すてきな片想いの紹介:1984年アメリカ映画。80年代青春映画の巨匠、ジョン・ヒューズの監督・脚本作品。コンプレックスのかたまりの高校生サマンサ。彼女の16才の誕生日に巻き起こるドタバタと、片想いの行方を描いた胸キュンなティーン映画。ヒューズの秘蔵っ子女優、モリー・リングウォルド主演。当時は全く無名だったジョン・キューザックが、オタク少年の役で出演しているのも注目。
監督:ジョン・ヒューズ 出演者:モリー・リングウォルド(サマンサ)、アンソニー・マイケル・ホール(ギーク)、マイケル・シューフリング(ジェイク)、ハヴィランド・モリス(キャロリン)、ジャスティン・ヘンリー(マイク)、リアーヌ・カーティス(ランディ)、ゲディ・ワタナベ(ロン)、ジョン・キューザック(プライス)ほか
映画「すてきな片想い」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「すてきな片想い」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「すてきな片想い」解説
この解説記事には映画「すてきな片想い」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
すてきな片想いのネタバレあらすじ:起
高校生のサマンサは、朝からご機嫌ななめでした。今日が16才の誕生日だということを、なんと家族の誰ひとり覚えていないのです。父親は仕事に追われているし、母親はサマンサの姉ジーニーの結婚準備で大忙し。憎たらしい弟マイクは、そもそも姉の誕生日など覚える気もない悪ガキです。おまけに今日は、サマンサの家に、中国からの留学生がホームステイに来るというのです。家族からおめでとうの一言もないまま、ふてくされたサマンサはスクールバスに乗り込みます。サマンサの憧れの男性は、上級生のジェイクでした。しかしジェイクの彼女は、超美人のキャロリンです。今日もまた自己嫌悪の学校生活を過ごしたサマンサは、スクールバスで帰宅します。いつもバスで一緒になる下級生のギークは、年上のサマンサにぞっこん。でもサマンサにとってギークは、単なる年下のダサいオタクでしかありません。しつこくまとわりつくギークを冷たくあしらい、サマンサはバスを降ります。
すてきな片想いのネタバレあらすじ:承
帰ってみると、ジーニーの結婚式のために訪れた祖父母たちや、ヘンな中国人留学生のロンも来ていて家の中は大騒ぎです。相変わらず、誰ひとりとしてサマンサに「お誕生日おめでとう」と言ってくれません。姉のジーニーも結婚式のことで頭が一杯。サマンサの恋の相談もうわの空でした。家にいるのにうんざりしたサマンサは、夕食後、学校のダンス・パーティに出掛けます。体育館では、ジェイクとキャロリンがチーク・ダンスをしています。落ち込むサマンサに、またもやちょっかいをかけてくるオタクのギーク。すっかり惨めな気分になったサマンサでしたが、誕生日なのに誰も祝ってくれないことや、ジェイクに片思いしていることを、ギークに打ち明けてしまいます。するとギークは、ジェイクが自分にサマンサのことを尋ねてきたと言います。実はジェイクも、いつも自分のことを見つめてくるサマンサが気になっていたのです。ギークの話に喜びを隠せないサマンサですが、ジェイクに話しかける勇気はなく、その夜も最悪の気分で帰宅します。
すてきな片想いのネタバレあらすじ:転
その頃、両親が留守というジェイクの家では、大勢の友人たちが押しかけてパーティが始まっていました。べろべろに酔っぱらっているキャロリンにうんざりしたジェイクは、学生名簿でサマンサの家の番号を調べて電話をかけます。しかし、電話に出たサマンサの祖母は変態電話だと勘違いし、ジェイクに説教を始める始末。ギークとオタク友達2人は、ジェイクの家のパーティを訪れ、強面の上級生たちにひどい目にあわされます。深夜、パーティが終わって、散らかり放題になった部屋で語り合うジェイクとギーク。ジェイクは、「遊びの恋愛はもう飽きた。真面目に付き合える恋人がほしい」と言います。その言葉に心を打たれたギークは、サマンサとならうまく行くよと太鼓判を押すのでした。一方、サマンサは、ジェイクを想って眠れぬ夜を過ごしていました。誕生日を忘れていたことを詫びる父親に、サマンサはジェイクに片思いしていることを話します。父親は、「つらくなければ恋じゃない」と優しく言い、サマンサを抱きしめるのでした。その頃ジェイクは、サマンサのことを教えてくれたお礼に、ギークに父親のロールスロイスを貸してやります。これでキャロリンを送ってやれというのです。大喜びして大興奮のギーク。酔っぱらったキャロリンを乗せてオタク仲間の家まで爆走し、寝ている彼らを叩き起こして記念写真を撮らせます。
すてきな片想いの結末
翌朝、サマンサの親族一同は、ジーニーの結婚式で教会に向かいます。サマンサの母親は、娘の誕生日を忘れていたことをひどく後悔していて、サマンサは少し機嫌が良くなります。その頃、一晩ロールスロイスの中で過ごしたギークとキャロリンが目覚めます。しらふになったキャロリンはギークを可愛いと感じ、2人はそのままキスをします。彼らを探しにきたジェイクはその場面を見てショックを受けますが、自分とキャロリンの仲が完全に終わったと悟ります。キャロリンもジェイクに今までのわがままを謝り、さよならのハグをします。教会では、ジーニーの結婚式が行われていました。無事に式が終わり、サマンサは1人、教会の入り口に佇みます。ふと見ると、ジェイクが目の前で微笑んでいます。サマンサを誘うために待っていたのです。驚いて駆け寄るサマンサ。ジェイクは、2人きりのバースデー・パーティを開きます。ろうそくを吹き消したサマンサに、「願いごとを言ってごらん」と言うジェイク。サマンサは「もう叶ったわ」と答え、2人はキスをします。
この映画の感想を投稿する