジェンド」解説
この解説記事には映画「スパイ・レジェンド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スパイ・レジェンドのネタバレあらすじ:起
2008年モンテネグロ、メイソンはカフェで女性との一時を楽しみます。そこにデヴェローが来て、大事な女を作るな、敵が利用すると説教をします。CIA局員の二人は、大使の身代わりになり暗殺者を引きずり出す任務に就いていました。大使役はデヴェローが行い、暗殺者の狙撃はメイソンが担当します。作戦は当たりましたが人込みが多く、彼は狙撃中止を指示しました。それでもデヴェローは大使として人込みの中に入らざる得ませんでした。その彼に子供が駆け寄って来ます。暗殺者も動き出し、メイソンは指示に逆らい狙撃を実行します。暗殺者は排除されましたが、その際子供が巻き添えになってしまいました。5年後、引退したデヴェローの所に、元同僚のハンリーが訪ねてきます。彼は、昔の仲間が次々アレクセという女の手で暗殺されていると話し、それを命令しているのがフェデロフというロシア次期大統領候補だと言います。そしてフェデロフの懐に潜入している諜報員ナタリアが重要情報を手に入れたのですが、引渡しにはデヴェローに指名して来たと言うのでした。CIAは、ナタリアのバックアップ体制を万全に整えていました。そのナタリアは、フェデロフの隙を突いて隠し金庫から数枚の写真を取り出し、それをスマートフォンで撮影し脱出を図ります。フェデロフが金庫が開けられた事に気付いた頃にはナタリアは外に出ていました。ハンリーは作戦本部で、回収班が彼女を無事保護したのをドローンの映像で見ます。そこにロシアの当局が駆け付け来て、回収班の車を止めました。ですがデヴェローが駆け付け彼女を助けます。しかしCIA本部は、ハンリーが止めるのも構わず何故か彼女の抹殺指令を出しました。そんな事も知らず、デヴェローはナタリアを連れ逃げ回ります。デヴェローは彼女からミラという女性が重要だと聞き出し、それをハンリーに電話で伝えます。しかしその瞬間、ナタリアは狙撃されました。それに気をとられたデヴェローは車をぶつけて壊してしまいます。車から脱出する際、死に際のナタリアからスマートフォンを託されました。
スパイ・レジェンドのネタバレあらすじ:承
ハンリーはナタリアの処分に抗議します。現場では、CIA局員達をデヴェローが怒りに任せて射殺していました。その時彼は、狙撃をしたメイソンを見て相手がCIAだと知り、その場を去って行きます。メイソンもまたデヴェローを殺さず、本部に報告してその場を後にします。それを聞いたハンリーは作戦本部を出ました。デヴェローはスマートフォンに写っていた写真を確認します。そこにはミラと思わしき女性が写っていました。自分の家に戻ったハンリーもまた彼女を探していて、その彼を何者かが襲撃して拉致し、資料が入ったPCを破壊します。ベオグラードの難民センターに勤めるアリスは、フェデロフを追う新聞記者から取材を申し込まれていました。その頃アレクセがベオグラード入りします。メイソンはデヴェローを撃たなかった事を上司から質問されます。彼は、デヴェローは復讐を果たしだけだと理解を示しました。そんな彼に上司は、デヴェローがナタリアと、彼の教えに反し恋仲だった事を知らされます。CIAはデヴェローを危険視し、メイソンに暗殺を命じます。デヴェローはハンリーの家を訪ね、残っていた襲撃者を制します。その頃アレクセもミラを探していて、情報屋にその担当がアリスで、その動向を突き止めさせます。デヴェローが、ハンリーが何を追っているかを調べていると襲撃者の携帯にメイソンから着信があり、これ幸いとアリスの事を彼に調べさせます。電話が切れた後メイソンは、襲撃した局員の人数が合わない事に気付き、電話に出たのがデヴェローだと気付きます。アリスがレストランで記者と会っている所に、ウェイトレスに変装したアレクセが近付きます。そこにデヴェローが割って入り彼女の邪魔をします。更にメイソン達がやって来て一騒動起き、デヴェローはアリスを連れメイソン達を撒きます。デヴェローは、アリスに東西の諜報員に追っている事と話し、ミラの事を聞き出します。アリスは事務所にデヴェローを連れて行き、ミラのファイルを渡し、居所は知らないと言います。彼は壁に張られた危険人物の写真で、フェデロフの元部下がこの街に居る事を知り、アリスを連れてそこへ向かいます。デヴェローは彼から、某国にロシアが侵攻した際、その切っ掛けの爆破テロを偽装したのがフェデロフの仕業で、それにCIAも絡んでいる事を聞き出します。暗殺されていたのはそれを知る者達でした。
スパイ・レジェンドのネタバレあらすじ:転
先程の追跡で、メイソンはまだデヴェローに情があると上司は判断し、デヴェローが以前出したメイソンへの評価が落第点だった事教えます。それを知り裏切られたように感じたメイソンは、以前から彼に気を寄せていた向かいに住む女性と情事に耽ります。デヴェローは、アリスを連れ適当な家に忍び込みます。アリスはその家にあったピアノを弾き、両親が大学教授でロシア語も話せる事を告白します。そんな二人の隠れた家は、メイソンの家の目の前でした。アリスはデヴェローに、ミラを探し出して殺すのかと聞くと、彼はそうだと答えます。デヴェローは彼女に金と携帯を渡し身を隠すよう言うと、一人何処かへ出かけました。朝メイソンが起きると、隣に寝ていた筈の女がいませんでした。彼は警戒し部屋を出ると、別室でデヴェローが彼女を人質にしていました。デヴェローは女を脅かしてメイソンを動揺させます。彼はこれが最後の授業だと言い出し、二人は過去の事を持ち出し言い争います。そしてデヴェローは、女の太股、大動脈をナイフで切り、逃走しました。メイソンは救急車を呼び、彼女を助ける選択をします。CIAに行動を不審がられ、隠れ家で尋問を受けるハンリーは、自分の行動はフェデロフを操る為のものだと激白します。そのフェデロフは、国際会議の為に会場のある都市のホテルに入りました。アリスは記者の家を訪ねます。記者はフェデロフを告発する為に血道なる努力を重ねていました。アリスはそんな彼にミラの事を話し、彼女がフェデロフに陵辱され、喋れない振りをしていた事を話します。そこに記者を見張っていたアレクセが現れ、彼を刺し殺しました。記者は死に際、アリスを逃がす事に成功しました。メイソンはデヴェローの資料を調べ直し、彼の娘に注目します。そのデヴェローはハンリーの監禁場所へ入り込んでいました。彼はCIAの局員を差し置き、ナタリアが自分が来る事を知らなかった事と詰問します。ハンリーは、ナタリアが情緒不安定で回収命令が出ていたが、フェデロフが爆破工作した証拠を手に入れたと告白します。デヴェローはそれはCIAの仕業だと言い、ハンリーはその命令は上司が出したと激白します。その上司は、メイソンから娘の話を聞き、彼の狙いになっているミラが、英語とロシア語ができた事を突き止めていました。
スパイ・レジェンドの結末
アリスは先日会ったフェデロフの元部下を騙し、娼婦に化けてフェデロフに会います。彼女は、昔彼に殺された自分の両親の事を思い出します。そしてバスルームの鏡を割り、ガラス片を忍ばせました。CIAは調査の結果、アリスこそがミラだと突き止めました。ミラはベッドの上でフェデロフに気付かれると、彼の首元にガラス片を押し当てます。フェデロフは、ミラまでもが殺しに来たと呟きました。そこに、フェデロフを追って来たデヴェローが姿を現します。彼はミラに携帯で撮影させ、フェデロフを脅し、CIA側の協力者を聞き出します。しかしフェデロフの口から出たのはハンリーの名でした。写真を見せ、デヴェローは確認を取ります。ミラも、ハンリーがフェデロフと共に居た事を証言します。そこにミラを追ってCIAがやって来ました。デヴェローはミラを自分の隠れているホテルに向かわせ、やってきたメイソンを格闘の末昏倒させ、ポケットにミラの携帯を忍ばせました。気が付いたメイソンは同僚と共に動画を見て上司に報告しようとしますが、上司はハンリーが追い落した後でした。ホテルでデヴェローと落ちあったミラは、もう逃げないと決意します。デヴェローは娘の事が気に掛かり電話しますが、出たのはハンリーでした。彼は娘とミラの人質交換を要求して来ました。しかしデヴェローは彼女を逃がそうとします。メイソンの超音速の銃弾が、二人を気付かれない内に殺すと予測してたからです。デヴェローは取引の場に赴きます。そこでハンリーは、フェデロフを大統領にしてそれをコントロールする正しさを力説します。その鍵となるミラは駅に居ました。彼女は意を決し、駅のPCを使って告発文のEメールを書き始めます。情報屋に網を張らせていたアレクセはミラの居場所を知り、そこへ向かいます。デヴェローはハンリーの電話で娘と話し、自分を信じてくれと言います。そして嘘のミラの居場所を言いました。ハンリーはメイソンともう一人をその場所に急行させます。しかしメイソンは同僚に娘の居場所を調べさせ、同行していたもう一人を排除し監禁場所へ向かいます。そして見張りを殺し、娘を助け出しました。アレクセはミラを見付け出しますが、それより早くミラは逃げ出しました。そして追い掛けて来る彼女を返討ちにし、急いでPCに戻り告発文を書き上げました。ハンリーは、メイソンが娘を連れて戻ってきた事に驚きます。デヴェローはメイソンと協力しハンリーの護衛を排除して立場を逆転させました。ミラが証拠写真を添付してEメールを送信した時、デヴェローが娘を連れて合流し、無事駅から離れて行きました。後の公聴会で知る全てを証言するミラと、それを見守るデヴェローの姿がありました。ハンリーは逮捕され、フェデロフはいち早く身を隠します。しかしそんな彼を、超音速の銃弾が気付かれずに暗殺したのでした。
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